2018/01/07 のログ
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」にトールさんが現れました。
■トール > 平民地区、大通りから少し入り込んだ狭い路地の奥、その小さな店はあった。
少し傾いた看板には『魔法具店ビルスキルニル』の屋号と『何でも承ります』の文字。
ドアの横にあるたったひとつの小さな窓から覗き見える中には商品棚が所狭しと、しかし、綺麗に整理されて並んでいた。
その奥、カウンターの奥に腰掛けているのは黒いゴシックロリータドレスに身を包んだ少女。
どこか人形めいた外見の少女はカウンターの上に並べた小さな屑のような宝石を使って何か細工をしているようだった。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」にリンさんが現れました。
■リン > 「ただいまー」
青い髪の少年が勝手知ったる顔で店の扉を開いて入ってくる。
カウンターに近づき、パンやお菓子が入った手提げ袋を置く。差し入れのつもりらしい。
「それ、何作ってるの? 売り物?」
少女の手元を覗き込んで問う。
■トール > ドアに吊り下げた鈴が軽やかな音を立て来客を告げる。
視線を向ければそこには愛しき人の姿。
「やあ、おかえり。ふふ、何だと思うかね?」
一旦手を止めて少年へと満面の笑顔を向ける。
手元には数mmほどの大きさの屑石とヤスリ、そして、石用の接着剤。
悪戯っぽい笑みを浮かべ、差し入れの袋を開いて中身を確認する。
「まあ、出来上がってからのお楽しみだよ。さて、せっかくリン君が来てくれたのだ、少し休憩にしようか。」
お茶を用意すると言って立ち上がり、長い銀髪とたっぷりのフリルに包まれたお尻を揺らし奥へと消える。
そして、数分後、トレイの上にティーセットを載せて戻ってくる。
「そうそう。今日君用のケージが届いたよ。家具は何が入用かね?」
涼やかな表情で二人分のカップに紅茶を注ぎつつ、少年へ済ました顔を向ける。
しかし、その瞳だけは笑っていた。
■リン > 「アクセサリーか何か? そう言われると気になるなぁ」
首を傾げて当てずっぽうに言う。
袋の中にはサンドイッチやベーグルなどが見える。
トールがお茶の支度をし始めれば、椅子の一つを借りて腰を下ろす。
「……あ、もう届いたんだ。
えっと、み、見せてもらってもいい? それ」
ケージ、という語がトールの口から出れば、ぴくりと反応して
恥ずかしそうに顔をうつむかせる。
■トール > 「まあ、そう慌てることはない。君へのプレゼントだよ。」
にっこりと笑顔を浮かべ、お土産のサンドイッチをひとつ摘み、カップを傾け紅茶を味わう。
少年の恥ずかしそうな様子が楽しいのか、笑顔のままその顔を見つめ続け、かじりかけのサンドイッチを少年の口元へと差し出す。
「気になるかね?でも、大丈夫かね?その様子だと見たらすぐに縮こまってしまうのではないのかね?」
少年へとサンドイッチを咥えさせると艶っぽい流し目を残して立ち上がり、もう一度奥へと引っ込んでいく。
そして、50cm角ほどの正方形型の簡素なケージを抱えて戻ってくる。
「まあ、まだ素のままで飾り気がないのはご愛嬌だ。」
君の部屋だよ、とカウンターの上に丁寧に置いた。
■リン > 「え、僕への!? ふぅん……あ、ありがと?
