2017/06/25 のログ
■フェゴール > (雨模様の天気の中、カツとブーツを鳴らし。店内へと歩み出る少女が一人。少し、眠たげな。それでもはっきりと鋭い視線で店内を見渡す少女は。キッチリとした軍服を身にまとっている。)
『……主人……邪魔をする。』
(帽子を脱いで割合はっきりした声で店主らしき男性に声をかければ。中へと進む少女。服装も異様だが、もう一つの異様を上げるなら。勢いの強い雨模様の天気であるはずなのに、少女は一滴すら水に濡れていないことだろうか)
■ピング > 本を読み、それらしき部分を押してみるけれども当然、劇的な効果など見受けられない。
そもそも本の情報が確かである証拠もなく、素人目に適当にやっているので当然であるが。
それでも生涯現役!という売り文句が非常に心惹かれるのである。
男の夢であろう。
暇そうに水槽の中でピンク色のスライムがうねうねとしている静かな時間。
しとしとざぁざぁと既に耳慣れた雨音以外は気にならぬその店内へと、唐突に響いた声に、んぇ?と間抜けな声が零れ。
「おう、いらっさい。……?んん?」
また珍しい格好の客だと、視線が向いたが。
一拍を置いて、その違和感に気が付いた。まったく濡れていないし、雨具の類もぱっと見は持っていそうにない。
最近知り合いに魔族だとか魔王だとかの存在を話されたが、それを丸っきり与太話だと決めつけていたこの店主。
正しく、その話題に出ていたご本人だとは、勿論思っても居ない。
故に、ただただ不思議そうに、あれぇ?と首を傾げながらまじまじと相手の姿を見てしまった。
■フェゴール > 『ふむ……』
(規則正しい歩き方。帽子を取り、中に押し込んだ翡翠の髪が流れる。両手を背中に回しつつ。帽子を持ったまま、店内を散策するのだが)
『時に店主殿。……此処は、何を売る店かね?……意味合いとしては、何屋を名乗っている店なのだろうか……という事だが。』
(きっちりとした立ち方のまま、軽く首を傾げて、本を読んでいたらしき店主に視線を向ける。まじまじと見る視線には、ちょうど振り向いた所でもあり。特に違和感は持っていないようだ。)
■ピング > どこぞの訓練された騎士様の様に矢鱈と規則正しく歩く様。闊歩しつつ店内を巡るその動きは、まるで監査でもされている様な心地。
ちょいと来たことのないタイプの客だ。
いやでもしかし、帽子を取ったら綺麗な髪が流れ落ち、おお、と少し身を乗りだしてしまうのだからその辺はもうどうしようもない。
結局、危機感とかは持てぬ性質なのだ。特に女の子相手には。
「はいはい、はいはいはい。んん?あぁ、なんだ、適当に入ってきてくれた口かぇ?
特にこれっつぅ専門性は――まぁあるような無いような。一応分類上は雑貨屋ってことになっとるなぁ」
お勧めはこういうのだ、とカウンターの上に置かれているぶっといディルドをごとりと前に差し出した。
早速、突っ走っている。
その他にも、店内を見たのであれば方向性はてんでバラバラなのが判るだろう。
妙な偏りというか、所謂大人向けの諸々の品揃えが良い、くらいは見て取れたかもしれないが。
■フェゴール > 『雑貨屋……つまり日用品、生活用品を幅広く販売しているということか。』
(ふんふんと頷きつつ、お薦めと言われれば視線は自然とカウンターへ。一瞬いぶかし気な目をしたが。そちらへと歩み)
『まぁ、それも日用品といえば日用品だな。……しかし店主。セクシャルハラスメントという言葉に覚えはあるか?』
(首を傾げて問うも。そんなに怒ってもいない様子で、あと笑ってもいない。無表情)
『適当にというか、とある人物の家を探していてな、その土産物探しも兼ねてという所だ。
……セイン=ディバンという名に覚えはないか?
