2015/10/25 のログ
ご案内:「共同墓地」にヴィルヘルムさんが現れました。
■ヴィルヘルム > 【――アホか、と云いたくなるくらい目立ってしまった。】
ご案内:「共同墓地」にクラリッサさんが現れました。
■ヴィルヘルム > 【そりゃあ悪目立ちもする。夜遅く共同墓地に徘徊する鎧が、一人墓石に向けて話しかけている最中だったのだから。
見回りの警備兵に「何してんのお前」みたいな顔をされて「先日戦死した彼の命日でな。今日の仕事の報告にきたのだ」と今日始めて会った『ジョニー』の墓を指差しながら言い訳を連ねたものの、信じてくれたのかどうか。信じてもらえたからといって何か好機が訪れることも無いのだが。】
「……ここでは上手く行かんな」
【魔族に仕込まれた死霊術で死体を操ろうと考えたものの、加護の元では不出来なものにしかならないことが分かった。
これ以上悪目立ちしたところでメリットなどあるはずもなく、死霊の操作は行わないことにした。
かわりに墓の下に眠る兵士の『ジョニー』を呼び起こすことで様々な情報を引き出していた。】
■クラリッサ > 自分の領土にてのんびりしようかと思っていたが何を思ったかふらふらと共同墓地に足を運んで
「…何をなさっているのでしょう」
明らかに挙動不審な鎧を着た人物に目が行って
「いまいち好みではありませんね」
好みに合わなかったのか苗床にする気は失せていた
いくらなんでも好みと言うものはある
「あの~何をなさっているのです?」
とりあえずこのまま無視するのも悪いと思い声をかけて見た
■ヴィルヘルム > 「それで場所は―――そうか」
【小声で夜の静寂に響かんほどのやり取り。応答を最後に、聞きだしたジョニーは『消えた』。
己の背から声がしたから途中で交霊を切断したのである。】
「うむ。墓参りだ。私の同僚に挨拶をしていたまで。先日戦死してしまったもので、実に残念なことでな」
【振り返りながらくたりと頭が傾げる。服装からして修道女だろう。
そのアンバランスな体とにおいがどうにも引っかかるものだったが。訝しげに目を細める。】
■クラリッサ > 「あら、それはお気の毒に」
手短に返答する、もう神に祈れる立場でもないし祈ってくれと言われても困る
「もう神にお祈りなどと言う立場ではありませんので…代わりに何か私にできることはありませんか?こう見えても私、魔王なんですよ」
あっさりと正体を明かす
仮に敵だとしても何も問題はないという自信の表れか
■ヴィルヘルム > 【マフラーに顔を埋めるよう指先でマフラーを立てる。お気の毒にという言葉に同調して首肯した。寒くなりつつある町並みに白い息がけぶる。
墓地の管理人などが来たのではより厄介であったが、どうにも。】
「……は?」
【間の抜けた声をあげてクラリッサを見据える。魔王。魔の王。魔族の王。
人間がそんな狂人めいたことを口走るはずもないし、ともあれば邪教の使徒か、そういったものに繋がるものか。
あるいは本当に本物か。】
「いや待て……そうか。やはりこの国には既に何匹か紛れ込んでいることになるか。
貴様のような輩に借りる義理もない故、貴様に頼ることはない。」
■クラリッサ > 「あら、冷たいですわ」
魔王を名乗ったせいで余計に警戒されてしまった
このような共同墓地なら足を伸ばせる故に理由はわからないが足を延ばした。
「残念、では私はこれにて失礼させていただきます、何かありましたら魔族の国にアルテリシア大聖堂と言う所があります、そこに住んでおります故いつでもいらしくてださいね」
そう言ってにこりと微笑むとどろりと溶けて地面に消えた
ご案内:「共同墓地」からクラリッサさんが去りました。
■ヴィルヘルム > 「……一体なんだったのだ」
【――建築物の名前は薄っすらと聞き覚えがあるのだが、ともあれば本当にあれは魔王だったのか。
魔の気配からして、そういう類には違いない。
彼女が溶けて消えるまでの一連の流れを警戒していたものの、何も起こらんとなるとほっと旨を撫で下ろした。】
「……心臓に悪いものだ」
【あってないような肉体の死に、ジョークを混ぜてもつまらないものだった。】
■ヴィルヘルム > 【改めて交霊を再開する。この町のどこに何があるのか。地形、特色を探る。
墓石の前に立ち、胸に手を当てただ使者に命ずるために口を開く。兵士の墓の前では聖句を捧げるような形にも見えるその挙動。
隊は何をしていて、居城はどうなっているのか。風の噂にも聞こえない諸々のどうでもいい小話まで。
かりかりと金髪を掻き回して、重い息を吐き捨てた。】
「無駄足の可能性もなくはないか」
【ふと吐露するのは、そんなこと。
考えてみればあのいけすかない道化が既に対応策を練って動いていたのだ。動いたのは同時だが、アレは手も足も速い格上。もしかしたら、などとぶつくさぶつくさ。墓の前で呟いている不審者D】
■ヴィルヘルム > 「あー、もういい。良いぞ。通信を切る。死人に口があるだけありがたいと思え」
【詮無い情報しか出てこないことを悟ると、一斉に交霊の術を切った。とはいえ無駄な情報が無かったわけではないのだけど。
ひとつめはとある兵団についての正確な位置と、近々行われる仕事、防衛設備の有無が分かったこと。
ふたつめは幾つか魔族が既に潜伏済であり、抜け穴がそこかしこにあること。
みっつめは王都中心街にあるパスタが霊界レビューで堂々の1位を築いていたことである。】
「既出だろうが、情報は情報だな。奴らの御すにはどうしたものか。それとあの奇怪な魔王も」
■ヴィルヘルム > 「私一人が考えても仕様がない……が」
【どっと疲れたといわんばかりに大手を振る。頭を揺らせば金糸の髪がさらさらと夜風に靡いた。
そも、こんな風に独断で歩き回っていることだ一番の問題である。バレたら事だ。バレてるかもしれないし、さっきの魔王に悟られているだろう。】
「……パスタでも食って帰ろう」
【ジョニーらの教えてくれた行きつけの店のルートを手繰り寄せて、共同墓地を後にする。
夜であろうと賑わいを見せる中心街まで進み、パスタを食べる。さすがナンバー1のパスタである。味は絶品だった。
閑話休題。
そして主の帰還の知らせを聞きつける頃に、丁度宵闇城へと帰還することであろう。】
ご案内:「共同墓地」からヴィルヘルムさんが去りました。