2015/11/22 のログ
■マルティナ > 散々恥ずかしい目にあってきた事と比べると野盗との戦いは取るに足らない出来事のように思えた。
殺さない程度に打ち据えると蜘蛛の子を散らすように去っていったが、討伐か捕縛でもしたら賞金が出ただろうか。
もっとも捕まえたところで輸送手段がないのであるが。
道のりを回想していると使い魔にトントンと肩を叩かれた。補充があった合図だ。
リュックを開いて中身を確認すると、『がんばったご褒美にお小遣いです。これでごはんでも食べて下さい。』というメッセージと共に100ゴルド分の硬貨が入っていた。
(何なんですのこのメッセージ…。)
飼われて10余年になるが、頻繁に発揮される主人の茶目っ気や気まぐれには相変わらずついていけない。
とはいえ、僅かだが現金が手に入った事は素直に喜んでおこう。
あとはその現金をどう使うかであるが……。
奇異の目や好色な視線に耐えながら大通りを歩いていると、100ゴルドあれば一食分には困らない程度の物が買えそうである、という事が分かった。
夜の分もと考えると少々質素になりそうだが、まあその程度の金額である。
何か他の利用法があるわけでもないし、ここは素直に食事に充てるべきか。
(それに、あのメッセージからして買い物させたがっているようですし。)
■マルティナ > そうと決まればもっと食べ物屋の多そうなところを探そう。
昼食時ということもあって、おいしそうな匂いに釣られていけばすぐに食事通りのような場所にたどり着いた。
もっとも辿り着いたところでこんな格好でまともに買い物が出来るのか疑問ではあるのだが。
(うぅ、どれも美味しそう…。ど、どれにしましょう。)
『よう!そこのチンポのでっけえ嬢ちゃん!ウチなんかどうだい!』
きょろきょろと辺りを見回して店を物色していると、突然野太い男の声に呼ばれた。
チンポのでっけえ嬢ちゃんなど今ここでは自分ぐらいであろう。
声の方へ振り返ると、筋肉ダルマといった風情の髭面巨漢オヤジが白い歯を見せている。
『昼メシまだなんだろ?デカチンの嬢ちゃんにはウチの店がピッタリだぜ!』
視線が合うと更に声を張り上げて呼び込まれた。
ただでさえ注目を集めやすいのにこんな呼ばれ方をしたら周囲の人間全員に見られているように感じる。
■マルティナ > 「こ、こんな往来でチンポチンポ連呼しないでくださいっ!」
また恥ずかしい事を叫ばれてはたまらない。
慌てて巨漢の元へ駆けて行き、抗議の言葉をぶつけた。
『嬢ちゃんだってチンポ言ってるじゃねえか。それよりどうだい!今ならたっぷりサービスするぜ!』
店内からは肉の焼ける香ばしい匂いが漂ってきている。
看板に掲げられた屋号を確認すると、肉の棒フリード、と書いてあった。
看板から巨漢に視線を戻す。
『俺が店主のフリードだ。俺んとこの焼きソーセージは絶品だぜ?一つどうだい!』
巨漢もとい、フリードの白い歯がまぶしい。
暑苦しいし無遠慮で少々苦手なタイプではあるが、裏のなさそうなところは好印象といったところか。
「…凄いネーミングセンス、ですね。サービスというのはいったいどのような?」
相手のペースに圧倒されつい答えてしまった。
フリードは目を細めニカっと笑う。
『嬢ちゃんのファッションセンス程じゃねえさ。そうさなあ、一本買ってくれるんならもう一本タダでサービスするぜ。おまけに試作品も感想さえくれりゃあタダでいい。たった40ゴルドで焼きソーセージ三本だ!どうだいお得だろ?』
■マルティナ > さらっと酷いことを言われた気がするが、とりあえず聞き流す。
店内を見てみると、ソーセージでイメージしていたものよりも大分大きなサイズのものが串に刺して焼かれていた。