この辺りの街に住んでいるという話なのだが。』
■ピング > お勧めとして差し出したその玩具へと返ってきたお言葉は、中々に痛烈だった。
感情の読めぬそのお顔が、ちょっぴり怖い。
「あー。覚えはあるねぇ、結構言われてる言葉だわ、そりゃ。
んでも、ほれ。案外女の子ってこういうの好きじゃろ?エッチな話は嫌いだったかぇ?」
そも、その話題の展開がセクハラなのだけれども。
余り一般的ではない理論展開にて話を続けていると、最近何度か絡みのあったお名前が耳へと届く。
「…んん?セインちゃん?あぁ、そりゃあ知った顔だが……家の場所は知らんなぁ。
なぁんだ、あの子の友達か。なっはっは、ちょいと最近あの子からかっちまったからよ。
この店の事話したらおこらえっかもしれんから話題に出さん方がえぇかもしれんぞぃ」
がっつり性的にアレコレしておいて、ちょっとからかった、という精神。
からからと笑いながら手を揺らし、ちなみにどんな土産にするか決めてるんかい、とお話を続ける。
■フェゴール > 『覚えがあるなら結構だ。
女子がそれを好きかというより。元々女性向けのそのような商品が流通しているのだから需要はあるということだろうよ。』
(表情こそ変わらないが、ふいと視線がカウンターから逸れる。エッチな話が嫌いかという問いに、否定も肯定もしない。)
『友人、というか……あれは私の旦那だ。
勝手に他所で子供をこしらえたくせに、その住居に招待もしない。
一度、それ以前に赴いたことはあるが。連れられていたので場所をはっきりと覚えていない。
からかった、そうか。まぁいい、そうだな……土産は菓子辺りが無難というのが定跡だろうが。』
(うぅん。と悩む仕草をしつつ。何か思いついたように)
『あぁ、申し遅れた。私は……フェゴール・フォン・ヴァイツゼッカー。
貴公の知る、セイン=ディバンの妻にあたる。』
(帽子を持っていない方の手を掲げての敬礼。関係性を名乗っておきながら名乗らないのは無礼だという判断らしい)
■ピング > 「つまり何が言いたいのかオイラ、良く判らなくなってきたぞぃ…!」
蘊蓄を語られただけなのだろうか。
視線を逸らす態度は恥ずかしがっているのかどうかも、いまいち不明瞭。
こう、手ごたえが感じにくいと思いながら、戯れに視線で痴漢行為でも、とぬろりと不可視の手が胸元に向かい伸びた、その時に。
「…………うん?」
予想外のその台詞に、力はお胸にタッチしたかしないか、微妙な所でふゆっと霧散した。
視線がぐるんと、お胸から相手のお顔へと。
「いやいや。えぇと………あの子は、その……女の子だよな?ほれ、アレついてるけんども」
他に客が居る訳でも無いが、なんとなくこそりと内緒話をする様に。
口元に手を添え、声量を抑えて確認の言葉。
「あぁご丁寧にどうも。オイラぁピングってんだが…ふぇ…?
あれ、うん?いやなんだか聞いた名前と微妙に違う様な…えーと、あれかい。魔王さんの?」
HAHAHA、と。肩をすくめて大仰に笑いながら、聞いた役職(?)をそのまま口に。
■フェゴール > 『好きな女性もいるのだろうという話だ。』
(うん、と告げるけれど。これはどうも照れている上で遠回しに、別に自分は好きじゃないけどそういう女性もいるんじゃないかな?とかそういう事を言いたいらしい)
『いや?……あぁ、そうか。今はあの姿だったな。
何、ちょっとした呪いで今はあんな可愛らしい姿になっているが。
セイン君は割合と男性的な30代の男だ。元はな。』
(胸へのタッチは寸前で霧散したようで、気づかず。基本的に、攻撃などには無頓着なのが強い魔族ということらしい。人間に警戒心というものはないようで。)
『あぁ、そうだな。一応、人としては今言った名で呼んでくれると幸いだ。
魔王ベルフェゴール。魔族の軍団の王としてはそう名乗っている。』
(相手の笑っている様子に首を傾げるのは、何がおかしいのだろうかという意味だ。不思議そうにピングを名乗った店主を見つめる翡翠色の瞳)
■ピング > 「ふぅむ。ちなみにフェゴール……ちゃん?は?ほら、旦那?が居るならそれっくらいはまぁ、するだろう。そういう会話」
先ほど聞いたお名前を、反芻したけれども敬称に迷った。
迷ったけれども、まぁ見た目相応に扱うしかあるまいという判断。
訥々と語られる身の上話と言うか、自己紹介と言うか。
セインちゃんのお話もしかしてマジだったのか、と今更ながら首を捻る。
「いやまぁ、今があの格好なら別に…うん、まんこもついてるしな」
ぼっそりと、何やら自己完結した様に頷く阿呆が此処に一人。
あぁいや、と直ぐに取り繕う様に顔を上げると、変な笑い方をした自分の頬をむにむにと抓った。
「や、スマンスマン。魔王?魔族?に会うのが初めてなもんでのぅ。いや、結局立ち位置が良く判らんけんども」
やっぱ実感は湧かないので、ちょっと凄い魔術師、ぐらいの認識にしかならぬのはご愛敬。
おほん、と咳ばらいを一つすると、もう一度声を潜めて、一言。
「ちなみに奥さんよ。セインちゃんのアヘ顔ダブルピース……興味あるかぇ?」
その方面の話題への食いつきを試してみた。
何せ今はそんな方面の撮れたて写真が盛りだくさんだ。
■フェゴール > 『……まるでしない、とは流石に言えないな。』
(基本的に、この魔王はとても正直者だ。嘘をつく習性が無い。それと呼び方もさほど気にはしていないようであった)
『人間の貴公に私たちの階級は特に関係がないだろう?
