2023/04/10 のログ
ご案内:「奴隷市場都市バフート『黒百合の苑』」にナータさんが現れました。
■ナータ > 「は、ふ、ぁ……ん、ぁ……」
魔道灯の明かりの広がる、然程広くない室内。
窓はなく、地上へと続く階段への扉だけがある。
半円上の長い寝台のような木製のそれは、木枠で区切られている。
そこには10人ほどの女たちが同じ姿勢で仰向けに並べられていた。
人間、ミレー族、エルフ族、魔族。
様々な種族が、分け隔てなく。
その年齢―――あくまで見た目だが―――は乳幼児からその母親以上の者まで様々だった。
左右の手首と足首に枷を嵌められ、所謂「まんぐり返し」と呼ばれる姿勢で、皆天井を見ていた。
いつも通りの配達の仕事の最中だった。
奴隷市場に届け物をすることも珍しくない。
その日も書簡を届けた後、完了の報告を行うために戻るだけだった。
―――ねえ、貴女―――
背後から掛けられた声に振り返り、そこで意識は途切れた。
気づけば、今のこの姿勢で並べられていた。
頭の中はどす黒い幸福感に包まれている。
世話係―――食事や排せつの面倒を見る虚ろな少女―――が言うには
あれから一週間ほどが経過しているそうだ。
一週間の間、何をしていたかも、その前に何をしていたかもお朧気になりつつある。
ただただ少女の脳裏にあるのは、教えられた肉の悦びと
奴隷に「してもらった」幸福だけ。
早く、早く、誰かに買ってほしい。
その時まで、いい子で待っているから。
少女は剥き出しになった秘所も菊座も晒し
その時を待ち続ける。
他の奴隷たちと同様に、人をやめた幸福の中で。
ご案内:「奴隷市場都市バフート『黒百合の苑』」にフェブラリアさんが現れました。
■フェブラリア >
一見して幼く思える容姿の竜令嬢が、薄暗く、決して治安のよい場とは言えぬ奴隷市場都市バフートの一角に訪れていたのは、自らの嗜好の為であった。
自らの食欲、魔力を補充するためであり、そして破壊願望…壊すこと自体を楽しむ嗜好を満たすためでもある。
そうした点で、奴隷というのは実に都合の良い存在だ。
抵抗する力もなく、命乞いをするだけの無様さ。そして、壊れても構わないという安心感。
無論、竜令嬢と言えども人の倫理はあり、それなりの”竜視点”での情は抱く。
壊すと言えども、あっさり壊すには情緒もなければ、なにより勿体無い。
なにせ魔力という食料としても、奴隷というものには利用価値がある。
何度でも壊せた方が良い、否…破滅へ導くと言う事を楽しむのならば、丁寧に扱う方が良いということを彼女は知っていた。
そうした点において、『黒百合の苑』は実に竜令嬢にとって都合の良い場所だった。
種族は問わず、その年齢層も幅広い。つまりはそれだけ、多種多様な”味”を楽しめるということなのだから。
(……今日は、どの子を味見しましょうか)
そう考えながら、奴隷市を歩く彼女の目に一つの檻が留まる。
薄い肉付きの、童顔な赤毛の少女。
健康的な肌色が、彼女が高尚な身分の出などでもなく、ごくごく平凡な恐らくは農村の生まれであることを示していた。
「時には純朴そうな娘を味わうのも、良いかもしれませんね。」
そう呟いて、竜令嬢はたまたま目についた、少女の前で立ち止まったのだ。
■ナータ > この店に於いて女店主が表に出ることはほぼないと言っていい。
秘密主義、ということもあるが、その調教に用いる能力が漏れるのをなるべく防ぐためでもあった。
単に店主が人嫌いということも含まれてはいたが。
兎も角、入店を許された客に応対するのは、虚ろな少女。
もちろん彼女も店主によって奴隷とされた一人であったが
気まぐれかはたまた何かを見出したのか、接客と奴隷たちの世話係を任じられていた。
『いらっしゃい、ませ……フェブラリア、様……』
虚ろな少女が一礼し、来店した相手に挨拶を向ける。
世話係と言っても奴隷であり、衣服は身に着けず全裸であった。
よく見れば、下腹部の文様が一部他の奴隷達とは違っていたが。
兎も角、来客に対応した世話係。
以前、家名で呼び怒られたことを記憶しているのか、名を呼んだ。
『お気に入りが、ござい、ましたら……お手を触れて、お確かめ、ください……』
そう言うと。
世話係はまるで飾られた人形のように隅で立ち尽くした。
■フェブラリア >
対応したのは、恐らくは奴隷たちの世話係であろう虚ろな瞳の少女。
店主がここの対応をしない事は、もはやいつも通りのこと。
それほど驚く事も無く、竜令嬢は並べられている商品を言われた通りに、まずは確かめる事にした。
「どうも、そういう事であれば、軽く…確かめさせていただきますよ?」
虚ろな少女に断りを入れると、竜令嬢はゆっくりとその肢体を眺めていく。
少なくとも容姿は悪くはない、では、それ以外はどうであろうか?
