2023/05/26 のログ
ご案内:「トゥルネソル家」にリスさんが現れました。
ご案内:「トゥルネソル家」にマヨリカさんが現れました。
マヨリカ > 彼女がよもや、他のお嫁さんではなく自身の妹との邂逅を心配しているなどとは想定しておらず。
その時になればどういった事が起きるのかは分からないが。
今はさておき――

「んっ…もう…っ、結婚式じゃあないんですから…!」

人前で口付けする機会といえばその程度な認識。
照れ臭そうにはしているけど、拒否しないあたりは嫌ではないのだろう。
触れ合うキスが欲情を帯びないうちに、名残惜しそうに唇を離して。

「わたし、あまり自分のお洋服って、たくさんは持っていなくって…
お化粧も、まだ下手くそですし。」

身一つでこの国に来たから、持ち物は旅人よりも少ないのだ。
最近はようやく落ち着いてきて余裕は出てきた処だが。
それ以前からも裕福とは無縁な暮らしだったようで、自分自身の為にあれこれ買うイメージはなく。
…変わった趣向の服もリスにせがまれれば着てしまいそう。
マヨリカの頭の中で着せ替えショーを披露してくれる彼女が、メイド服を着始め、ナイトガウンを着たところで妙なスイッチが入って、ピンナップガールが着ていそうなセクシーな水着を纏って出てきてしまい頬を染めているあたり、こちらも似たようなもので。

「…ぇへへ。…ふふ♡
いつも通り、かわいい目と、形の良いお鼻と、美味しそうな唇がついてるだけですよ?」

いつまでも見詰めあっていても、冒険の旅には出られない。
手に手を取って廊下を進み、広々とした邸内へと。
よく磨かれた木目も艶やかで美しい階段を見上げれば、大きな窓。
中庭、居間…と視線をやって。

「わぁ、お風呂、お外にもあるんですね…。」

まるで温泉みたい、と感動。
個室にも小振りのバスルームはついているが、大浴場にも来てみよう、と思いながら。

「……はっ!
リスの…!リスのお部屋の場所を、知りません…!」

一大事だ、とがばっと隣を振り返る。
夜伽はこちらの部屋だったから、彼女がどこにいるのか分からないまま。
知ったから今夜さっそく夜這いに…とまで思っている訳では今のところ無さそう。

リス > 「結婚式だけなの、人前で、キスしていいの……。
 私は、何時でも、マヨリカと、キス、したいんだけどなぁ……。」

 しゅん、として見せるものの、それはポーズ、である。彼女の照れくさそうな雰囲気は感じているが嫌がって無さそうだ。
 だから、キスしても良い、と言う言質をちゃんと取っておきたいのだ、取らずにキスをして、もうダメ、と言われないように。
 そんな風に予防線を張るのが商人というか、リスの性質だったりもする。
 だから、ゼナに肉食と言われたりするのかも知れない。
 じぃ、と名残惜しそうなマヨリカの柔らかそうなピンク色の唇を、見やるのも、リスが、名残惜しいから。

「それなら、尚更、じゃないの。
 マヨリカの、洋服と、お化粧道具。」

 持っていない事情は理解した、でも、必要がないというわけではなさそうだから、リスは提案する。
 彼女の服をもっと手に入れるのと、彼女の化粧道具。
 綺麗になるのは、嬉しい事だ、相手の為にも、自分の為にも、そして、へたくそだと言いつつ化粧が嫌だというわけでは無いなら。
 練習すればいいのだ、と。失礼にならない程度、マナー程度のお化粧は、トゥルネソルの私塾(ラファルの師匠ではない)でも行っている。
 なので、その辺りもちゃんと学ばないとね、と。
 スケスケのネグリジェ、ボディラインが浮かぶそれを着せるのは、強請るだろう。きっと。

「むぅ、マヨリカったら。
 それは、マヨリカにも当てはまるような気がするんですけどー。」

 可愛らしい顔、小さな唇に蒼瞳。小ぶりな顔は、可愛らしく、護ってあげたくなるような彼女。
 ほめてくれているのだろうけれど、それはブーメランよ、と笑って見せて。
 邸内を案内するように歩いて見せて。

「んー。外、というわけでは無くて、内庭という所かしら。ほら、四方が家に囲まれているわ。
 外から覗くのは実質不可能だけど、まあ、部屋からは見えるわね。
 家の中にもお風呂はあるけど、そっちは……普通のお湯だから、ね。」

 やはり、珍しいのだろう、内庭の露天風呂。
 廊下や階段は、一流の手の建物でも、まあ、何処にでも見れるものだし、さもありなんと思う。
 部屋のバスルームは、普通のお湯、露天風呂は、温泉。