気にせず、楽にしてくれたまえ。』
(魔王とはいえ、それは人間には関係ないと告げる。とは言っても、魔族相手でもそんなに気にする砲でもない。気楽な様子で。)
『ついている、というとみてきたような言い分だとは思ったが……成程。
アレは相変わらず節操がないな。迷惑をかけてないか?』
(アヘ顔以下略に対して、何やら合点が言ったという様子で、淡く笑みを浮かべた。たぶん、店内に入って初めて表情らしいものを浮かべて)
『むろん、多少はある……』
(真面目な顔だけれど。少しだけ頬が赤い。両手をカウンターについて、身を乗り出した。目茶目茶興味がありそうだった。鼻息が荒い。)
■ピング > 「うむうむ、それならそれでよし。良いネタあるからちょっと楽しみにしとくれよ。
んで、そう言ってくれんならありがてぇや。はは、何ぞ可愛く見えてくるから不思議だぁな」
尊大な口調はちぐはぐで、けれども何だか似合っているのだから不思議なものだ。
もうちょっと見た目に歳を取れば美麗な、と評しても差し支えがなさそうだと軽い口調。
「おおっと、ぐいぐい来るな…!迷惑はべっつにかけられてねぇよぉ。
寧ろシモの世話んなってるっちゅうか、あの子、ちぃっとちんぽに弱すぎるんよなぁ」
物凄く興味津々そうだった。本日一番の反応を見せる相手に、ちょいと待ってな、とカウンターの下をごそごそ漁り。
写真の束を取り出すと、ぺらぺらと捲って目的のブツを数枚抜き取る。
ご本人の居ない所で、プライベート無視したやり取りが繰り広げられていた。
「ほれ、これこれ♡」
真面目な子を悪いことに誘う様な、そんなちょっと楽しい心持ち。
カウンターの上に、ばんっ、と勢いよくおかれたその写真は。
ふたなりロリショタボディな件の子が、どろっどろの白濁塗れであへあへとろとろした表情を浮かべ。
だらしなく足を広げ、そそり立つペニスも、白濁溢れる膣口も曝け出し。
顔横でピースサインをしているこれでもかと言う位にコッテコテなアヘ顔ダブルピースな写真だった。
■フェゴール > 『かわいく……』
(普通に喋っていたつもりの所で、何やら少し赤らんだ顔で相手を見上げて、すぐ視線を逸らす。これも照れだ。)
『ぁあ、つまりはアレと肉体関係を持っていると。
構わんがね……もともとアレの性質はああいうものだ。
悪党というより、無能無自覚な悪とでも言うべきか。
ああいう目的らしい目的を持たない者は魔の王としては将来有望と……』
(此処まで喋りかけたところで、カウンターの上に並べられる写真群。におぉ、と身を乗り出してそれぞれとマジマジと見つつ)
『………ぅむ。なんというか……いつも通りで、安心だ。』
(淡々とした口調ではあるけれど顔は赤いし、これでもかと熱心に写真を凝視している)
■ピング > 「おぉ、なんだなんだ、旦那…うん、旦那さん居るにしちゃあ、本当に反応が可愛いなぁお前さん」
やはりあの子を旦那、と思うのは違和感だが。
目の前の相手がそういうのだから、そこは合わせておこう。
今度は明らかに照れと分かる反応を見せてくれたので、わはは、と笑いながら指の背で頬をふにふにとつついて遊ぶ。
「構わんのかい、とオイラが突っ込むことでもねっけども。無能無自覚な悪てそりゃまた―――何だ何だ、結構むっつりさんか」
確かに浮気かどうかと言われると、非常に微妙と言うか特殊と言うか。
故に相手に対しても後ろめたさとかを持っていないので、平常運転のまま会話を続ける。
途中、写真に食いつく様を見れば、凝視している相手の横へと、カウンターを跨いで移動した。
「これなんか、あの子自分からピースしてくれてなぁ。
