2017/06/26 のログ
ご案内:「王都中央通り」にグラハムさんが現れました。
■グラハム > 王都大通り、人通りで賑わうその道を一人の男が我が物顔で肩で風を切って歩いていた。
何人もの使用人や護衛を引き連れて歩く男の顔を見るや住民は次々に道を開ける。
悪名高きバランゾの愚鈍、彼に目をつけられないように。
彼に目を付けられて連れて行かれた娘は10人や20人どころではないから。
大半は帰ってくるものの、一体何があったのか決して口を開かない。
そして、一部の不運な者はいまだ戻ってきていない。
視察と称して歩き回っているものの、そもそもここは彼の所領ではない。
それでもなお、ある程度その蛮行が許されているのはその生まれ故。
国王の血に繋がる王位継承権を持つ男。
彼を知る者は皆口を揃える。何かの間違いで彼が王になれば国は滅ぶだろう、と。
■グラハム > その日、幸運にも無理矢理連れ去られる者はいなかった。
天災のような行列が通り過ぎ、人々はほっと胸を撫で下ろすのだった。
ご案内:「王都中央通り」からグラハムさんが去りました。