2017/05/31 のログ
■ボブ > (家に置いてある樽から古びた小瓶に移し変えたエールを口にしながらうっそうとした
森の中から空を見上げ見つめて大きく息を吐いていく木こり)
「はぁ~~、こうしてゆっくり空を見上げる余裕が出来て良かったよな。
傭兵時代は変に名が売れたせいで金は入ってきたが、同じ戦場へと出た
貴族の三男坊あたりの騎士からは同じ陣営だっていうのに嫌な視線を
投げつけられまくってたもんな……」
(戦場では虚構の勇名で命を狙われ……味方の方からも心が狭い騎士諸氏から
やっかみの視線を浴びせ掛けられまくっていた若き傭兵は色々な事が
面倒くさくなり、ドロップアウトして木こりになったが、それによって
心身ともに解放された様な心持ちになった木こりは小さく笑みを浮かべながら、
小瓶のエールをあおってみせていて)
■ボブ > (切り株に腰を下ろし、小休止を取っていた木こり。
そんな木こりの背後の草むらからガザっ…という葉擦れ音がするのに気づき、
振り返れば、そこには一頭の大きめの体躯の狼が……)
「っ!? 一匹狼か……群れから弾き飛ばされた外れ者か…。
ようっ、ご同輩。苦労するよな……群れから弾かれるのは……」
(群れで生活するのが基本の狼……そんな狼が一頭で表れたのを見て、
時分のようだとほんの少しの哀れみの言葉を掛けながら、腰に付けていた
護身用の短剣に手を掛けていって)
「まぁ……、一匹狼同士仲良くしたいと思いたいが……お前はどうだ?」
(お互いに相手を死に至らしめる牙を持ち合わせている一匹狼同士、
視線を逸らさずに見つめ合い……そんな中でも交渉の声を掛けていく木こり)
■ボブ > (腰に備えた担当の柄に手をそえながら、一匹狼と対峙していた木こり。
小休止の間に取ろうと思っていた昼食のパンと燻製肉を手に取れば
燻製肉の方だけ一匹狼の方に放りやれば……狼は燻製肉を食む様に食べ始めていき)
「なぁ……別に俺に飼われろとか言わねぇ…いつ出ていってもいいから
しばらく俺と暮らさねぇか?」
(お互い牙を持ち合う一人と一匹、やり合えば確実にどちらかが死ぬ事になる。
それを収める様に木こりが一匹狼に話しかければ「ワウッ!」と
一声吼えあげ、木こりの主張を認めるような様子をみせてくれるのを見つめれば)
「俺の家は村から結構離れているからお前もすごし易いだろう。
食事も一緒に取ろうぜ。同じものをな……」
(人と狼、奇妙な言葉の通じない友情を深めつつ、木こりは短刀に伸ばしていた手を引っ込め、
狼の頭を撫でていけば、木こりが一人で住む家へと案内していくだろうか……)
ご案内:「王都マグメール近郊の山村」からボブさんが去りました。