2018/04/30 のログ
ご案内:「王都 平民地区・路地裏の廃屋」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 冒険者として違法な薬品を取り扱っていた賭場の調査依頼を受け、その物証を得ることができたが
賭場を利用して薬を取引していたものに追われることとなった。
物証そのものは別の冒険者にわたし、今頃ギルド経由で依頼主に届いているだろうが…
ほとぼりが冷めるまではまだ時間がかかりそうだ。

「はー、ちくしょー…飯どうするかな…」

ほとぼりが冷めるまではとにかく逃げ回らなくてはならないが、目下の心配は食事であった。
まぁ、そこまで監視の目が行き届いているわけ無いと気を抜くのは簡単だが
それで捕まってしまってはばかみたいだ。

ブレイド > ひとまず、雨風から…何よりも視線から身を守るために
適当な廃屋に忍び込んだが…先客がいるかどうかはわからない。
まぁ、いたとしたらできるだけ『穏便』に話をつけたいところだが…

「あんま騒ぎは起こしたくねーな…」

ふすー、とため息。
とりあえず外の様子をキョロキョロと顔を出して見回す。
怪しいものはいなさそうだ。自分を除いて。
食事も買いに行けそうか?この様子なら。

ご案内:「王都 平民地区・路地裏の廃屋」にフトコロ・ニーレルさんが現れました。
フトコロ・ニーレル > 「~♪」

鼻歌混じりで路地裏をいく。この辺りは色々隠れる所やらなんやらがあって困っている人が多いので気の向いた時に通ることにしている。
困っている人は当たり前の物をどかんと大金で買ってくれることが多いのでいいお客さんなのだ。

大きなカバンをゆっさゆっ差と揺らしながらしばらくこの廃屋の周りをうろついてみようと心に決める。

ブレイド > 「……」

廃屋から身体を出せば、すこしばかり周囲が気になる。
落ち着かなさはあるものの、このあたりにはまだ負っては来ていない様子。
細い路地の中で見える人影と言えばなんか大きなカバンを背負った子供の影だけだ。
ならば安心か…

フトコロ・ニーレル > 廃屋の周りをぐるりと回る。

「この辺りは外れでしたかね」

ちょっとばかり当てが外れたかなと思ったが、どうせである。廃屋の中に入ってみようと足を延ばす。
ノックはしなくていいだろう。廃屋の中に入ろうとカバンをなんとかんとか押し込みながら廃屋の中へ入っていく。

ブレイド > 「…あ」

人影が少ないことに安心して目を離していた。
まさかこんなボロボロの廃屋に人が入ってくるなんて思わない。
念には念をと通り過ぎてから外に出ようかと思っていたのだが…。
入ってきたのが見知った顔だったので余計に間抜けな声が出た。

フトコロ・ニーレル > 「ん?誰かいるんですか?」

少しだけ警戒したような声を出しながら衣服に魔力を通す。
臨戦態勢はとるものの一応こちらは商売をしにきた身である。攻撃的なところは見せないようにする。

「何かお困りごとでしたら、お任せください。口の堅い商売人ですので」

にこやかに音がした方へ語り掛けつつ、距離はキープする。

ブレイド > 「えーと…オレだ、ブレイド…」

ひらりと手を振りつつ物陰から顔を出す。
最後の方は少し尻すぼみ気味に小声。
というか、まさかこんなところで知人に出会うとは思うまい。
こんな情けない状況で。
胸を張って顔を出すのはためらわれる状況だ。

フトコロ・ニーレル > 「あ、ブレイドさん。どうしたんですか」

衣服の魔力を解放して心の底からのにこやかな笑みになる。
カバンを下ろして、廃屋の目立つ穴やらなんやらをカバンで塞いだり布で塞いだりと手際よく外からは見えない様に工夫を凝らしていく。

こちらも知人に出会うとは思っておらず、不意を突かれたが少し安心して近づいていく。

ブレイド > 「お、おう…ちょっとな、まずいことになっちまって今身を隠してる最中…
っつーか、なにやってんだ?」

廃屋の穴を塞いでいるフトコロの姿に首を傾げつつも
その笑顔にこちらもホッとして表情が緩む。
まぁ、情けないことには変わりないのだが
それでも緊迫した状況で心を許せるものに出会えたことには感謝しなければ。
ともあれ、歩み寄って