「ま、でも、九頭龍温泉には、いろいろ負けるけれど。」

 あそこのお風呂に勝てるとするなら、まあお風呂にどれだけの財を掛けねばなるまい。
 それをするなら、其処に有る温泉に入りに行った方が良いし。
 思考を逸らしていれば、彼女が勢いよくこちらを見た。
 何か焦った様子が見て取れて―――。

「あ、そうね?
 お仕事の方が良い?プライベートのお部屋が良い?」

 リスは、仕事用の書斎。
 あと、いちゃいちゃする用の、寝室。
 その二つの部屋を持っているのだ。
 彼女としては後者だとは思うけど、リスの部屋というお話だし。
 二つあるのよ、と、笑って見せる。

マヨリカ > 「…へっ。はっ…!いえいえそういう訳では…っ。
わたしも、リスといっぱいキスしたいですけど…」

あと一押し、うっかり許可する形になってしまいそうで、ぶんぶん、と首を振って。
前触れなくキスしても、ぽこぽこと怒るのはポーズだけ。
唇の上に注がれる視線の矢印を振り払うように、ふいっと顔を背けるも、目線が合わないのも嫌なのかすぐにちらちらと肩越しにリスを見詰めては、その度ごとに頬を染めて。

「お店だと、制服があるから…って。
自分のを選ぶのって、照れ臭いというか。
リスが素敵なのを選んでください。」

年頃の娘らしく、衣装にも化粧にも興味はあるけれど。
独りだと気後れも勝って、シンプルな普段着になってしまう。
が、いざ道具類を目にすれば、きらきらと瞳を輝かせるし。
見たいなどと言われてしまっては、頑張らない訳にはいかない。
彼女の好みの服を着てみるのも、少しずつリスに染められていくようでいて、それもまた心地よく。

「…ふふっ。」

――あと、ふっくらとしたほっぺたも。
と、心の中で追加して。
並んで歩けば、すぐ近い位置にある頬へと、頬をすり寄せるように肩を触れ合わせる。

完全に内庭になっているらしく、家族以外には見えない仕様の露天風呂。
潤沢に湯を使えるのは流石豪邸である。
続けられる言葉に目を丸くして。
九頭龍温泉もお店では話題に上っていたからきっと素敵な場所なのだろうなぁ…と思いを馳せる。
当然、詳細については知らぬまま。

「どっちも見たいです!」

お仕事部屋って格好良いですねぇ、とマホガニー机の書斎を想像して憧れめいた表情。
後者はあれこれ想像するも、ファンシーな部屋から、シックな部屋まで。
存外にどれも似合いそう、とテーマパークに出かけるような面持ち。

リス > 「じゃあ……ね?
 外でも、何処でも、キスして、良いかしら?」

 許可しそうで、然し気が付いたらしいマヨリカ、首を振っての返答に対して、もう一度問いかけてみる。
 ぷい、と、顔を逸らしても、真っ赤な顔が、自分を何度もチラ見する目が、顔が。
 だから、近づいて、彼女の顎をくい、と持ち上げて。
 顔を寄せて、ダメ?とおねだり。

「ふふ、良いのね……?私が、選んでも、良いのね?
 なら、今度、一緒に服を買いに行きましょう?
 マヨリカの色々な服装を、見てみたいわ、ね。」

 化粧も服も嫌いではないらしい、其れなら、今度一つずつになるが、出かけて見せてみよう。
 この国は、この町は、そう言った物は色々あるし、ダイラスの本店の、母親の方にも、服は沢山ある。
 それなら、約束ね、とじっと、その青い目を見つめて。

「?」

 楽しそうな笑いに、如何したのかしら、と思いつつも。
 自分の隣に歩く彼女、頬を擦りつけてくるので、自分からも頬を擦りつける。
 柔らかな頬が、プルンと、マヨリカの頬に押し付けられる、もちもちしてる。

「ふふ、お風呂はそれなりに頑張ったのよ。
 皆喜んでお風呂に入っているし、ね。」

 一応、カーテンを閉めれば、お風呂は部屋からは隠れるし、見えなくなるので問題はあるまい。
 一般の家庭よりは広めのお風呂、温泉が、家の真ん中で、コンコンと湧いている。
 後で入ろうかしら、と、お風呂を見て考える。
 二人で入るのも楽しいかしらね、と。

「じゃあ、まずはこっちね、近いし。」

 両方という欲張りに、イイコイイコと、彼女の頭を撫でて見せる少女。
 まずは、一階にある書斎。
 其処には、果たして。最高級の木材で作られた書机、背後には沢山の商売に関する本が並んで居る本棚。
 応接室も兼ねているのか、テーブルと、それを囲むように置かれているソファーが有った。
 入り口と、もう一つ、家令長が仕事をする為の部屋があり、其処に繋がる扉もある。
 奥の部屋、家令長の仕事部屋も、リスのそれと大した変わりはない。