あーじゃあ、見ないほうがよかったのかな」
驚いたような声を上げる。恋人としての自覚がいまいち薄いらしい。
サンドイッチを差し出されれば、ん、と小さく口を開いて食べ始める。
食べかけのものを与えられることに、特にコメントはしない。
「ここに……」
鼠のような小さな生き物を飼うのにちょうどよさそうな、何の変哲もない小さな檻だ。
それをどこかうっとりとした眼差しで見つめる。
……トールに『小さくなれ』とでも命じられたらそうなってしまいそうに
興奮が湧き上がっているのが傍目にも察せられるかもしれない。
「で、家具だっけ。
そーだね、何はなくともソファとかあると便利そうだよね……
でもなんか、僕が注文付けていいのかな。
ほら? ……ペットなわけだし?」
ティーカップを傾けて口にし、少し冷静さを取り戻す。
座ったまま、トールの機嫌を伺うような眼差しを向ける。
■トール > 「そりゃペットだからと言って何も自由がないわけではないよ。君の部屋なのだから、君が選べばいい。ある程度は人形用の物で事足りるだろうし、ない物は儂が拵えよう。」
少年のどこか不安そうな眼差しを受けながら澄まし顔で紅茶をすする。
小さな音を立ててカップを置き、じっと少年の姿を見つめる。
小動物めいた可愛さは思わず抱きしめたくなる程だ。
「興奮するかね?何なら今晩からここで暮らしても構わないよ?ソファやベッドくらいならありあわせで良ければすぐに用意出来るからね。」
ケージの蓋をカションと開ける。
本来小動物を入れておくためのケージの蓋は上手くやれば中からでも開けられる程度の簡素な作りだ。
ただ、50cmの高さに手が届く必要はあるだろう。
■リン > 「なんかそんなにしてもらっちゃっていいのかな……
僕、すごくかわいがってもらってない?」
横目で蓋が開かれるのを見る。
トールの言葉に、食べかけのサンドイッチが手を離れてカウンターの上に落ちる。
「ほんとに。
もう、そ、そんな風に言われたら……
今すぐにだって……」
少女が見つめる中、椅子の上で両脚をきゅっと閉じて、膝の上に手を乗せる。
呪いの淡い光。
ほんの少しずつ……椅子に吸い込まれるようにして、身体が縮み始める。
■トール > 「それはかわいがっているとも、愛しい人だからね。君は自分の可愛さをもっと自覚したほうがいい。」
果たしてどちらが男で女なのか……。
少年が落としたサンドイッチをひょいと拾い上げ平らげながら、その顎を擽る。
「おいおい、もう小さくなってしまうのかね?せっかく恋人の家に来たのに小さいおちんちんをもっと小さくしてしまったら使い物にならないだろう?」
悲しそうに唇を尖らせ抗議するも、そもそももう少年には挿れさせないと言ったのは少女自身だ。
豊かな膨らみをカウンターの上へと載せるよう身を乗り出し、少年の耳元へと顔を寄せて熱い吐息混じりに囁いた。
「今晩はどんな男がいいかね?」
■リン > 「トールのほうがきれいだしかわいいからなぁ……」
小さく呟く。
覆いかぶさるようなトールの動き。
耳に吐息がかかれば、わかりやすく紅潮して身体を震わせる。
少女の肢体と色気のある仕草に圧倒されて、
あっという間に常の半分程度まで小さくなってしまった。
「……ぅ、彼氏失格のちんちんでごめんなさい……。
ねぇ、それ僕に決めさせるの……? あんまりじゃない……」
目尻を潤ませての抗議の声色は本物ではありながらも、どこか甘く高揚したものが混じっている。
■トール > 「ははは、確かに儂は可愛いが性格が悪いからね。本当に可愛いと言うのは君のような子の事を言うのさ。」
幼子ほどに縮んだ少年をカウンター越しに抱き上げ、そのまま椅子に座り直して抱きしめる。
柔らかな膨らみが少年の顔へと押し付けられ、甘い匂いにわずかに男の性臭が香る。
「ふふ、君に決めて欲しいのだよ、今夜は初夜じゃないか。」
少年の背中を撫でながら顔を上向かせ、その額に優しく口付けを落とす。
■リン > 「僕だって性格良くないよ?
人を平気で騙すし、手癖は悪いし……
……あ、また最近誰かと寝たんだね」
あてがわれる柔らかい感触に意識が鈍りながらも、
確かに、自分よりもこの少女は悪党なのかもしれないな、と思い直す。
だからといって自分の性悪が薄れるわけでもないが。
撫でられて、キスされて……腕の中で身悶え、満足に返礼もできないまま
やがて服ごと、掌に乗る大きさにまでなってしまうだろう。
「初夜。……初夜、って言えるものなの?
……じゃあ、
……僕よりも年下だけど武器がぜんぜん立派、とか……どうかな。
そんなのがいたらだけどね」
トールの相手をする男がどれぐらいいるのか知らないままに提案してみる。
■トール > 「おや、わかるのかね?でも、胸で挟んだだけだよ。抱かれてはいない。」
どんどん縮んでいく少年を抱きしめながら艶っぽい笑みを浮かべる。
その身が手のひらサイズまで縮むとそっと男の性臭残る胸の谷間へと挟み込み、細工の続きを始める。
「了解した。では、夜までに完成させてしまわないとね。君の部屋の家具も見繕わなければならないし、なかなかに忙しいことになったね。」
少年を胸の谷間に挟んだままとりあえず家具を選び、寝室にケージを置き、そして、その中へと少年を入れて夕暮れの街へと繰り出した。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」からリンさんが去りました。
ご案内:「平民街/魔法具店『ビルスキルニル』」からトールさんが去りました。