2016/07/11 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(地下室)」にアシュレイさんが現れました。
アシュレイ > 前回の召喚実験で味をしめた娘。
首尾よく新たな魔法を二種類も教わることが出来た。
おまけにその魔法を使って甘くて切ないひと時も堪能できた。
それは娘にとってはどれもがとても貴重な体験であった。

「となると、また新しいことを教えてもらいたくなるものよね。 どんな魔法がいいかしら。」

一度目は多少まごついていたが、二度目となると慣れた物。
禁書の棚より、召喚関係の魔術が記された本を取り出し、己の感が導くままにページを捲る。
開かれたページは、前回とは異なる術式が書かれたページ。

説明文によると、こちらも強力な力の持ち主が呼び出せたとか。 但し、失敗するとその限りではないとのこと。

「前回は大成功だったのよね。 今回はどうかしらね。」
娘は失敗した時のことを微塵も考えず、本に記された呪文を意気揚々と唱える。
本を持っている両手に力が生じるのを感じた瞬間、空中に魔方陣が展開される。
はたして、この術式は吉と出るか。 狂と出るか。

アシュレイ > 結果は吉でも凶でもなかった。
有体に言えば、不発。

展開された魔方陣からは何も現れず、魔方陣そのものも霧散してしまう。

娘は深い息を吐くと、本をパタンと閉じて本棚へと戻す。

もう一度試すか、別の術式を読んでみようかとも思うが、これ以上ここを借りるわけにはいかない。
目溢ししてもらうにも限度があるから。

仕方なしに、娘は地上へと通じる階段を上がっていく。

ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院(地下室)」からアシュレイさんが去りました。