2023/05/25 のログ
マヨリカ > 「リンドウさんと会うのも楽しみですねぇ…。」

食堂へと案内されがてら、通ってきた道々にある、魔法が掛かっていると思しき箇所。
許可なく、と言っても、明らかに個室であろう扉が閉じている部屋へは入るまい。
廊下の曲がり角でばったりお嫁さんとぶつかって火花が散る展開があったとして――
別の意味で燃え上がっているのではなかろうか。

「それと、朝のちゅーも要りますよ!
出掛ける前と帰ってきたときと寝る前にもキスするんですから…!

わぁ…お外も良いですね。
リスとだったら、どこに出掛けるのも楽しみ。
…ん、リスも…今日も、すてき、です…♡」

ここぞとばかりに、目覚めの挨拶ついでにそんなお強請りもちゃっかり追加して。
丸テーブルの45度に揃えられる椅子は、隣にいる彼女の表情も時折に伺え、軽く肩も触れそうな位置で頬を染め。
何を着ていても似合いそうな彼女の服装に目線を向けては、口元の桜色に視線が吸い寄せられ。
ポットから丁寧にサーブされる紅茶の香りがふわりと漂い、その芳醇で華やかな香りにちょっと悩む素振りを見せながらに角砂糖をひとつ。
溶けていく砂糖と一緒に甘い気持ちが広がって、温かいカップを持ち上げ表情を綻ばせる。

「うーん…広いから歩くだけでも一日掛かっちゃいそうだけど。
リスのお気に入りの場所はどこですか?」

リス > 「あの子は、気難しいから、気を付けて。ね。」

 彼女は、三姉妹の中で一番ドラゴンとしての力が大きく、更にそれを誇りに思っているので、プライドがとにかく高い。
 恐らく彼女自身が神龍に通じるバハムート種で、更に一部バハムートの力も使えるというのも有るから、だと思える。
 目と目が合う、その瞬間に芽生える愛があると思うし。
 そう言う焔なら、どんどん燃えて欲しいと思うリスであった。

「ふふ、マヨリカは、チューが、大好きね。
 何時でも、好きな時に、来ていいのよ?人前だって、私は、良いわ。」

 自分の桜色の唇に人差し指を押し付けて、ちゅ、とリップノイズを立てて見せてから。
 顔を寄せて、ちゅぅ、とマヨリカの唇を音を立てて、吸って見せる。
 自分の唇に彼女の目が向いているのが判るから、というのもあるし、リスだってしたいから。

「お外で、一緒に遊びに行くのは、大好きだから。
 ふふ、マヨリカと、服を買いに行くのも良いし、お化粧品を探すのも良いわね?
 マヨリカ、愛してるから、ね。」

 彼女の質問に対して、うーん?と、首を傾いで見せる。
 家の中でお気に入りの場所というのは、さて何処にしましょう。
 だって――――。

「お気に入りの場所って、皆と一緒に居る場所、ね。
 だから……うん。寝室?」

 其処はゴールである。まぎれもなくゴールである。
 スタートから、最初にゴールは流石に案内としては、と考えてから、うん、と頷いて。

「まずは、一階の部屋を案内しようかしら、ね?
 此処は食堂だし、此処は案内は大丈夫そうだから、ね。」

 そう言いながら立ち上がって、彼女の隣に立って、さあ、手をどうぞ。と
 エスコートして差し上げますから、ね?
 もう一度、ウインクを一つを。

マヨリカ > 気を付けて、などと云われた彼女の妹だが。
どう受け取ったのか、ぱちくりと瞳を持ち上げれば、こくこくと頷いて。
美味しい紅茶を傾けては、ふわり、と小さく笑む。

「人前…って…。
お店だと、さすがに、ダメですよう…
…んっ。」

ちゅ、と軽快に鳴らされるリップノイズ。
唇を突き出して此方からも顔を寄せ。
もう一度、とふっくらとした弾力を押し付けあう。
熱が籠りすぎて、このまま啄むキスが深くなる前にと、籠った吐息を重ねながら唇を離して。

