2017/10/17 のログ
ご案内:「名も無き小さな教会」にレティーシャさんが現れました。
レティーシャ > ここはメグ・メールの何処かにある名も無き小さな教会。
清く澄んだ朝日が教会内のステンドグラスをすり抜け祈りを捧げる一人のシスターに降り注ぐ。

そのステンドグラスに描かれたるは聖母とも言われる聖女の姿。
彼女に尊敬の意を憧れを込め今日も一人祈り続ける。

「どうか....今日も穏やかに時が流れますように、多くの子等が健やかでありますように....」

そう囁くと顔を上げ立ち上がり眼前に置かれた聖母像を見上げ、ふぅっとため息を漏らす。

「今日も一日がんばろー!」

小さく拳を握ると教会内の掃除を始める、彼女にとって何の変哲も無いいつもの日常。

ご案内:「名も無き小さな教会」にウィルさんが現れました。
ウィル > 「確かこの辺りだったか…」

マグ・メールのとある場所を地図を片手に歩く。
貰った地図が確かならばこの辺りが目的地のはずだと考えて。
出来れば早くに付きたいと夜通しで歩き朝日を眩しく感じて。

しばらく地図を信じて歩けばやがて視界の先に小さな教会が見え始め、
あそこだろうと足を速めて近づいていく。
そうして教会の前にと付くと拳を握り軽く扉を数度ノックをして来客を知らせる。

レティーシャ > 箒を振り回すように汚れの目立たない床の上をくるくると踊るように掃除をしている最中、久しぶりに聞く扉を叩く音にピタリと動きを止める。

「はいはーいはーい!今!今あけますー!」

教会内から良く通るソプラノの声が響くと同時、軋む扉が開き箒を持った女性が出て来るとそこに居る人物を見上げ小さく微笑む。

「ようこそ、名も無き小さな教会へ、迷われましたか?」

小さく首を傾げれば朝日を浴びたプラチナブロンドがキラキラと光を放ち揺れるだろう。

ウィル > 扉をノックすると中から元気のいい音が聞こえ、少し待てば開かれ。
中から出てきた声の主と思う女性を見れば軽く頭を下げて。

「人がいて助かった。迷ったわけではなく仕事できた。
ここにいるシスター……名前が思い出せないな。
その人に届け物だ」

朝日に輝くプラチナブロンドの髪を眩しく見て。
背負うザックから小さな包みを取り出して女性に見せて。

レティーシャ > 「あら.....てっきり迷子さんだと思いました...失礼しました」

こほんと咳払いをすると小さく頭を下げ教会内に入るよう扉の前からずれると首を傾げる。

「お届け物..ですか?...うぅん....何か来る予定も無かったはずなのですが...あ、名乗り遅れました私はこの教会でシスターをしておりますレティーシァと言います」

そう告げると頭を下げ包みを見せる男性に微笑む。

ウィル > 「いや、半ば迷子には違いないか。地図がないとたどり着けてないからな」

ある意味その通りだと認めて手元の地図を畳み。
女性が扉の前からずれてくれると中にと入り一息を吐く。

「ギルドの方で受けた仕事なんだが…もしかすると連絡を追い越したのかもな。
レティーシァか、俺はウィルだ」

丁寧に頭を下げる女性に名前を名乗り返し、依頼書を取り出して見直して。
渡す相手がこの女性だと確認すれば包みを差し出し。

「送り元は王都の教会からだな。何かの差し入れかもしれない」

レティーシャ > 「確かにここは彷徨える者たちがたどり着けるように作られた教会ですからね」

ふふふっと笑いながら箒を壁に立てかけ名を名乗った男性の下へ向かう

「王都から...ですかぁ...見捨てられたと思いましたが何でしょうね?」

どうぞと包みを差し出す男性を長椅子に座るよう促し包みを手に取ると四方からぐるりと眺めてから開封しはじめる。

ウィル > 「歩いてきてそれはよく判ったよ。この場所になければ迷っていたからな」

本当にいい場所にあると教会の作られた理由に納得をして女性に笑みを見せ。

「見捨てられた…それはないと思うが。なんでも体格のいい神父が送り主らしい」

包みを手渡し薦められた長椅子に腰を下ろして眺める姿を見て。
包みはそれほど重いものではなく動かせば中から軽い音が聞こえ、
開封していけばお茶の葉が入った箱が入っていて。