ほら、こっちなんかもっとすごいぞぅ♡そこのスライムちゃんにちんぽ吸い付かれて…」
次々と写真付きでご報告される、旦那様の痴態。
肩を寄せて一緒に覗きこみながら、写真を何枚か説明している最中にすりすりと。
相手の尻へと手を添え、痴漢めいた手つきでヒップの形を確かめた。
■フェゴール > 『あまりそういってくれるな。……その……気恥ずかしい。』
(変にセクハラされるよりもこっちに照れるのが妙なバランスだが。頬を突かれても少し顔を赤くして、緩やかにそれを制する程度の反応で。)
『アレは死んでも来世でも治らん性質だろうさ。そのまま精進して欲しいモノだ。』
(会話しながらも写真を見比べたり、ほうほうと頷いたり。むっつりさんというのは間違いない反応。そもそも否定すらしない)
『ぁぁ……良いなこの顔は……あのゴミムシめ……だらしない顔を……
ッ!?……』
(旦那の痴態を見せられての感想文がとても酷かったが、どことなく愛おしそうに、写真を突いた瞬間だった。少々身を乗り出していたので、生地の厚いアーミーパンツの上からでも、均整のとれた。それで決して筋肉質ではない感触が掌に伝わるかもしれない。少し赤い顔で、隣の店主を見上げて)
『店主……セクシャルハラスメントという言葉に覚えはあるか?』
(諫める程度のつぶやきで、少し顔を赤くしてしまえば、迫力は足りないだろう。先ほどと同じ問いをもう一度)
■ピング > 「わはは。写真見るよりこっちゃの方が気恥ずかしいか。
あの子、ちぃっと気障ったらしいから、結構恥ずかしがらせる台詞とか言ってくるんでねぇのかい」
存外柔らかい頬の感触を堪能すると、制するに合わせて手を離し。
その手は今は、相手のお尻。
此方も此方で柔らかさを感じるバランスの良さに、ほぉ、と感嘆の声が上がり。
「あー…何ぞ屈折した愛情を感じる反応だのぅ。フェゴールちゃん的にはこのおちんぽ顔とかどうなんだぇ。嫁的に。
…んん?おぉ、おぉ、セクハラな。いやいや、ほら。この写真見てたらつい、なぁ。ほりゃ♡もうこんなに」
嫁的に、旦那が男のを咥えたフェラ顔はどんな印象が、と阿呆な質問をしていた所で。
尻タッチへの言及はまぁ当然だろう。迂遠なその物言いに、てへ、とおっさんがするには似合わんてへぺろ。
けれども、その旦那さんの写真の所為なのだと嘯いて、ズボンの留め具を寛げるとでろん、と半端に勃起したペニスを曝け出し。
それこそ本当にセクハラで、はぁふ、溜息を吐くと、丁度、喜々としてペニスを咥えている写真の直ぐ横で。
視線を感じながらゆるりと自身のペニスを扱いて勃起の度合いが増していく様を見せつけた。
■フェゴール > 『あぁ……最近は攻守を入れ替えて踏みにじられるのがお気に入りらしい。』
(ざっくりとした説明だが。お尻を撫でられて、もぞりと腰を動かす。)
『ぁあ、そうだな……まず、よく顎が大丈夫だなと……ッ!!?』
(嫁的感想をしどろもどろと言いかけた所で、その咥えさせていたイチモツをさらけ出されれば一瞬ビクッとなるも、数秒ほど思いっきり見てしまう。その大きくなっていく様に、呆れたようにため息を零した後に。片方はカウンターについたまま。右手を、ピングの頬へと伸ばし)
『どうも……君も、旦那と同類だな。しょうがない奴め。』
(やれやれとばかり呟くが、頬は紅く。ピングの頬を撫でる指先は、割と優しかった)
■ピング > 「あぁ、成程成程。ドMよな、あの子確かに」
したり、と同意を示すが、ご本人からすればさぞかしご不満だろう評価。
そんなお話の間にも、もぞもぞ動いてる腰を追い、尻の感触をじっくりと、指先は味わっている。
