2017/09/19 のログ
ご案内:「紅竜の舞踊亭」にタピオカさんが現れました。
タピオカ > (冒険者ギルドで自分に合う依頼を探していると、「紅竜の舞踏亭」での従業員募集の張り紙を見つける。ちょうど手すきだった遊牧民は、「あ、じゃあやってみよう」という軽い勢いでウエイトレス体験をする事になった。辺境の田舎出身の己としては、お店の制服姿というものは憧れである。なんというか、都会の香り的な。)

「いらっしゃいませー!空いてるお席へどうぞー」

(そして次の日、軽く研修をした後にニコニコと笑顔を浮かべて来客を迎える褐色ウエイトレスの姿があった。冒険者らしきグループを席へ案内し、メニューとレモン水をそれぞれに配った後に一礼して。背を向けつつ銀色のトレイを両腕で抱えてそっと微笑む。こういうの一度してみたかったんだー、みたいに)

タピオカ > (少し慣れてくると、人が混み合う時間。オーダーが忙しなくなると両腕いっぱいに大皿乗せて両手に大ジョッキを2つずつ掴む格好で厨房と酒場を往復したり。仲間に煽られて前後不覚になるまで深酒をしてしまった冒険者を介抱したり。なぜか腰のまがったおじいちゃんが迷い込んでしまったのでミルクを振る舞ったり。肩がぶつかった、ぶつかって無いと言うところから喧嘩を始めた血の気の多い人たちを両成敗とばかりにトレイで殴って大人しくさせたり。――いちど、オーガーとも見紛う全身傷だらけの大男に脚を滑らせた拍子にエールをぶっかけてしまった時には全身真っ青になったけれど。意外にも彼は物静かなまま、ごつい片手を気にするなとひらひらさせるのみだったりもした)

(夜半回って、来客が落ち着き。あちこち酔っ払ったままいびきを立てる人影が増える頃になれば、「そろそろ上がって」と宿のスタッフから声をかけられると店の裏で服を名残惜しそうに着替えて。帰路に向かいながら、いろいろあったけど面白かったなあ、とばかりに微笑んで伸びをするのだった)

ご案内:「紅竜の舞踊亭」からタピオカさんが去りました。