「ちょっと警戒してたんだけどやっぱまだ甘いな。
入ってきたのがアンタでよかったけどさ」

フトコロ・ニーレル > 「おや、ブレイドさんが逃亡中ですか?何か危ない秘密でもしっちゃったんです?
敵意0、殺意0みたいな相手が近づいて来たら流石に気が付ける人は少ないと思いますよ。たぶん」

冗談交じりに言いながら不思議そうに見ているのを察して「見えない方が良いこともあるですよ」といってみせる。

「それで?何があったんです?逃亡先とか逃亡道具とか見繕いましょうか?」

にこやかに営業を始める。

ブレイド > 「まーそんなとこだな。でもなんつーか…
アンタに会えてホッとしたっつーか…気が抜けちまった」

ははっと笑いながら、ボロボロの椅子に腰掛ける。
確かに、今の自分は見えないほうが都合がいいが。

「んー、そうだな…仕事でちょっとな。
うまくいったにはいったんだけど、詰めが甘くて
ヤクザもん共に追われてるってとこだな。なんかあるなら買うぜ?」

冗談めかしつつ、フトコロに笑顔を向ける。
本当にホッとしたのだろう。

フトコロ・ニーレル > 「それなら喉渇いてるでしょ。はい、ジュースとパン」

カバンの中をごそごそと探って瓶に入ったジュースとパンを差し出す。
ここに来る人は大抵何かの訳あり、ここにいる自分にすら出会いたくないという人が多いのだ。
これ以上目撃者を増やさない様に外から見られれないようにするのはサービスの一環と考えての行動である。

「あとは……ヤクザ。ヤクザですか……顔とか見られちゃったんです?」

カバンの中を整理がてら色々なものを出しながら役に立ちそうなものを探していく。

ブレイド > 「ん、ありがとよ。ちょうど食い物どうしようかって悩んでたんだ。
えーと、いくらだ?」

差し出された品物を受け取り、早速いただく。
まぁ、多少ふっかけられることは覚悟の上だ。値段を聞く前にもぐもぐと。
走り回って乾いた喉と、胃袋が満たされていく。
これでもう少しは耐えられる。

「まーな…一応違法薬物商ってる賭場の調査ってやつで、客のていで行ったんでよ…
顔は割れちまってるかな。
まぁ、物証は別の冒険者にわたして多分ギルドの方に届いてるはずだから
時期にほとぼりは冷めるとおもうけどな」

ジュースをストローでぢうーっとすいつつ。

フトコロ・ニーレル > 「んー値段については10ゴルドぐらいでいいですよ。サービスにしてもいいぐらいなんですけれどね。賞味期限ぎりぎりで売るかどうかも迷っていたものなんですって早いですね」

腐っているわけではないし大丈夫だろうと思うと付け加えた。
カバンの中の整理をしながら次の事を考え始める。

「違法薬物ですか。ほほむ。物証はなんとかなったと……報復が怖い所ですね。隠れているって事は直前まで追われていたって事ですし、うまくにげられました?」

顔を隠せるような包帯やらマスクやらをカバンの中から取り出してみる。

ブレイド > 「アンタがわざわざオレに悪いもん売りつけるとは思ってねーからな。
むしろこっちが値段に色つけてぇくらいだ。ありがとな」

早メシは冒険者の基本スキル。
こちらもカバンから50ゴルドほどチャリチャリと。

「なんとか今は撒いた…とおもう。こうやってのんきに話せてるからな。
ま、依頼主が動き出せばオレなんかおってる暇もなくなるだろうよ。
それまでの我慢だ…って、それつけるのか?逆に目立ったりしねぇか?」

包帯はともかくマスクとか。

フトコロ・ニーレル > 「それはもちろんです。いいお客さんでもありますし?話していて楽しい男の子でもありますからね」

ちょっと多めにゴルドをもらったのでこちらもきちんとサービスをすることに決めた。
多めに貰えばそれ相応のサービスを提供する。ギブアンドテイクがモットーなのである。

「撒いたならよかったですね。そうとうですね……逆に今はどこか遠くへ逃げるための算段をしててもおかしくないですかね
……確かに目立ちますかね?顔を見られていないというなら何か新しい洋服でもと思っていたんですけれど」

