2023/03/31 のログ
ご案内:「魔法具店『ビルスキルニル』」にトールさんが現れました。
トール >  
大通りの喧騒がかすかに聞こえる細い路地の奥。
『魔法具店ビルスキルニル 何でも承ります』と書かれた少し傾いた看板が一枚。
ドアの横の窓から覗き見える中には所狭しと、しかし、整然と並べられた棚に様々な器具道具薬品が並べられている。
棚の隙間から見える奥のカウンターには黒衣に身を包んだ銀髪の少女が一人。
人形のように整った顔立ちながら、その手に握っているのは男性器を思わせる木製の棒。
それも大小様々な物がカウンターの上へと立てられている。
しかし、そんな卑猥な物を握っていながらもその表情は真剣そのもの。
その一本を薬品を満たした壺へとゆっくりと差し込んでいき、少しの間を置いて一気に抜き取る。
抜き取った棒にはうっすら紫色の皮膜がへばりついており、それが乾くより前にパラパラとカラフルな粉を振りかける。
それで作業は終了、乾いた皮膜をくるくると巻き取るよう取り外し、そのまま小袋の中へと仕舞い込む。
カウンターの上にはすでに小袋が10以上並べられており、かなりの時間作業を続けていることが見て取れる。

「ふぅ、もう少しやっておくか。」

額の汗を拭いつつ、吐息で粉を飛ばさないよう小さく息を吐いた。

トール > ――それから小一時間、作業を終えた少女は魔法の指輪で金髪幼女へと姿を変え、出来上がったばかりの避妊膜を納品に向かうのだった。
ご案内:「魔法具店『ビルスキルニル』」からトールさんが去りました。