2017/11/12 のログ
ご案内:「富裕地区/パーティ会場」にグラハムさんが現れました。
グラハム > ――日頃の労をねぎらう。
そういうお題目で開かれている侯爵家別宅。
優に100人は入れる大広間にはすでに多くの人々が訪れていた。
テーブルに並べられた料理はどれもが一級品、平民が普段お目にかかれないような食材まで贅沢に振る舞われている。
そして、メイドが配って回る酒もまた平民の月収が軽く吹き飛ぶような超高級品。

「構わぬよ。諸君の普段の労をねぎらう為に開いたパーティだ。存分に楽しめ。今日は無礼講だ。」

豪華な椅子に脚を組んで腰掛ける中年の男は肘掛けに体重を掛けた鷹揚な姿勢で挨拶に訪れる民へと手を上げて見せる。
あくまで民にキをかける優しい当主、そんな風体を演出しながら、その視線はパーティに参加している者達の間を這い回る。
その目的を知っている者達は一様にその視線から逃れようと動き、何も知らぬ者、何か目的を持って近付く者、そして、運が悪い者がその目に止まってしまうことだろう。