あれが一本で40ゴルドでもちょっとお得感があるが、随分と気前のいい店主だ。
「結構大きい…。確かにお得そうですね。それじゃあ、お言葉に甘えて。」
代金を支払い、ソーセージを二本受け取る。
どうやらそれぞれ違う商品らしく色合いや香りには結構な違いがある。
そしてどちらも冷たいという訳ではないが熱々ではない。
『その格好だと脂が跳ねたら熱いだろ?』
店主なりの気遣いらしい。
デリカシーがないように見えて案外気が回る男のようだ。
確かに齧りついて熱々の脂が飛んできたら危なそう。
咥えるには大きく口を開かないといけないので、はしたない真似はしないようにと啄むように少しずつ齧りついているとフリードから声がかかる。
『随分可愛らしく食べるけどよ、そんなお上品に食ってたら冷めちまうぜ?こいつは大きく口を開けて正面からガブリといくのが流儀だ。』
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテアさんが現れました。
■テア > 物置部屋に居候させてもらってる薬草店のおばあさんに頼まれた所用を済ませ、野暮ったいマントフードで顔を隠して家路を急ぐ狩人の少女。
とろくさそうな雰囲気とは裏腹に、すいすいと危なげなく人波を泳ぐ少女の耳に、聞こえて来たキーワード。
チンポチンポ……。
きっとアレだ。穴さえあればなんでもいいから突っ込んでやれというガチでヤバいゴロツキさん達の会話だろう。
正直コワイ。
冒険者にしては小柄な体躯を小さく縮め、そそくさとその場を抜けようとするものの、再び聞こえてくるチンポチンポ。
フードの奥で一人赤面するものの、その声音が妙に可愛らしい事が気になった。
「…………………………。」
チラリ……。
向けた視線が、予想外の物を見て小さな身体を硬直させた。
その手から籐カゴが落ちて、たっぷりとつめ込まれていたりんごがコロコロコロと転がっていく。
少女が硬直するに至った、奇抜なファッションセンスのお嬢さん――――否、有り体にいってあれは、露出狂の変態さんと呼んでも問題なかろう、その娘の足元へと。
■マルティナ > そんな流儀があるとは知らなかった。
なるほどと頷きつつ大きく口を開き、表面の脂を舐め取りながら齧ろうとすると足元にリンゴが転がってきてその方向に目を向ける。
足元にリンゴの詰まった籠を置いた少女らしき人物を見ると、努めて笑顔で話しかける。
「え、ええっと、落とされましたよ?」
拾ってあげよう、と思ったが両手がふさがっている。
行儀は悪いが一本を完全に口に咥え、空いた手でリンゴを拾い届けてあげる。
『そうそう、そうやって口いっぱいに頬張るのがいいんだ。』
店主の満足そうな声はとりあえず無視して、リンゴを少女へと差し出す。
■テア > 「はわわわわわわ………っ。」
目深フードの意外にも愛らしい発色をみせる唇が、半開きのまま奇妙な声音を震わせる。
フードの暗がりの奥にて淀む、よくよく見れば綺麗に澄み切った翠の瞳が、露出狂―――もとい、ちょっと奇抜な服装のお姉さんの足元に転がったリンゴと、股部にて垂れ下がる―――もしかしたらバッキバキに勃っているのかも知れないが――肉棒を交互に見つめる。
見てはいけないと理性が警鐘を発する、むしろ裸よりも卑猥なんじゃないかという下着(?)のデザインに、お父さんのモノすらまぢまぢと観察した事のない初心な少女の視線が吸い寄せられる。
なるほど、これは頷かざるを得ない。
チンポのでっけえお嬢ちゃん。その呼び名は的確だった。
「―――はぅぁあッ!?」
そして彼女の反応は、酷く常識的だった。
むしろ最近の乱れた世の中にあってはとても良い人っぽくすらある。