顔を見られているのなら洋服を買えたぐらいででは見つかってしまうかもしれないと考えたらしい。

ブレイド > 「話してて楽しいか?それに文句言うつもりはねーけど
オレ、おもしれー話とかできねーぞ?」

流行りものや商売の話にも疎い。
楽しんでくれているのならばそれはそれでいいのだが。
ずずずーっと、底までジュースを飲みきって、空になった筒は返す。

「それならいいんだけどな。情報に耳立てておかねーと、アイツらがいなくなってもまだ隠れてるなんて間抜けなことになっちまうし…
何にせよ、外に出るためのなんか変装…っぽいのは必要かもな」

フトコロ・ニーレル > 「面白いですよー?それに色々と良い趣味もっていますし?そういうブレイドさんの趣味私は好きですよ?」

によによ笑いながら悪戯っぽく投げキッスしてみせる。
いろんな意味で一緒にいて楽しい人だと思っているようだ。
筒を受け取りカバンの中にしまい直す。

「変装何にしましょうか?今がだいぶだぼっとしているというか、うん。わかるのでいいですが、帽子とかはあった方がいいですかね」

麦わら帽子を取り出して見せる。かなり大きなもので耳を隠すなら問題ないだろう。
色々と服を取り出して見せる。どちらかと言えば女性物のが多く男性物は少ない。ミレー族用のものもある程度取り扱っているらしい。

ブレイド > 「うぐ…趣味はいいじゃねーか、どうでも…
あんま人には言えねーし少し悩んでんだからよ…」

少し渋い顔をしつつ投げキッスを掴んで食べるジェスチャー。
それらも含めてさらけ出せる相手ということで
彼女のことは嫌いではない。むしろ好ましい相手だとも思っている。

「まぁ、そうだなぁ…帽子…はねぇとちょっと困るかな」

フード付きマント…そういえばつけっぱなしだった。
外して耳をピコピコさせる。

フトコロ・ニーレル > 「ふふふ。それは失礼しました。そのお悩みが少しでも早く解決することをいのっていますよ」

投げキッスを食べられて楽しそうにからから笑う。
ミレー族用のだけ残しとりあえずカバンにしまっていく。
大分外に出ている服が少なくなったので分かりやすくなっただろうか。

「麦わら帽子に似合いそうなのはワンピース……はいいとして、オーバーオールとかどうです?穴開いてますよ」

どうですかーというためにオーバーオールを手にブレイドの方をみてきゅんっとなる。耳がぴこぴこ動いていたのにときめいたようだ。

ブレイド > 「嘘言いやがれ。むしろこじらせようとしてんだろ…」

むしろこじれたと言うか。
彼女との出会いでいろいろと開放されてしまった部分もあるだろう。
文句は言うもののこちらも笑顔。
まぁ、言ってしまえば彼女のことは気に入ってる。

「女装はしねーぞ?似合いもしねー。オーバーオールはちょっといいかもな」

尻尾もくねりと動かして。

フトコロ・ニーレル > 「あら、ばれちゃいましたか?ふふ、今度連れションでもしますか?」

本気と冗談と半分半分のお誘いをしながら、オーバーオールを渡しに行く。
途中、くねりと動く尻尾を見てまた心がキュンキュン来ているようだ。思わず目で追いながら見てしまう。

