2023/07/23 のログ
ご案内:「まれびとの道」にロアナさんが現れました。
■ロアナ > 王都にいると何をされてしまうか分からない、実体験からそう思い、思い切って王都を出て辺境の村であるゾス村を目指して旅路の途中。
人通りはまばらで、馬車にすれ違うことも稀。
そんな中を徒歩でゆっくりと歩いている。
「ゾス村に行く乗合馬車が出ていないというのは誤算でしたわ。
あちらも山賊騒動で色々とあるみたいですけれど、村の方が王都よりマシですわよね。
それにしても、熱いですわ……このまま歩いていると倒れてしまいそうですし、少し休みましょうか……」
山賊騒動の為か、こちらへ向かい走る乗合馬車が出ておらず、商隊もいなかったので仕方なく徒歩にて向かうことになってしまった。
フードつきのマントで顔を隠しながら、背負い袋の位置をときどき治しながら歩いて、熱い日差しに流石にこの中を歩くのは辛いと木陰に入り休憩を取ることにした。
ご案内:「まれびとの道」にケストレルさんが現れました。
■ケストレル > 王都近くの森林での採集依頼を一段落させた冒険者、ケストレル
さてそのまま納品先である郊外の集落へ向かおうと最短距離である林道を抜けてゾス村へ向かう道へと出ようとした矢先のこと
心地良い日陰と山の方から吹く風に慣れた身体ではいざ日射しの下に出るとなると尻込みをしてしまい
「うっ……絶対しんどいやーつ。
少し準備してから行くとすっか……ぉ?」
日向に出る前に荷物や自分自身に魔術で耐暑処理を施そうと手頃な場所を探して辺りを見回せば
徒歩での通行人が木陰で休もうとしているのを見かけ、ひょいひょいとそちらへと歩き出す
「こーんちゃ! 王都に行く感じ?それとも王都から来た感じ?」
どちらから来たにせよこんな日の下を徒歩で移動するなんて訳アリっぽい
そんな推測を立てながら、極力警戒させないようヘラヘラと笑みを浮かべながら人影へと声を掛ける
■ロアナ > 「えっ?」
余りの熱さに木陰に入り、休みを取ろうとしていると、突然、声を掛けられて戸惑うようにそちらを見る。
愛想よく笑みを浮かべているものの、男性、ということで警戒の眼差しを浮かべて。
「なぜ、それを貴方に話さないといけないのですか?
申し訳ありませんが、先を急ぎますので失礼します」
落ちついて木陰で休むことはできなさそう、そう思えば休むことは諦め、王都を背にしてゾス村へ向かう方向へと道を歩き始め、声を掛けられても振りむことはなく足早にこの場を立ち去っていった。
ご案内:「まれびとの道」からロアナさんが去りました。
■ケストレル > 「あ、いや。別に話したくないならいいんだけどもさ……」
どうやら思った以上に深刻な訳アリっぽい
相手からの反応を見て、軽薄そうな笑みが微かに引き攣る
であればと、近付くことは止めて離れた木陰にて足を止めたが
警戒を強めた人影は早々にその場を後にしてしまい
「あ、ああ……途中で倒れない様に気を付けなよー!」
去っていく背に声を掛け、何だかなあ、と頭を掻いてから
他人の心配もだけれど自分の心配もせにゃ、と当初の目的通りに自身と納品予定の荷物に冷却の魔術処理を施し
「さて、こんなもんか。 じゃ、俺も覚悟決めますかねーっと……」
先客から遅れること暫し、日射しの下を目的地へ向けて歩き出したのだった
ご案内:「まれびとの道」からケストレルさんが去りました。
ご案内:「王都平民地区/冒険者ギルド裏」にアシュベールさんが現れました。
■アシュベール > 様々な冒険者が行き来する冒険者ギルド。
王都の中には複数の冒険者ギルドがあるが、その中の一つ。そこそこ知名度の高いギルドの裏―――。
本来、玄関から受付、依頼の張り出し、備え付けの飲食スペースなどが利用されるため、普通の冒険者はうろつかないところに、一人の少年が居た。