決して豊満ではないけれども、程よい肉付きの感触が癖になりそうな触り心地。
片手は相手のお尻で、もう片方の手は自身の股間。
オカズは前回の名残を思い起こすお写真に、その嫁だと仰る相手の視線も追加となれば、実に贅沢。
流石に叱りつけでもされるか、と少し肩を揺らしたが、頬を撫でる手は何だか優しい。
少しばかり、今更、本当に今更気恥ずかしさが浮かんだけれど、確りとペニスは育ち、反り返っていた。
「いやぁ、同類かどうかわからんけんども。ほれ、旦那さんが味わったちんぽ、興味ねぇかなって思っての」
同類だと評されれば、女体化した相手しか知らんから理解が及ばぬが。
実際しょうがない奴なので、年下にしか見えぬ相手に呆れられた様に言われても、笑ってしまった。
■フェゴール > 『男の頃はそうでもなかったんだがな。
それとも、それも含めての呪いか……』
『そして君も立派に、その物言いも含めて……似たような者だ。
さては呪われてでもいるのかい?』
(長命の魔族としては、目の前の男性も、男だったころの旦那も今の旦那も、総じて年下という概念であるために。セクハラしてくる相手も、先ほどのおどけた様子も。おじさんでも同じく「可愛い」という評価が産まれるらしい。あと美的感覚というものは破綻している女だ)
『営業中にそんな汚物を晒して。まるで店主としての自覚が足りないなピング君……まぁ、そうだな……色々と親切に質問に答えてくれたことだし。多めに見ることにしよう。』
(一歩引いて、ブーツのひもを緩めて、脱ぐ。次にジャケットの釦を外し、中のシャツもはだけさせ。ベルトを緩めズボンの前を開けると、シンプルな飾り気のない黒の下着姿があらわになる。そのままピングの袖を引いて自分に引き寄せるようにし、カウンターを背もたれにしながら、自分の顔を外から見えないようにしようと。)
『デカい図体だ……せめて私を隠すくらいはしたまえよ?』
(囁く顔は、ピングに近い。背伸びしても目線は合わないのでそこまでだが。明らかに「興味がありますよ」とは、行動が言っていた)
■ピング > 「何それ怖い。そんな呪いって本当にある……んだろうなぁ、うん。
いやぁ、オイラは呪われてはいない……よな?うん、心の底から、溢れ出る性欲と好奇心だ」
それは間違いあるまいと自問自答。
まったく誇れるものじゃあないのだが。何処か浮世離れした相手にとっては、それでも誤差めいて、似たように映るのかもしれない。
強烈なアイデンティティに悩んでいる訳でも無し、気には留めぬ事柄だけれど。
「ぬあはっは、その辺はほれ、道楽営業だからの。女の子に悪戯するのが生きがいってもんでなぁ―――おぉ♡」
さり気なく汚物とか言われ、視線を股間に落とした。間違っても清廉潔白とは言い難い代物なので、その評価は実に正しいが。
僅かに気落ちしそうになったけれども、それも目の前の開けていく衣服の前には喜色めいた声にとって代わられた。
「そらもう親切よぅ。フェゴールちゃんが喜んでくれたし、今度はセインちゃんに見せる様にお写真とか撮ってみようぜって夫婦円満の提案をするくらいには!
やっぱ、どっか恥ずかしがり屋さんなのなぁ。んひっひ…♡」
相手は寧ろ発狂でもするかもしれんとは予想できるが。
自身が楽しめたものだったら、きっと相手も楽しめるよね、という理屈で流されるか如何か。
引き寄せられるままに身を寄せて大柄な体で壁を作る様。
軽く唇尖らせ、お遊びの様な口付けをこめかみに落とし、相手の手を取るとすっかりと勃起し熱を持つペニスへと引き寄せた。
■フェゴール > 『生きがいと道楽でどうやって飯を喰っている?