「リスに似合いそうなお洋服、たくさんあって迷っちゃいそう。
お化粧品を見たり、かわいい雑貨を見たり――
わぁ…たのしみ…。」

買い物も、彼女とならば何を選ぶのもうきうきと心躍るもの。
想像の中であれこれと、ふわふわの白いサマードレスに、黒いチャイナドレスなどを着せてみて。
ファッションショーをしてもらう気満々で、ぐ、と拳を握りしめる。

「わたしも、あいしてます…よ…。」

ふふ、と目尻をとろんと下げて笑み。
お気に入りの場所を悩むのを見ながら、また紅茶をひとくち。

案内、がそのままいつもの天蓋付きベッドにエスコート、でも勿論構わなかったのだけど。
デートと称するからには段階は踏んでくれるつもりでいるらしい。
立ち上がる彼女にあわせて、飲み終えたカップをソーサーに戻し。
ご馳走さまでした、とメイドさんへ会釈を向けて。

「はい、よろしくお願いします。…わたしのお姫様。」

騎士のようにも流麗な仕草で差し出される手に片手をのせて。
ウィンクが様になるって素敵ですねぇ、とぽわんと瞳にハートを浮かべる。
連れ立って食堂を後にして、さて――

リス > 一寸ばかり、不安が残る気がする。
 彼女は聡明でとても、素敵だけどのんびりな所も多く見える。
 竜胆は、細かな事で、苛立ち、それをぶつけるような子なのだ、不安だなぁ、と思うのだけども。
 それでも、紅茶を飲んでいる、ほんわかで、何とかしてくれると思うのだ。

「ふふ、でも、人前でするから、マヨリカが、私のお姫様だって、皆が判ってくれると思うのだけど?
 とは言え、マヨリカが嫌だというなら、その時は、しないわ。
 んっ。」

 ちゅぷ、と、柔らかな唇を触れ合わせて、優しく甘い触れあう口づけ。
 濃厚な、淫蕩な口付けは、また後で、名残惜しそうな顔をしている彼女。
 自分もまた、同じく名残惜しいと思っているのだから、同じだと思う。

「なんで、アタシの服、だけなのかしら?
 マヨリカの服だって、似合うようなかわいい化粧にアクセサリーだって。
 一緒に、見ていきたいわ?
 
 楽しみ……ね。」

 マヨリカの視点は、性格はとてもかわいらしくて面白いから。
 色々と自分の予想の外にある、素敵な物を見せてくれると思うのだ。
 彼女の肌に合う綺麗なドレスを着せてみたいし。
 ちょっと趣向の変わった服を、二人で着てみるのも、面白いかも、と思うのだ。
 どうしましょうかしら、と笑って見せて。

「もう、可愛いわ。
 マヨリカの、顔にとても可愛くて、素敵で。
 って、なんか……ついてる?」

 目尻を下がって視ている彼女、紅茶を飲んでいる様子は自分を見守るような視線で。
 その視線が自分を見やっていて、何かが付いているのか、と首を傾げてみせる。
 取り合えず、美味しい物は、後に残しておきたい方である。
 最初から……致すのも、魅力的なものではあるがそこはそれだ。
 だって、彼女に家の中を案内しないと、今後彼女が可哀想だし、其処はちゃんと考えている。
 目的を間違える積りは、無いのだ。

「はい、よろしくお願いしますわ、私のお姫様。」

 お互いとも、女の子だからこそ、同じくなってしまう。
 お姫様同士、手を繋いでまずは、食堂から出て、右手側に玄関がある、それは広い間取りを取られていて、左手側には、二階に上る階段。
 階段は、地味ではあるが、最高級の木材を使われていて、一流の大工で作られている。
 調度品は有るのだけど、質実剛健を旨として、最低限見苦しくない程度の物が置いてあるだけ。
 
「先ずは、目の前は、廊下だけど、この先には、お風呂と、居間と続いているの。」

 家の中はロの字型であり、お風呂は、中庭に露天で作られていて、居間から直接入れるようになっている。
 お風呂のお湯は、何処から流れてきているのかは、秘密だが、天然の、温泉であることは、間違いない。

ご案内:「トゥルネソル家」からマヨリカさんが去りました。
ご案内:「トゥルネソル家」からリスさんが去りました。