「此処が、お仕事するための部屋、ね。
 まあ、仕事を持って帰る事は少ないから、あまり使われてない、けど。」

 マヨリカに、気が住んだら言ってね、と。
 次は、終にゴールとも言える、リスの寝室、だ。

マヨリカ > 「~~~…っ。
もぉ…!リスってば、ズルいです…!
やだ、なんて…言えるわけ、ないじゃないですかぁ…。」

ちらり、ちらりと窺っていれば。
間近に迫ってくる空色の瞳。
顎を捉えられて目と目が合って。
強引なおねだりについに白旗あげてしまう。

「はいっ、お買い物♪お買い物♪」

じとりと見つめる瞳の向こうに、なにやら妖しげな熱を感じる気もするが。
一体何を着ることになるやら。
もっちりすべすべの頬を弾ませて、また歩き出す。
撫でられる頭を手のひらに押し付け、じゃれ合いながら。

お風呂の誘惑に駆られながら、中庭を横目に廊下を進み。
広いリビングも通り過ぎてしまえば、こっち、と手を引かれて。

「わぁー…。シャチョウさんのお仕事部屋みたいですね…」

みたい、ではなくそのものなのだが。
どっしりした造りの書き物机に、ぎっしりと並ぶ書架。
重厚な応接セットに圧倒されながら、ぐるりと部屋を見渡し。
せっかくなんですから、花瓶か壺あたりの飾りがあれば…なんてコンソールテーブルを見詰める。
うっかり小さな呟きになってしまったそれを拾うなら、何故だか気力がみなぎってくる前衛的壺が飾られてしまうかも。
色んな意味で昂ぶり過ぎて、仕事の後で誰か嫁の部屋に突撃したくなる事必至。

「おうちでは、できるだけのんびり過ごして欲しいですからね。
はぁーい。」

ぐるりと見渡して見物して満足そうに部屋を出て。

リス > 「えへへ。
 マヨリカのこと、一杯キスしたいんだもの。
 有難う♡」

 可愛らしい彼女、白い肌が桜色に染まり、蒼い瞳は何処か揺れていて。
 降参と言わんばかりに、伝えられる言葉に、嬉しいわ、とちゅむ、と唇を奪っていく。
 ちゅ、ちゅぅ、と音を立てて吸い、確りと2分間、柔らかな唇を啄み、歯列をチロり、と舐めて。
 唾液をトロ、と口の中に注ぎ込んで顔を離す。

「まずは、下着から……次は……。」

 熱く燃える下心、それを隠すことはなく、純粋に買い物に悦んでくれるマヨリカの可愛い姿を眺めて。
 可愛い服を着せたいが6割エッチな服を着せたいが1割喜ばせたいが3割の比率。
 何を着せようかな、と、今からいっぱいシュミレート。商人だから、色々な服を知る分、情報の精査等に、時間がかかる。
 ぷにぷにもちもちの頬で、擦りつけて、顔が近いから頬にもちゅ、とキスを。
 じゃれ合いを楽しみながら、なでりなでり、と銀灰の髪の毛を撫でて、梳いて、遊んで。

「シャチョウ?んー……商会の会長はお父様だし。私は、店長だし。」

 社長という概念は、多分まだ、無いと思われる。
 彼女の言った言葉、東方のそれに関しては、まだまだ知識不足だし、さて、どんな物なのだろうと思考を這わせつつも。
 此処が仕事場なのでーす、と伝えて見せる。
 どれもこれも、高級品なのは、当然として、まじめに仕事するべき場所だから、とても綺麗にされている。
 綺麗にしているのは、メイドたちだけど。
 そして、テーブルを見つめる彼女に。

「飾りたいの?」

 ぽつりと漏れる言葉を拾う。
 余り景観にそぐわない物でなければ良いわよ、と許可を。
 因みに、そんな壺が無くても仕事が終わったら、嫁の所に突撃するのは日常茶飯事なので。
 元気がプラスされる以上の効果というか、変化はないと思われるのだった。

「じゃあ、こっちよ。
 寝室は、二階に有るの。」

 先程も伝えたが、個人のプライベートな部屋は二階にある、マヨリカの部屋も二階にある。
 応接室を出て、廊下を歩き、玄関目の前にある階段へと。
 階段の踊り場には、落ち着いた雰囲気の、綺麗な白磁のツボが有って。
 その階段を上り切れば、沢山の部屋。
 リスの部屋は、中央にある、丁度、温泉のある中庭の真上。
 扉を開いて入れば――――。

 其処は、クイーンサイズのベッドと。
 服を入れる為のクローゼットと、サイドボードだけ。
 シンプルで寝る為の部屋、という様相。
 此処で、毎晩正妻のゼナを初めとしたお嫁さんたちと、たっぷりどっぷり愛し合っている部屋で。
 つまるところ、淫らな匂いもたっぷり沁みついている部屋。