「似合いそうですけどね、しないなら仕方ないですね。オーバーオールならがらっと印象も変わりますからね」

オーバーオールを渡すとともに今の衣服を入れるための袋を付けてくれる。

ブレイド > 「いいけどよ…あんたならさ」

変態趣味は似たり寄ったり。
彼女のほうが上手であることは想像に難くないが、誘いに乗るのも悪くない。
毒をくらわばとも言うし、自分もだいぶ毒されてる。

「褒められてる気はしねーな。っと、ふーん…なるほどな。これはだいぶ……ちょっと着替えてみるか」

廃屋の奥へともぞもぞと移動しつつ、上着をバサリと脱ぎ捨てて。

フトコロ・ニーレル > 「あら、案外オッケーがでちゃった。いいんですけどね」

まさか乗ってくるとは思わなかったが、本当に連れションをしても面白いだろうと思える。
その時は私は立ってしてやろうかと想像するとぞくぞくしてしまう。

「はい、いってらっしゃいー」

着替える所を見られたくないのはなんだか女の子っぽいななんて思いながら脱ぎ捨てられたら上着を回収しようと手を伸ばし……

「んー……ふふ」

ちょっと着てみようかと考えたが、そうすると下手すると自分が狙われてしまいかねないのでやめておいた。

ブレイド > 「……冗談なら冗談って言えよ」

少し恥ずかしげに言いつつも、ゾクリとしてしまう。
やっぱり毒が回っているのだろうなと呆れながらも着替え着替え。

「着慣れねー感じはするけど悪くはねーな」

と、オーバーオールを着込んで出てくると自分の上着に手を伸ばすフトコロの姿が見える。

フトコロ・ニーレル > 「半分ぐらい冗談ですよ。でも、できたらすっごく楽しそうじゃないですか?」

笑顔で言ってしまえるところがもう完全にブレイドには心を許しているのだろう。
どんな姿も晒してみたい反応を見てみたい可愛い子だ。

「あ、えっと……えぇ、畳もうとしてただけですよ?えぇ、もちろんです。オーバーオールにあってますよ」

ニコニコ笑いながら上着をそっと畳みながらにこやかに返す

ブレイド > 「楽しいっつーかなんつーか…知ってるか?勃つとすっげー出しづれーんだぞ?」

そんな状況になったらそうなってしまうと暗に言っているようなもので。
呆れたように見えても、フトコロの提案ならば乗ってしまうであろう。
まったく妙な縁もあったものだ。

「いや、べつに何してくれてもいいけどよ…。ま、それはいいか。
似合ってる似合ってねーはこの際いいんだけど、ま、少しはごまかせるか…」

帽子もスポっとかぶってみる。

フトコロ・ニーレル > 「あ、やっぱり出しづらいんですね。遠くへよく跳びそうではありますけどね……
ふふふふ……よくお似合いですよ。オーバーオール」

オーバーオール姿を見て親指をぐっと立ててみる。
これで大きなイメージチェンジができたと拍手もする。

「何してくれてもっていうと自慰とかはじめちゃうかもですよ?ブレイドさんの匂い~って」

悪戯っぽくやんやんくねくねと腰をくねらせて見せたりする。

ブレイド > 「へへ、ありがとよ。これで飯買いに行くくらいなら困らねぇかな…。
ギルドあたりは張ってるだろうからしばらくは近寄れねぇけど…。
こいつはいくらになんだろうな?」

フトコロの前でくるりと一回転。
尻尾はどう隠そうか少し悩むようにふわふわくねくね。

「こっそりするにしたって、さすがに時間がなさすぎだろ…」

顔を赤くしてくねくねしてるフトコロにチョップ。

フトコロ・ニーレル > 「んーとそうですね。オーバーオールは貸出もできますよ?返してくれればさっきもらったゴルドでちょうどいい感じになりますかね……はうっ」

尻尾のふわふわくねくね具合にきゅんきゅんきているようだ。
どうにもミレー族の耳やしっぽに弱いらしい。

「それはそうですね……あきらめましょうか。あうんっ」

楽しそうにチョップを受ける。完全に最初にあった緊張感はどこへやらへ行ってしまったようだ。

ブレイド > 「さっきのはさっきのでメシの代金だろ?んじゃー、同じくらいわたしとくからよ。
安全そうになったら返すことにするな?」

はうっとなってるフトコロの様子に苦笑しつつも
さらに50ゴルドほどジャラジャラー。

「まぁ、そっちはあきらめるにして…
そうだな、尻尾とか耳…さわるか?」

なんかよく触りたいと言われることがあるが、彼女もそうなのだろうか?
ふわりと尻尾を揺らしつつ。

フトコロ・ニーレル > 「え、くれるというなら受け取りますよ」

じゃらじゃらと50ゴルドを更に受け取り財布に入れる。
なんやかんやでカバンの中身が売れたのでほくほくだ。

「え!?いいんですか!?いいんですね?」

嬉しそうにブレイドに近づいていく。どうにも触りたかったらしい。
ただ、隠しているのであんまり言わない方が良いのかと思いかなり遠慮していたらしい。

ブレイド > 「やるから受け取れって。
助かってんだからこんくらいは安いもんだ」

食事といい衣装といい、品質はわからないが
今欲しいものが買えているのはひとえに彼女のおかげなわけで
お金を渋る理由もない。

「え?い、いや…べつに悪いっていう理由もねーだろ」

むしろ彼女は知ってる人間なので余り気にしてなかったと言うか
ミレー族だと知られたくなかったから隠していたわけで
知っている彼女がどうしようとあまり気にしない。痛いのはかんべんしてほしいが。