対する己の反応は、あからさまに挙動不審。
黙って立っていれば、絶対こっちが普通の人であるはずなのに、これは一体どうしたことか。
拾ってもらったリンゴの如く赤面した顔が、ガッチガチに総身を硬直させたまま、右に左に視線を流し、油の切れたブリキ人形の如きぎこちなさで手を延ばすと赤い果実を受け取って。
「―――ぅあ……、ぃがとぉ……。」
酷く聞き取りづらい、しかし、若い娘の声音による礼の言葉を吐き出した。
■マルティナ > (やっぱり驚きますよね、こんな格好で話しかけられれば…。)
一応受け取って貰えたみたいだが、驚かせるというよりも怯えさせてしまったかもしれない。
いくら友好的な態度でも、普通ならまあこんな反応だろう。
『おいおい気をつけな嬢ちゃん。そんなでっけえチンポ目の前で見せられたらウブな娘っ子は驚いちまうもんだぜ?』
後ろから店主が茶々を入れてくるが無視する。
再び自由になった手でソーセージを口から持ち替える。
「えー、っと、まあ、気をつけてね。食べ物駄目にしちゃったら勿体無いし。」
なるべく当り障りのない言葉で、少女を刺激しないようにする。
『そっちの嬢ちゃんもどうだい俺のソーセージ?俺のチンポのサイズを参考にして作った自慢の一品だぜ!まあそこのデカチンの嬢ちゃんには負けるけどな!』
凄まじく食欲の減退する言葉が聞こえた。
「フリードさん。凄いセクハラですよそれ。」
振り返り、怒る気も失せて無感情に店主へと抗議した。
■テア > なおも続く落ち着いた声音に、狩人娘は硬直したままコクコクコクコクっ。
背景モブにしては妙に存在感のあるおじさんが、チンポチンポ言うたびに、初心な少女の視線がチラリチラリとそちらを見る。
大体どうしてそんな格好をしているのか。
というか、そんなあまりに恥ずかしい格好なのに、なんでそこまで素でいられるのか。
そして普通の人のおちんちんというのは、斯様に大きいものなのでしょうか。
熱を帯びた頭部が、様々な疑問にぎゅんぎゅん唸る。
ていうか、この人、女の人……だよね……?
そっと持ち上げた視線が、チンポインパクトのせいで目に付かなかった上半身に気付く。
「――――こっちも裸なのぉォッ!?」
泣きそうな声音が決死のツッコミを思わず入れた。
臆病な狩人娘にはとても珍しい出来事である。
が、突っ込まざるを得なかった。
両腕と両足を覆うロンググローブとニーハイソックスのまともさが、むしろ妙なフェチシズムすら醸している。
ちなみに堂々と露出した胸のサイズは至って愛らしい代物。
己の巨乳にコンプレックスのある狩人からすれば、そこだけは少し羨ましい。
■マルティナ > どうしよう。
食べ物は無駄にしちゃいけないとか言った矢先なのになんかもう手の中の物を投げ捨てたい気分。
店主を睨んでいると今度は少女の方から叫び声。
「あー…、えっと、ここらへんだと珍しいファッションだよねっ。でもこうやって体のライン隠さないのってセクシーでかっこいいよね!」
かなり無理のある気はするが、一応フォローを入れる。
『まあセクシーっちゃあセクシーだけどよぉ、そんなでっけえチンポ見せびらかされると男は自信失っちまうから程々にしといてくれよ?まだ勃起してねえのに俺のよりでっけえじゃねえかよ。』
相変わらずの店主の茶々は無視無視。
引きつっているかもしれないが、なるべく自然に笑う努力をして少女へ顔を向ける。
■テア > 「…………………………………………………………。」
いやいやいやいやいやいやいや。ファッションっていうか、違うよね、露出狂だよね!?
確かに今はお昼で天気も晴れだ。
冬にしては穏やかと言える。
――――でも! 半裸で歩いていいような時期ではない!
