2017/08/01 のログ
アルテア > 誰しも楽しい時を易々と終わらせてしまいたくはないものだ。例えそれが仮に数週間もの期間を設けた祭りだったとしても。

王都内にあるギルドで密かに開いた地下カジノや貴族達の間で行われていたそういうった賭博。その熱に充てられ更なる熱狂を求めるかのようにその空間には人が集まっていた。

ルーレット、スロット、カード。各々がそれぞれの卓に食いつき、チップを握り込んで燻った欲望を燃やし尽くさんと食い入るようにディーラーの手元を見つめていて。

アルテア > 「――まぁ程々の熱さでいてくれた方が正直ありがたいのよね正直…」

そんな様子を尻目に女は自分にしか聞こえない大きさでそう呟く。
祭りが緩めたのは賭博への欲求や金銭感覚だけでは無い。
とりわけ深刻なのは倫理感の破壊。
贅を尽くし爛れた宴の中ですっかり崩れたそのバランスは一部の貴族が貸し切ったカジノ等で遺憾なく発揮されている、というのは既に歓楽街中のカジノの耳に届いていて。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からアルテアさんが去りました。