レティーシャ > 「ふふっお疲れさまでした、もしまだお時間があるようでしたらお食事など如何ですか?」

くすくす笑うと耳に聞こえた【体格の良い神父】と言うキーワードにぴたりと動きが止まる。
心当たりは無い事もない、王都で体格の良い神父は数名いるが....どれだろう、否、誰だろうと悩ませながら包みから出て来た箱を見ると小さく歓喜の声を上げた。

「まぁまぁ!珍しい事もあるのですね!お茶です..今日はこのお茶を淹れて....お菓子も作りましょう!あ..召し上がっていかれます...よね?」

少々興奮気味に喜びを露わにすると慌てて男性に向き直り微笑む。

ウィル > 「まさか地図がほとんど役に立たないのは予想外だったな。本当に疲れたよ。
荷物を届ければ仕事は終わりだ。後は戻るだけだから時間はある。
……迷惑じゃなければぜひ頂きたい」

送り主を告げれば動きが止まる姿に心当たりがあるのかと見る。
しかしプライベートに踏み込むのは失礼と考えて問いかけたりはせず。
包みを解き歓喜の声を上げる女性に喜ぶものだったのだなと微笑ましく見て。

「この場所なら行商人もあまり来ないか。そんなに喜べるものなら送った相手もまんざらでもないだろうな。
折角だ、頂くとしようか」

慌ててこちらを向く女性に笑みを向けていただいていくと告げて。

レティーシャ > 「確かに道らしき道もありませんし、地図なんてあって無いような物に変わりますからね...本当に良くお越しくださいました。
ふふっ丁度今焼きたてのパンがあるんです、是非召し上がってください」

質素な物しかありませんけどね、と付け足すと教会の奥にある私室へ向かう途中足を止める。

「道に迷った商人さんなどは居ましたが、行商目当てでここに来られる方は危篤な人かと思います」

ふふっと笑うと自分に付いてくるように促す、私室に入ればこじんまりとしたキッチンとソファ・ベット・本棚が置かれている。

「何もない所ですが暫しその疲れを癒して行ってください」

小さく微笑み荷を降ろすように伝えると鼻歌混じりに朝食の準備に取り掛かる。
暫くすれば部屋は良い香りに包まれ空腹を煽るだろう。

ウィル > 「まさか道がないのは本当に意外だったな。地図も結構ずれていたし…たどり着けて良かったよ。
焼きたてか、それはぜひ頂きたいな」

それでも十分と感謝するように頭を下げ、奥に向かう姿を眺めて。

「迷う商人はいる訳か…一人でこんな場所にいて用心も大変そうだな」

促されて長椅子から腰を上げて後に続き、女性の私室に入るのは少しは戸惑うが入り。
こじんまりとはしているが必要なものがそろっている光景を見る。

「いや、こうして食事を頂けるだけでも大助かりだ。神に感謝するよ」

女性の言葉に荷物を下ろしてソファに座り一息吐き。
身体を休めていれば良い香りが流れてくれたついそちらを見てしまう

レティーシャ > 「不思議でしょう?数か月後に来るとまた道が変わってますよ」

くすくすと笑いながら小さなテーブルに出来た料理を運び並べていくが二人分以上あるその量に、つい作りすぎましたと悪戯な笑みを浮かべる。

「用心しなくても先ほど言った様に滅多に人を受け入れないのがこの教会です、一度聖母の加護を得れば話は別ですけどね」

ふふっと笑い最後に届いた茶葉でお茶を淹れる、なんとこ心落ち着く香りだろうか、その匂いを鼻孔に感じるとゆるゆるとつい表情が緩むのがわかる。

「ふふっこの世界に神様は沢山いますからね、主に感謝するのも良いですが、この教会は聖母の恩恵を受けておりますので迷える子等は皆等しくとの教えです、お待たせしました、さぁご飯にしましょう」

ソファで寛ぐ男性に何度目かの促しを行う、相手が椅子に座るのを見届ければ己も椅子に座り、小さく祈りを捧げるだろう。

ウィル > 「数か月で…?そんなことがあるのか」

道理で迷い地図が当てにならな筈だと納得をして。
二人分以上運ばれてきた料理と悪戯な笑みで告げられた言葉に苦笑だけを向けて。

「滅多にか。それだと俺は運が良かったというべきか。加護をか…」

加護を得られればそうではないようだが、受け入れられたことに運が良かったと安堵し。
だからこそ一人でこの教会にいる事が出来るのかと理解して。
お茶が注がれると落ち着ける香りが広がり、今は仕事やそういう事を考えるのはやめようと肩の力を抜き。

