2018/04/22 のログ
ご案内:「霧の向こう側」にヴィルヘルミーナさんが現れました。
ヴィルヘルミーナ > 先日、巨大な角を依頼主の魔法使いに納品した。
まさか実在するとは向こうも思っていなかったものの、当初の予定通りの金額を報酬として受け取る。

次に蛮族が受けた依頼は不思議な霧の調査。
なんでも最近現れる不思議な霧に入り込むと、王国とは明らかに別の景色が現れるとか。
そこで何か証になる様な物。 できれば貴重な品を取ってきて欲しいとのこと。

蛮族は危険と思いつつも、毎度の如く金に転がってしまう。

霧は九頭竜山脈のふもとにあった。
通常の霧とは明らかに異なる力を感じる。

意を決して踏み込む蛮族。

やがて霧が晴れたかと思いきや…。

「なんだ、これは…。」

飛び出した先はどこかの山脈の上。
幸いにも空気は薄くないようだ。

しかし、そんなことよりも恐ろしいものが上空を飛び交っている。

無数の竜の集団が空を埋め尽くし、2つのグループに分かれて戦っているではないか。

互いにブレスや爪で攻撃を行い、敗れたドラゴンやブレスが飛来する。

「とんでもない場所に出てきたな。 どうする?」

ヴィルヘルミーナ > このまま帰っても実在を証明、または人に宣伝できるような物はない。
となると、報酬は出ない。

やはり、人々に興味関心を持たせるような品を持ち帰ろう。

蛮族は上から降ってくるものに気を配りながら山を歩き回る。
やがて山の頂に一本の剣が刺さっていることに気が付く。

金の装飾を施された剣。
いかにもな品だ。 あれなら街の冒険者たちも興味を持つことだろう。
それはつまり、依頼主が報酬を支払う気になるだろう。

蛮族は上から降ってくるブレスを回避しながら山の頂に向かって走り出す。

山頂までは岩肌を駆け抜けることになる。
道幅は広いが、なにせ上が上である。

途中、降ってきたドラゴンを回避したりブレスを魔法で防いだりしてようやく山頂へと到着する。

「はぁ、はぁ、剣一本で大騒ぎじゃねえか。」

蛮族は肩で呼吸し、剣と向かい合う。

ヴィルヘルミーナ > 「はぁ、はぁ、はぁ…。
後はこれを抜いて帰ればいいわけだ。」

剣の柄を両手で掴む。
触って分かったのだが、これは金とかそういう金属ではなさそうだ。
蛮族は今まで見たこともない金属に思える。

ひょっとしたら、元の世界にもあるのかも知れないが希少な物であることは間違いない。

剣を掴み、力を入れたら以外にもすぐに引っこ抜ける。
剣が選んだ? いや、たまたまだろう。

蛮族はそういう夢は見ないことにしていた。

ヴィルヘルミーナ > 剣を抜いた蛮族。
これで帰れると思った瞬間、霧に包まれる。

次に気付いた時は最初に居た九頭竜山脈のふもと。

夢でも見ていたのかと思うが、手に持っている剣があっちの世界での出来事が真実である証拠。

蛮族は大急ぎで街へと戦果を持ちかえる。

ご案内:「霧の向こう側」からヴィルヘルミーナさんが去りました。