それについては臆病狩人も力強く断言する(心の中だけで)。
はっきり口に出して突っ込みたい。
が、キレられたらコワイ。
あのでっけえチンポぶち込まれるかも知れない。
ブルル…と小さく震えた。
モブ店主のチンポ発言に、またしてもチラリと翠瞳が垂れた巨根を観察する。
そしてもう一つ気付いたこと。
妙に落ち着いた物腰から年上かと思ったけれど、どうも年下っぽい。
背も小さくて、顔立ちもあどけない。
金髪のセミロングは綺麗だし、その容姿は愛らしい。
服装からは想像も付かないけれど、妙な気品さえ感じられる。
普段は余計な正義感を発揮して他人に余計な世話を焼いたりしないテアではあるが、このあまりに肌寒そうで、気恥ずかしい格好の少女を放っておくことは出来なかった。
グッと口を閉じて覚悟を決めると、マントフードの胸元の縛りを解き、分厚く温かなそれで少女の体躯を包み込もうとする。
コミュ障ならではの緊張が滲む動き。
マントからはテアの匂い(埃と汗と太陽の香り)が漂い、人肌の温みと共に少女の身体を覆うはず。
代わりに露出したのは、野暮ったいクロースアーマーに包まれた、その上からでもはっきりと大きな豊乳と、お世辞にも綺麗とは言えない灰金色のショートヘア。
薄汚れてはいるものの、目元のパッチリした気弱げな娘の顔。
■マルティナ > 固まっているようだが、無理もない。
立場が違えば自分も同じ反応をすると思う。
そう思うとこのデリカシーに欠ける店主はある意味大物か。
そんな事を考えていると少女が再起動した。
突然マントを脱いだかと思えば、どうもこちらへと着せたいようだ。
「あっ、い、いいんですよそんな気を使わないでっ!わ、私はこの格好が好きなんです!」
こんな痴女みたいな格好が好きな訳がないが、言い訳を口にしながらとにかく少女の動きを制止しようとする。
しかしマントの上からは分からなかったが、随分と女性的というか、豊満な体つきでつい目を奪われる。
じろじろ見ては失礼と思いすぐに視線を外すのではあるが。
■テア > 「――――――ッッッ!!?」
焦ったかのような少女の言葉。
その言い訳を耳にした狩人は、翠の瞳をまんまるに、小さなおちょぼ口をぽかーんとアホっぽく開いて硬直した。
「ぇ……………こ、………ぇ………?」
この格好、が……好き、なの……?
マントをかぶせようとする中途半端な姿勢のまま固まって、見開いた視線で言外に問いかける。
上から下へと移動する視線が、かろうじて乳首の尖りだけを隠す胸飾りを、そして下肢にて垂れ下がる、下着と言うのもおこがましい薄布に包まれた肉棒と陰嚢をじっくりと見つめてしまった。
――――ハッ。
正気に戻った赤面が、慌ててサッと顔を背けた。
彼女がこちらの胸元、ボリューミィな駄肉を見ていた事には気付いていない。
■マルティナ > (そうなりますよねえ…。やっぱり…。)
自分で痴女宣言をしたようなものだ。
まともな感性の人間なら引いて当然軽蔑されても仕方のない事。
『やっぱりタダモンじゃねえな、この嬢ちゃん…。』
なんか違う意味で衝撃を受けている巨漢もいるようだがとりあえずそれは放置。
「ま、まあそんな訳だから、私はこのままで大丈夫なので気になさらないで下さい。」
■テア > …………そうか、世の中にはそういう人もいると聞いてはいたけれど、そうか………。
この子は変態さんなのだ。
最初に抱いた失礼な想像は間違っていなかったのだ。
モブ店主の独り言にも、思わずうんうんと頷いてしまう。
そうか……他人に恥ずかしい姿を見られて、この子はドキドキとヤらしい気持ちになったりするのだ。ドキドキ。
テアまでもが妙なトキメキを感じつつ、ひとまず外したマントを元通り装備する。
フードを目深にかぶるのも忘れない。
彼女の肌色係数の高い格好は、道行く人の視線をほぼ間違いなく吸着するので、その傍らにいる自分も実は相当に恥ずかしいのだ。
「……………………………。」
臆病な視線が、フードの暗がりからじぃぃーっと少女の顔を見つめる。
何か、私にできることはないのだろうか。
そんな風に考えている顔が、じわじわっと赤くなる。
が、再び意を決した様にグッと口元を引き締めて、そっと両腕を広げた。
何かの構えの如き格好のマントフードが、妙な緊張を滲ませつつ、じりっ、じりりっと少女に近付く。