「……はい、はーい。これ、今回の卸でー。
えと、そですねー……回復ポーションが100本。それと解毒ポーションが50本。それと~……。」
ギルドの職員と言葉を交わしつつ、細身に見合わぬ膂力で、無数の小瓶が陳列されたケースを抱きながら、ギルドの入り口から倉庫までを往復する一人の少年。
普段は貧民地区で魔具を売っているのだが、こうやって直接ギルドに商品を卸すことがあるのである。
そのケースを抱え、歩く様を職員が驚いたりする。
一見、子供にしか見えない少年が上半身を覆う程の巨大なケースを抱えている絵面。
けど、一応なにか有った時のために首から掛けている冒険者ギルドのギルドカードが、この外見で中級の冒険者である事を示しており―――。
「あ、ここで良い? おっけーおっけー。じゃあ、割らないようにねぇ……。
―――ふー……。やー、流石に量が多かったかなぁ……まぁ、良いお金になったからいいんだけどねぇ。うへへ。」
そして、数セット倉庫に運んでから、改めて裏口から身体を出して一息。
全身を覆っているインナーのお陰で、小柄な身体とは思えない膂力を得、簡単な運搬を行ったとは言え……少々疲れた。
ローブのポケットから取り出すのは、自作のスタミナポーション。それの蓋を開けて、一口。ひと仕事終えた後の一杯は格別だ。
「ぷっはぁ……!」
■アシュベール > その路地から大通りを見れば、この時間になっても人の通りが見て取れる。
王都の平民地区。夜になっても冒険者は一般都民。様々な人たちがいる様子を見ていれば、眠たげな瞳も細められて―――。
「眠らない街って感じだーねぇ……。
ギルドもこんな時間になっても、まだまだ仕事してるみたいだし。……ぼくからしたら、残業とかはあんまりしたくないけどねぇ。」
開きっぱなしの裏口の扉に視線を送れば、
未だ冒険者からの報告。近場での揉め事。夜に現れる魔物の対策など、慌ただしく働いているギルドの職員たちの様子が見て取れる。
自然と、ギルドの中に再びお邪魔して―――。
「あー、皆さんお疲れ様だよー。
これ、棚卸しの時に余ったスタミナポーション。元気になるからぜひ飲んでいってー。お代?いやいや、さっきお金もらったから大丈夫だよ~?」
そこにいた職員の皆様に、自分が調合した薬を渡して、踵を返して颯爽と出口からお邪魔しました。
まだ店に戻るほどの時間でもない。ギルド裏の路地に背中を預け―――。
「そういえば、晩ごはん食べてなかったなぁ……。」
■アシュベール > 「さー……仕事も終えたし、懐も潤ったし……ミミっくーん。」
ローブの中には、総量にして3ケタ本数の回復薬を納品したことで、かなりぎゅうぎゅうに中身の詰まった袋。
対応は出来るとは言え、こんなのを持っていたら他の冒険者や荒くれ者に絡まれかねない。
合図に合わせて革袋から銀貨を数枚手に取ってから、ごうっ―――と、展開する魔法陣。其処から顔を出す大きな宝箱がぱかっ!と口を開いたので、その中に無造作に投げ、放った。
―――ぱくんと蓋が閉じ、宝箱は再び魔法陣を通って、店に戻っていく。
残ったのは平民地区でそこそこいいものを食べられる位の資金。これだけあれば、遅い時間の夕食でも問題なく食事にありつけるだろう。
■アシュベール > 「さーて、と。これで安心。……何食べようかなー……。
この時間だと美味しいディナー系はだいたい閉まってるしなぁ……うーん、安くて多い系の場所かなぁー……。」
そのまま、ゆっくりと裏路地を抜け、大通りへと歩いていく小さな影。
頭の中は夕食のことでいっぱい。どこにするかは、暫く王都の道のりを歩きながら決めるとしよう。
ご案内:「王都平民地区/冒険者ギルド裏」からアシュベールさんが去りました。