顔を近づけ、まんぐり返しになった少女の股間を覗き込みながら鼻を鳴らす。
その香りから、少なくとも処女ではないのを確かめて、それからその肌を柔らかに撫でる。
胸や尻、腹から腰回りまで丹念に。
「……悪くはないですね、おいくらで?」
少なくとも、これといって欠陥は見当たらない。
値段次第だが、購入しても損は無いだろう。
そう結論付けて、竜令嬢は虚ろな少女にそう問いかけた。
■ナータ > 自分と同じ程度の年齢に見える少女―――あくまでも外見だけは―――
の言葉に、あとは静かに控える虚ろな少女。
「ぁ……あ……」
一方で陳列されている少女は、その視界の端に他者を捉えた。
姿勢のせいで首を上げられず、相手の顔までは見ることはできない。
尤も、確認するつもりすらないのだが。
見られていることが嬉しくて、その顔が僅かに笑みになる。
「あ、ぁっ、あ、はっ、ぁっ……いい子、ですぅ……気持ちいい、いい子、ですぅ……
這いまわる手にその肢体を震わせながら、蕩けた声を向けた。
股間に僅か揺れる空気の流れに。
胸から腹や腰、尻まで這う手の感触に。
嬉しそうに剥き出しの、無毛の秘所と菊座は戦慄いていた。
『此方の奴隷、は――――、になります……』
虚ろな少女は客の呼びかけに、頭の中に刻まれた売価を告げる。
それはひどく安価なもの。
よくよく考えれば、ただの人間であり、年齢的にも平均と言ったところ。
特に秀でた部分もなく、ならば値段も納得だろう。
何故、女店主が少女を狙ったか。
少女の奥に潜む資質からだったが。
もはや「商品」となった今、それも関係ないだろうと。
■フェブラリア >
「…ふむ、まあ、妥当なところでしょうね」
値踏みするようにじっくりと見つめた後、竜令嬢は少し考える素振りを見せた。
奴隷としては安い買い物、欠点もなければ秀でたものもない奴隷ならば相応の価格。
むしろ、その口から零れ出ていた媚びるような蕩けた声からして、従順さと積極さを加味すれば得な買い物をしたと言える。
「買いましょう、注意点はございます?」
二つ返事で購入を決めて、ただ触れるだけでヒクつく少女の秘所を軽くなぞる。
安いのならば、相応の楽しみ方をすればいい。
物は試し、研究の為の被検体に使ってしまっても後悔はないのだ。
この奴隷を買うのに、躊躇する理由は何もなかった。
■ナータ > 『ぁ……ぁ……」
品定めするような手の動きが離れると。
奴隷の少女はやや名残惜しそうな声を零した。
下腹部の紋様は、精神的な反抗心や羞恥心を消し
与えられる快楽に、そして他者に従順であるよう促す。
もちろん、購入した後で書き換えや消去は所有者の自由になるのだった。
『その奴隷、は、単なる、人間、です……肉体的な、強靭さ、は皆無です……』
虚ろな世話係は金額と同様に刷り込まれた特徴を告げる。
奴隷の内面についてはあえて触れない。
女店主は、購入者の好きにしたらいいし、此処に来るものなら見抜くだろう、と世話係には何も刷り込んでいなかった。
「あ、あっ……ぁ、は、んぁ……あっ……」
会話の最中、手持無沙汰とばかりに秘所を撫でられると
甲高い甘い声を上げた。
当然身動きはできず、されるままで。
快楽を求めているはずなのに、動こうともせずに。
ただただ従順に与えられる快楽に悶えていた。
『では、商談は、成立、致しました。ご自由に、お持ち帰り、ください』
客が承諾すればあとは簡単なもの。
代金を受け取ると、その指を自らの菊座に差し込み
埋められたカギを抜き取る。
そのカギで奴隷少女の枷を外すと、客に頭を下げ、また隅に戻った。
一応は、持ち帰るまでそこにいるようで。