「主には。多くの神よりもその方がよさそうだな。
その考えは良い事だと俺は思う、立派な事だ。
いや、待ってはいないから大丈夫だ。それじゃ頂くよ」

ソファから椅子にと移動して座り直し、女性が座り祈るのをまねるように祈りをささげて。

レティーシャ > 「色々理由はあるんですけどね、この教会には神父様もいませんし
私一人でも聖母に仕える事が出来るようにとの配慮です....
裏を返せば人目からこの存在を隠すとも言えますけどね」

ふふっと笑いながら召し上がれと告げると淹れたてのお茶を啜る、なんとも芳醇な香りについほぅっとため息を漏らす。

「きっと導かれたのでしょうね、悪意が無ければ少々迷子になる程度でたどり着けるはずですもの....お帰りの際は聖母像にお祈りをしてお帰りになってみてください、そうすれば加護が得られるでしょう」

テーブルの上には質素だがスープや芋料理など肉が殆ど使われていない料理が並ぶ、彼女なり相手が男性ともあってそれなりの量を食べると見越しての量だった。

ふと思い出したかのようにパンをちぎる手を止め向かいに座る男性に問いかける。

「道中負傷した兵や動物を見ませんでしたか....?ここ暫くの間そういった方の来訪が無かったもので気になっていたんです」

ウィル > 「シスター一人だと聞いていたがそういう配慮もあった訳か。
隠す…そんなことをする必要もあるのか?」

告げられた言葉にいただきますと答え、先ずはお茶を一口。
あまり飲みなれない味ではあるがいい香りに息を吐き。

「それでか。もし悪意があれば今も迷っていた訳か。これは本当に感謝だ。
変える時はしっかりと祈らせてもらうよ」

質素ではあるが仕事先で暖かな食事を食べられるなど考えていなかっただけに感謝をしてスープにまずは手をつけて。
スプーンで一口すすりパンに手を伸ばした所で視線を向け。

「来るときは見なかったな。今は珍しく戦争も落ち着いているという話だ。
ケガをした動物も特には見ていないな、見かけたのは逃げられたぐらいか」

ここに来るまでの事を思い返し…いなかったと女性に告げて。

レティーシャ > 「ふふっ私は王都でも変わり者と言われていたんです、それでこんな辺境の地に飛ばされて...まぁ等しく接しすぎるのがいけないんでしょうけどね」

ふふっと笑いながら小さく頷く

「もしまた、近い未来ギルドから依頼された時の為にも形式だけでも加護を受けると宜しいかと、変わった商人さんなんかは加護欲しさに何日も祈ってましたけどね」

結局加護は得られなかったんですけど、と付け足すと小動物の様にパンをもきゅもきゅと頬張りながら信仰は個々の自由ですし無理強いをする必要は無いと付け足し。

「そうなのですね、良かった...
負傷した兵が飢えに負け動物を襲ったりするので...少々気がかりだったんですが落ち着いているのであれば暫くは穏やかですね
なんせここに居ると外の世界の情報などが無い物で」

苦笑しながら再びお茶を口にすると満足気に深く息を吐く、スプーンを運ぶ男性を見るに口に会ったようで何よりと思い微笑んだ。

ウィル > 「俺からすればそれは良い事だと思うが?それで飛ばされるとは神殿は判らないな」

そういうものなのかと意外そうに見てしまい。

「それはあるかもしれないか。その時の為に加護は受けておいて損はないな。
それは流石に邪過ぎたんだろうな」

それは流石に露骨すぎたんだろうなと数日も祈った商人には飽きれ。
一応信仰心はあるだけに帰りには祈ろうと決めて。

「今は落ち着いているがその分次は大変だって話だ。
食うに簡単なのは動物を捕まえる事だからか……この辺りは商人でも来ない限りはそうなるか」

行商人も来ないならそれは仕方ないかと息を吐き。
肉こそはないが暖かな食事に舌包みを打ち食べ続ける。