■マルティナ > これで逃げるように立ち去ってくれる事を期待していたが、服装を整えたと思ったら今度は逃げるどころかにじりよってきた。
意図が分からず思わず後ずさりしてしまう。
漂う妙な緊張感……。
「あ、あの…?まだ、なにか…?」
たまらず口を開き、尋ねる。
■テア > 後退る少女に迫るテア。じりじり。
少女の身体、色々といやらしくはあるけれど、己よりも小さなそれが両腕の圏内に入ったのなら、相手が怯えたりせぬようにゆっくりと、双腕が彼女の身体を抱きしめようとする。
マントの中でほっこりと熱を保ったその身体が、彼女の半裸に密着すれば、少なからぬ人の温もりがじんわりとその体躯を温めるはず。
「――――ぉ……おすそ、分け………。」
周囲の人がこちらを見ている。
死ぬほどの羞恥が、テアの日に焼けた顔を赤く赤く熱していく。
それでも、充分な熱が彼女に伝わるまで、抱擁を解きはしない。
ゴワゴワとした着衣越しでもはっきりと分かるだろう双乳の柔らかさ。
埃っぽくて汗っぽい、そしてほんのり柑橘の甘さの香る匂い。
■マルティナ > 今度はこっちが困惑する番であった。
おすそ分け、と言うが全く意味が分からずただ混乱するばかり。
それに少しもがいたくらいでは離してくれるつもりはないようで、これはどうしたものかとソーセージを両手に持ったままという間抜けな格好で半ば拘束される状態となった。
そして密着した状態では否が応でも彼女の匂いが鼻に届いてくる。
そうして女性の香りを吸い込んで意識してしまうと、つい男性器の部分が反応してしまい、垂れていた男根がじわじわと持ち上がってきてしまっていた。
「うっ…、え、ええと、も、もう離してくれない、かな?」
とはいえ、こうなってしまうと今更離れられても遅いのではあるが。
■テア > たっぷり一分ほどのハグの後、控えめな少女の言葉と同時、ついに限界が来た。
真っ赤に茹で上がった顔が、ぷしゅーっと湯気でも上げそうな感じでよろめいて抱擁を解く。
少女の下肢にて垂れ下がっていた物が、先ほどよりも人目を引く形状になってしまった事に狼狽しつつ、慌てて赤面を背けた。
肌寒そうな彼女に、少しでも暖かさを分けてあげようとの心積もりだったのだけれど、もしかしたら悪い事をしてしまったかもしれない。
ともあれ、やれることは全てやった。
変態的な趣味は、少女の未来に不安を感じさせる物の、リンゴを拾ってもらった恩でそこまで踏み込むのもなんだかアレだ。
少し考えた後、酷く控えめに小さくグッと拳を握って彼女に告げる別れの言葉。
「―――――…………がんばって」
こくり。
力強く、傍から見るとそうでもない頷きを一つ残し、狩人娘は踵を返す。
半裸の少女を遠巻きに見つめる好奇の人垣を抜ければ、テアの背中はあっという間に見えなくなった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテアさんが去りました。
■マルティナ > 何故か励まされてしまった。
立ち去る少女を呆然と見送る。
そして取り残された自分はといえば、すっかり女性の匂いで勃起状態となってしまっていた。
『まあ、災難だったな嬢ちゃん。いや役得か?しかしやっぱり凄えもん持ってるな…。』
パンパンに勃起した男性器を見て、店主は感心したような声を漏らしている。
「ええ…、はい…。ありがとうございます…。」
なんだか必要以上に辱められた気がする。
死んだ目でソーセージに齧りつきながら店主へと生返事。
『あー、店の中入るか?表で勃起チンポ見せびらかしたいならいいけどよ。』
歯に衣着せないものの一応気遣ってくれているらしい。
まともに考えるのも嫌になってきたが、とりあえずは勧めに従い店内へ入っていく。
■マルティナ > その後の事は、妙に店主に気に入られたようでしきりに住み込みで働かないかなどと勧誘されていた。
呆然としながらそれに生返事をしていたら有耶無耶のうちに雇われる事が決まってしまっていたのだが、ある意味悪意のない誠実な人物に保護される形となったのは幸運だったのかもしれない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマルティナさんが去りました。