人間は一日三食きちんとした食事をとることが推奨されるのだろう?』
(大柄な体に指を添えていれば、誘導される手。こめかみに口づけを落とされると、わずかに不満そうな顔で見上げた。赤い顔で少し言い淀んだ後に)
『……なぁ、ピング君……キスくらいは……ちゃんとしたまえ。
それに旦那とはいえ……今、君の目の前にいるのは。私だ。
……わかるな?』
(ん?と問いながら、その長大なペニスを片方の手でしごき。先端を掌でこねるようになぜる。特性として、基本的にヤキモチを焼く動物でもあったりした。
焼く基準が少々ズレてはいるけれど。)
■ピング > 「順番が逆っちゅうかな。飯を食うだけの金と貯えがあるから生きがいと道楽に全振りしてるってぇ具合で。
飯は、まぁ…家に戻ったらちゃあんと食べとるよ。うん」
不摂生の塊である、出っ張った腹を見下ろし、やや言い訳染みた口調に。
そこはかとなくおかん臭のする台詞に言いよどむも、その変なもやもや感は次の台詞で霧散した。
「………いやぁ、面白い子だわ、フェゴールちゃん。んぃ…ふ…♡はぁい、ごめんよぉ。
ちゃあんと気持ちの籠ったちゅうするから、許しとくれ♡」
何というかこの流れで。其処に不服を感じられるとは思ってもみなかった。
ふは、と笑いが零れてしまったが、その笑みも股間から上る刺激にとろっと崩れ。
片手は相手の頬へ。もう片方の手は、緩んだズボンのその中へ。
顔の造形を確かめる様に手のひらを頬に摺り寄せてから、分厚い唇で小ぶりな唇を音を立てて啄んだ。
厚い生地の無くなった、下着だけに包まれた尻をもぞりと撫で、同じように股間弄る相手の手から刺激が来る度に、
んひ♡とだらしのない声が零れていた。
てろ、と食み出た舌が唇を舐め擽り、ぴちゃ、ぺちゃ、と唾液が踊る音が鳴る。
■フェゴール > 『先に誘ったのは君だ……それに、生きがいなのだろう?
誠意と好意はしっかり示してもらわんと……な』
(手のひらによるペニスの刺激は。重ねられる唇に合わせて強くなる。)
『んむ♡……ん……ちゅ♡……っはぁ……ぁン……』
(重ねる唇は、自らも顎を上げて舌を絡め。まるで愛おしい人の口づけを受け入れるようなトロンとした目。)
『そうだ……上手じゃないか……んむ♡……』
(旦那と違う所、淫乱に絡み欲に乱れる際にも、愛と理性を持って、しっかりと愛し合うという形をとろうとする魔族である。それが博愛主義すぎるからアレだが。口で言うよりは控えめに、ピングの性欲を受け止めようと、献身的であったとか。)
■ピング > 「そらぁ、もう。フェゴールちゃんみたいに可愛い子なら大歓迎ってなもんで。
はぁ…人の嫁ってのもまた、ポイント高…おっぅ…♡」
しょうもない事をのたまいながらも、声が跳ねる。
啄む唇から漏れる甘い声に煽られる様、相手の手の中でペニスが大きく脈打って。
興奮の証として溢れる我慢汁の量は多くて熱い。
人の物にこうして己の匂いを擦り付ける行為が堪らなく昂るのは、もうどうしようもない性癖だった。
これでもかという位に熱の籠った口付けの動きに応える様、粘ついた唾液を纏った舌がぴちゃぺちゃと蠢き。
生きた時間の差異だろうか、懐の深い相手の態度に、ちょっとだけ。本当にちょっとだけ、悪寒が走った。
それでも、目の前の甘い甘い、蜜には抗えぬのが男の性よ。
ぬろ、と舌を深く差し込むと、身を乗りだす様に押し付けて。
雨音が強く鳴り響く店内にて、まだまだ暫く、重なる影の動きは続きそうだった――――
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からフェゴールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨屋」からピングさんが去りました。