2017/07/17 のログ
ご案内:「王城「肇国節小宴会場」にリズリーさんが現れました。
リズリー > 今日は人間が何か祭りごとをしていると噂を聞き、侵入してみるとした。正体が公になれば面倒だが、表立って動かなければ問題ないだろう。
魔力で薄っすら覆い、ツノと羽根と尾は引っ込めて人間の令嬢へと扮する。
そして何やら好みの匂いがする会場にたどり着くと、その様子に目を丸くして。
「ははぁ…人間の性欲には貴賎なし、いえむしろ貴族ほどそういうのがルーズになるのかしらね」

クスクスと笑ってから、せっかくだから混ざりましょうか、と手ごろな相手を探すことにした。

エンジェル > ソファの上で腰を振っていると宴会場へと見知らぬ少女が入ってくる姿が見える。
もちろん部屋を訪れるのは男ばかりではない、そもそも娼婦たちが詰めているが、別に娼婦専用の部屋というわけでもなかった。
ちらりと視線を向けた後、肘掛けから下りてちょこんとソファに座りなおす。
にこにこと笑顔を振りまいていると、客の男のひとりがやってきたばかりの男へと声を掛ける様子が見て取れた。

リズリー > 「ふむ」
周囲を見て様子を把握すると、こちらに笑顔を向けた少女へと歩み寄り。

「あらもっと続けていてもよかったのに。それとも一人では暇だったから相手でも探していたのかしら?」

女は笑みを浮かべたまま少女を品定めするとうんと頷き。
「個室は取れるのかしら? 私は貴女を牝に変えてみたい気分なのですけど、いかがかしら?」

エンジェル > 「こんにちはぁ♡」

声を掛けられると笑顔のまま甘ったるい舌っ足らずな挨拶を返す。
目的はどうやら自分……だが、ビンビンとヤバい空気を感じ取る。
店なら受付でそれとなくお断りしてくれるが、今はそうはいかない。
故に……。

「ごめんなさい~、あのね、きょうはおとこのひとげんていなんですぅ。えっとぉ、せっかくあそびにきてくれてぇあぶれたりしたらかわいそう~、っていってたの。」

しょぼんと肩を竦め申し訳なさそうな表情を作る。

リズリー > 「そう? 今まさに私があぶれちゃうんだけど?」

勘のいい子なのかしら、と少し目を細めて少女を、そして周囲を見渡す。

「まぁいいわ、乗り気じゃない人を誘うには目立ちすぎるし…また今度、縁があったらにしましょうか」

代わりに、と別の娼婦…ちょうどエンジェルと似た背格好の、おそらく同年代くらいの子を探しに行くことにするだろう。
少女が止めるなら立ち止まるが…。

エンジェル > 「ごめんね~、えっと、おとこのひととかいっぱいいるから、きっとあそんでくれるひといるとおもうよ~。」

素直に引き下がってくれて控えている黒服を呼ぶ必要もなくなりほっと息を吐きつつ、ぶんぶんと手を振って見送る。

ご案内:「王城「肇国節小宴会場」からリズリーさんが去りました。
エンジェル > 「……ふぅ。」

相手が去るとぐったりとソファにもたれ掛かる。
普段店のスタッフがきっちりと仕事してくれているお陰で出会うことの少ない得体の知れない存在に冷や汗が垂れる。

「なんなんだ、ありゃ。年上なのか年下なのかもわからねー。あんなん初めてだぜ。」

思わず素で呟きつつ大きく息を吐き、両手を頬に当てると気持ちを入れ替える。
まだまだ仕事は終わらないのだ。
見た目通りの幼い子供のように両足をぱたぱたと動かし、にこにこと機嫌の良さそうな笑顔を振りまき客を待つ。

エンジェル > 「あ、おにーちゃんいらっしゃーい♡」

また新しい客がやってきた。
今日もまた一日が長くなりそうだ。

ご案内:「王城「肇国節小宴会場」からエンジェルさんが去りました。