2023/07/24 のログ
ご案内:「平民地区 孤児院」にサウロさんが現れました。
サウロ > (平民地区の区画にある教会。その傍らには孤児院が併設されている。
 幼い頃から十二歳までサウロが育った場所でもあり、今でも時折足を運んでいる。
 サウロが幼い頃には年若く、妙齢であったシスターたちも今は落ち着きを持った淑女であり、
 孤児院育ちの童女がそのままシスターになることもある。
 孤児というのは中々減ることはないが、大きな戦もない現状いきなり増えるということもなく。
 いつも一定数いて、彼らは子供ながら勤勉に学び、おおいに遊び、敬虔に神に祈っていた。

 サウロが顔を出せば、シスターたちが声を掛けてくる。
 中にはサウロと同年代、姉や妹であった者達もいて、懐かし気に快く迎え入れてくれた。
 孤児であったサウロに家族の温かみを教えてくれたのは、他でもないこの場所だ。)

「久しぶり。特に用事があるわけではないけど、近くまで寄ったから。これはお土産。
 院長先生はいる? 挨拶をしていきたいんだけど……」

(飴菓子屋で買ってきた大袋を渡しながら尋ねれば、姉が「今は来客中よ。その間お祈りしてきたら?」という。
 子供たちも今は昼食後のお昼寝の時間だとか。少しばかり間が悪かったか、と思いつつ、頷く。
 赴く先は隣接する教会の礼拝堂。シスターたちの清掃を終えて、今はまばらに人がいる程度。
 国の主教であるヤルダバオートを奉る信仰、その神像が安置され、長椅子が並ぶ中、
 中央寄りに座ってから指を組み、軽く目を伏せて祈る。
 姉妹たちに比べれば熱心で敬虔な信徒というわけではないけれど、主神への祈りの言葉は自然と浮かんでくる。

 ステンドグラスから差し込む光が照らす中で、サウロは暫く目を伏せて祈りを捧げていた。)

サウロ > (祈りの時間が終われば、あとはシスターになった姉妹たちの要望で力仕事を手伝い。
 子供たちが起きてくれば年長の男の子たちに木剣での指導や、女の子たちに童話を読み聞かせたり。
 そうして一日、懐かしい"家"で心の安息の時間を過ごしただろう。)

ご案内:「平民地区 孤児院」からサウロさんが去りました。