2017/10/18 のログ
レティーシャ > 「上のえらーい人達が考える事なんて下々の者にはわからないんですよ
逆もまた然りですが、聖母は全てを平等に愛しなさい、この世に居る者は全て愛しい子なのだと教えがあります、私はその意に従っているだけなのですけどねぇ」

ふぅっと溜息を漏らしながらお茶を啜り相手を見る。
こう人と話しをしたのは何カ月ぶりだろうかと思い返せば楽しくなってしまう。

「欲深き者には加護は与えられないのです、救いを求め心清らかであれば加護を与えようと言うのが.....あぁいけませんねぇ、つい信仰を振りまいてしまいました..」

私の悪い癖の1つなんですよ、と笑いながら告げるとカップに入ったお茶を飲み干し、お茶のおかわりは如何です?とポットを差し出す。

「次は....この教会も負傷した人々で溢れるのでしょうね....前にも似たような事はありましたし....薬や包帯を調達しないとダメそうですねぇ」

ウィル > 「そういうものだ。冒険者もそういう事が多々あって困る事も多いよ。
その考えを忠実に守ってるレティーシャは十分に立派だな」

あまりお茶は口にしないがいい香りと味に高いのではと女性を見るとこちらを見るのと目が合い。

「それはそうだろうな。欲があって祈るのならそれは邪過ぎると言う事だ。
俺はいうほど清らかじゃないか迷わない程度の加護が貰えれば助かるな。
いや、信仰を大事にしているのがよく判るよ」

教えを守っている良い事だと気にしていないと首を振り、
気が付けば空になっていたカップを差し出しお代わりを頂く。

「そうなると人でと色々足りなくなるな。
戻ったらその荷物の差出人を探してくるように伝えておこうか?」

それぐらいならサービスできると、どうすると女性を見て。

レティーシャ > 「あら....そうなのですか?外の世界に関しては本当に疎いので...
立派...なのでしょうか、そのあたりは良く判らないのですがヒトだろうと動物だろうと魔族だろうと、この世に生を受けたのだからこそ...と思ってしまうんです」

ふふっと笑うとお茶の入ったポットを傾け相手の空になったカップへと注いでいく。

「きっとあなたなら良き加護が得られると思います、この教会があなたを受け入れたとの同様に聖母もあなたを認めましょう。」

今度は空になった自分のカップへとお茶を淹れポットを置くと彼の提案にぱぁっと顔色が明るくなるのがわかるだろう。

「あ..で...では、そうですね、今から薬のリストなどを書き出すので少し待って頂けますか?」

立ち上がり小さな羊皮紙にペンを走らせる、そう大量に仕入れる必要が無いのか必要最低限の物だけ書き出し相手に差し出す。

「かかった費用は後ほど荷が届き次第お支払いさせて頂ければと思いますが先払いのが宜しいでしょうか?」

申し訳なさそうにお願いしますと呟きながら。

ウィル > 「変に詳しいよりはいいとは思う。詳しすぎても困るだろう?
それだけ平等に考えられるのはこの国だと珍しいな、そのまま変わらずにいて欲しいと思う」

カップにお茶を注がれれば礼を告げて口をつけて。

「そうだと助かる。聖母様にも感謝しておこうか。
慌てないからゆっくりと考えてくれていいぞ」

戻る先は王都なだけに本当についでで出来る事なのだが、
それをここまで喜ばれ急ぐ姿に慌てなくてもと声をかけ。

差し出されたメモを受け取れば大事にとしまい込む。

「ものにとっては揃えにくいや、先方を探す時間もある。
後払いで大丈夫だよ。それより次も俺とは限らないから代金は持ってきたのに渡してくれると助かる」

本当に構わないと首を振り。
もしかすれば荷物の依頼者の神父が直接に来る、もしくは別の冒険者が運ぶかもしれないので後で構わないと女性に告げて。

レティーシャ > 「ふふっそう仰って頂けると嬉しいです、こういう職種に身を置いていると知らない事が多いのですが不思議とそれで困った事は無いんですよ」

はにかむように微笑みメモを受け取って貰ったのを確認すると小さく頭を下げ再び椅子に腰を下ろす。

「ウィルさんは本当に良い人なのですね、あなたの行いに聖母も喜ぶでしょう」

再びお茶を口に含むと何度か頷き

「そうですね、わかりました
 ではお代は届けてくださった方へお支払いいたします....ですが何かお礼を...そうですね....何かないかしら....」

うぅんと悩みながら神父が来ると耳にすれば再び動きが止まる

「あ....あの....出来れば神父様には...その...
大変お忙しいお方なのでその.....はぁ....」

神父が来るとなると今までしてきた事に対してのお小言が降って来るのが容易に想像でき落胆の色を見せた。

「と...取りあえず...申し訳ありませんがご依頼、宜しくお願い致します」

そう告げると今一度頭を下げる。

ウィル > 「俺の知っている教会関係者はろくでもないのしかいない可能性もあるが…。困らないと言う事は知らなくてもいいと言う事だ。
今のままでいいと思う」

美味い食事もご馳走になっただけにこれは確実に届けようと決め。
頭を下げる姿に首を振り気にするなと見せて。

「そんなこともないぞ。今回はたまたま行き先が同じだからのサービスだ。そう言われると少し照れるな」

本当にサービスのつもりだったので女性の言葉に照れてしまって。

「俺が先に受け取ってこれなければ持ち逃げになる、それは問題だ。
その方が問題が起きなくていいだろうな。礼はもう貰っているから大丈夫だ」

この食事が十分な礼だと笑みを見せて告げて。
その後に続いた言葉に本当に神父が苦手なのが判ってしまい。

「必ず届けるから安心してくれていい」

そう告げて頭を下げる女性に頷いて見せて。
その後は素朴ながら美味い食事をご馳走になり、聖母の像に祈りを捧げ、
少しでも早く頼まれたものが届く手配をするために王都への帰路につく事に……。

レティーシャ > 「あー.....なんとなぁーくわかります、特に王都では良くいますよね
私は今のまま、この小さな教会を守り迷える子等を守るだけです」

にっこりと微笑み相手が立ち上がり聖母像の前に移動すれば、その祈りの姿を見届けただろう。

「ふふっこのご時世にこんなサービスしてくださる人滅多にいませんよ」

くすくすと肩を揺らしながら微笑むと王都に再び戻る相手に小さな包みを手渡す。

「ありがとうございます、どうか帰路につけますようにこの教会から祈っております。
聖母の加護が必ずあなたを導くでしょう」

包みの中身は道中お腹が空いたら召し上がってくださいと付け足すと中には先ほどのパンとチーズが包まれていた。

見送る人影が徐々に小さくなり見えなくなるまで彼女は扉の前で見送った、どうか迷う事無く王都へ、彼が住まう家に帰れますようにと
道中何事も有りませんようにと。

暫く見送った後、もう陽も大分高くなってきたのを確認し再び教会内に戻ると綺麗に空になった食器を見て小さく微笑み片づけ始める。

ご案内:「名も無き小さな教会」からウィルさんが去りました。
ご案内:「名も無き小さな教会」からレティーシャさんが去りました。