フトコロ・ニーレル > 「では、ありがたくうけとります」

きっちりと取引できるお友達というのはいると嬉しいものだ。
こちらも誠実に取り合わなければなと思ってしまう。もちろん、毎日毎回誠実ではあるのだが。

「では、失礼して……」

そーっとそーっと痛くない様になでなでしたり尻尾をなでたり……
尻尾を舐めようとして見たり、耳を倒そうとして見たりとたっぷり堪能しようとする。

ブレイド > 「おう、またたのむぜ?
しばらくは路地裏にいるからよ」

笑顔で取引。
こちらも気分がいいもので、大切にしたい関係だと思っている。
そんな彼女に誠意の証として…耳やら尻尾やらを提供するのだが

「んわっ…お、おう…な、なんかぞくぞくするな…」

撫でると猫っ毛がさわさわと手をくすぐり、尻尾もぱたんくたんとゆっくり動く。
舌が触れれば背筋が震えて、それを押さえられるように撫でられると耳がペターンと。

「なんか、アンタと一緒にいるとだいたい遊ばれてる気がするな…」

フトコロ・ニーレル > 「えぇ、いくらでももってきますよ!簡易トイレとかもおいていきましょうか?」

笑顔だと色んなサービスや痒い所に手が届くサービスを提供したくなる。
ここにしばらく住んだり、長時間いるのであればあった方が良いかなと思ったらしい。

「ぞくぞくしますか?あはははは。遊ばれているというかちょっとからかってはいますよ?」

耳やしっぽの肌触りを十二分に堪能したのでかなりつやつやな表情をしている。

ブレイド > 「ああ、いいかもな。ただ、ここに長くとどまれるかはわかんねーからな…」

追手があればまたここから逃げなければならない。
変装はできても完璧にごまかせるわけでもないのだ。
だが、その手のものはあって困るものではない。

「やっぱりか…いいけどな。襲いかかられたらどうすんだよ…」

かなり際どい話題やらスキンシップをしているような。
襲いかかってない自分はだいぶヘタレなのか紳士なのか。
そのあたりは微妙である。

フトコロ・ニーレル > 「なるほどなるほど……何か生活必需品。あ、そうだ。非常持ち出し袋みたいなものがあるんですよ。これを持っていれば災害とか火事でしばらく済むことが大丈夫みたいな商品なんですけど、モニター募集中でして。よければどうぞ」

カバンの中から一回り小さなカバンが出てきた。それをブレイドに渡そうとする。
モニターということで今回はタダ。しかし、感想は聞かせてほしいとのことだ。

「襲い掛かられたら……んー」

少し考えて少し背伸びするようにしながらブレイドの耳元で

「怖くてお漏らししちゃうかも……なんて」

によりと笑いながら離れる。

ご案内:「王都 平民地区・路地裏の廃屋」からフトコロ・ニーレルさんが去りました。
ブレイド > 「へー、そういうもんもあるのか…んじゃ、使わせてもらおうかな」

小さなカバンを受け取りしげしげと見つめる。
けっこうずっしりおもたいような。
それだけ中身が詰まっているのだろう。

「………ばかやろー」

真っ赤になって自分の頭を抑える。
趣味が熟知されているというのも困りものだ。
去っていく彼女を見送りつつ、はあっとため息をつく。

ブレイド > 「さてと…」

どうするか。
とりあえずこのカバンの中身の確認か。
ガサガサとあさってみれば、なるほど、携帯用の必需品がちらほら見える。
カバン自体も耐久性に優れていそうだ。
冒険者セットと名前を変えれば別の層にも売れそうだが…

静まり返った廃屋。
住み慣れない場所に一人となると、とたんに落ち着かない。
先程着替えた服もまだ着慣れていないし。