2016/10/30 のログ
ご案内:「平民区の公園」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 月が見えない夜

メイン通りの真ん中くらいに開けた場所があって
ちょっとした公園に整備されてるとこがある

公園の中もいくつも街灯があって、
イルミネーションのように明かりが散らばってるので
その中のベンチに腰を下ろして、
公園の明かりと通りの明かり、行き交う人の動きを眺めてる

時々近くを通りがかる人の声も聞こえるけど
静かな場所で

ご案内:「平民区の公園」にアンセルさんが現れました。
アンセル > いつもの様にアルバイトを終えた帰り。
もう家まではまだ距離があるとメイン通りを歩く
その途中に風に乗り知った匂いを感じれば思わず周囲を見回す

匂いの来る方向に公園を見つけ迷わずにそちらへと足を向け
少し進めばベンチにと腰を下ろす人影を見つける

「……休憩中か?」

静かにベンチに近づき視界に入るように覗き込んで声をかけて

シンシア > 疲れのせいか、ぼんやりしてた
近づく人も、街の人と思ってきにしてなかったから

ふいに声をかけられて顔を向けると
意外というか驚いて

「アンセル?どしてこんなとこに?」

夜とはいえ人の多い街に出てることに驚いてのこと

アンセル > 近づけばすぐに気が付くはずなのに付かなかった
もしかして疲れが酷いのかと心配をして顔色を窺う様に覗き込んで

「俺も帰りだ。シンシア、大丈夫か?」

人目がある場所は好まないが知った顔がいれば安心できる
周囲の目が向くことはないと思うが僅かに警戒を見せながら心配そうに見つめて

シンシア > 「うーん、少し大丈夫」

ベンチの隣をあけるように位置をずらして
暗がりでもバレてしまいそうな作り笑い

タイミングよく、顔をみれたことに安心してしまうのは
参ってるのかなと、自問自答

もし隣に座ってくれるなら…尻尾を膝に乗せてもらえないかと
伺うように、耳打ちをするように小声で声をかけてみて

アンセル > 「シンシア、嘘はすぐにわかるぞ」

作り笑いに気が付けば僅かに目を細めて首を振り
もしこうして出くわしていなければ本当に大丈夫だったかと心配をして
ベンチの隣が開けられればそこに静かに腰を下ろして

「……少しだけ」

小声での言葉に周囲を一度見て、隠していた尻尾を出せばそっと膝の上にのせて

シンシア > 「ごめんね、ありがと」

街で姿を晒すのは嫌ってるはず
それでも応えてくれたことに謝罪と感謝をむけて
黒い尻尾が膝の上に

「暖かい…」

小さな声で呟く
毛並みのいいひざ掛け、視線を落とし両手で触れて撫でるように動かせば
右手の甲に、ぶつけて出来た怪我をしてて、シップのようなものを貼り付けてるけど
少し腫れてるのはみてわかるくらい

ちょっとしたミスでできた怪我だけど
それが落ち込ませた原因の1つでもあり

アンセル > 「謝る事も礼を言う事もない。俺がやっているだけだから」

どちらもいいと首を振って
街で晒すのは嫌ではあるがそれ以上に疲れているのを少しでも紛らわせるのならそんな事は些細な事と
尻尾を膝にのせれば僅かに揺らしてみせて

尻尾を撫でられればくすぐったくて先端が小さく動き
先程よりは大丈夫かと顔を覗き込もうとすれば右手の甲に貼られた物に気が付く

「怪我をしたのか?痛むのか?」

それを見つければそっと手を重ねて大丈夫なのかと心配で仕方ないと問いかける

シンシア > 膝の上の暖かいもの尻尾が揺れて
自然と笑が浮かぶ、触れてると気持ちよくもなって

手が重なることに、頷いて

「ちょっとぶつけちゃってね
 明日は紫色になってるかなぁ 
 人の体は弱いねー…ダメね、こんなんじゃ」

顔をあげて、彼が心配してくれてるのに強がりでかえすように
誤魔化しながら

アンセル > 膝の上でパタパタと揺れる尻尾
浮かぶ笑みにもっと笑って欲しいと尻尾は動き

「それはちょっととは言わない
折れたりしていないか?
シンシアは無理をし過ぎだ。これは休めという警告」

重ねた手でそっと手の甲を擦って撫で
誤魔化す様な強がりに少し言葉を強く休むように口にして

シンシア > 「それは大丈夫、少し腫れてるけどね
 だって、もっと頑張らないと…自分にできることがあるうちはね」

尻尾が揺れ動いてると
手触りも毛並みにも癒されるように自然と笑みになる
体力的にキツくても、メンタルで乗り越えてた部分もある
たまに体と心の調子が狂うと怪我をすることもあったから

「強く押したりしなきゃ大丈夫
 アンセルは寒くない?帰ろうか」

アンセル > 「腫れているのは重症だ。
こんな状態で頑張るのは駄目だ。俺が心配で大変なことになる」

心配するあまりに揺れる尻尾が止まり
自然な笑みが浮かぶことに安堵の表情を見せるが
きつくても思いで無理をしている所があるのだと知る
それを知ってしまえばどうにかしてでも休ませたいと思う

「それでもダメだ。治るまで安静にしないと…
俺よりもシンシアが寒いはず。帰ろう、一緒に温かくなりたい」

シンシア > 「大丈夫、すぐに治るから」

普通の人間の治癒感覚は少し時間も必要だろうから
心配する彼に安心させよう笑って返し

「はい尻尾かくして隠して、かえろ?」

膝の上の暖かいモフモフ名残おしいけど、仕方ないと我慢
ベンチから立ち上がり、怪我してないほうの手を差し出して

アンセル > 「駄目だ、普通は治らない。
それぐらいは知っている」

あまり人には関わってこなかったがそのぐらいの知識はあり
心配できないと笑う彼女に無理をさせたくない一心で駄目と返し

「…そうしよう。でも返ったらちゃんと治療もする」

彼女の言葉に尻尾を引っ込めて隠し
差し出された手をそっと握りベンチから腰を浮かして

シンシア > 「…う、アンセルの……頑固…ちゃんと休めばいいんでしょ」

自分にもいえることだけど
心配かけまいとしてるのを、譲らない言葉
降参とばかりに、お休みすることを約束して

しっぽが見えなくなると、残念そうに心がしょんぼりする
平気なほうの手を繋いでは公園を後にして

アンセル > 「頑固でいい。ちゃんと休まないと尻尾は無し」

お互いに譲れない事は頑固者
最終手段と尻尾は無しと告げて休ませようと言葉を譲らず
彼女が降参すればそれでいいと満足顔

残念そうにしょんぼりする姿に帰ったらと小さく囁き
手を繋いで一緒に公園を後にする

ご案内:「平民区の公園」からシンシアさんが去りました。
ご案内:「平民区の公園」からアンセルさんが去りました。