2023/03/13 のログ
ジギィ > ――女の子って複雑なのよ据え膳になっているくせちょっと抵抗していざ本当に手を引かれるとそれはそれでむかつくみたいなかんじあれしらなかったってことはたぶんカゲトキさんこの手のうらみ結構かってるんじゃ――

段々と本筋から離れていく会話(?)。この店を一歩出れば、音声付きで再開する、のかもしれない。

「ンー、ちょっと考えたのですけど、オジサマが仕事以外の外出をあんまりしないのが主な原因かも しれませんわね?
 幾らご職業が『そちら』だといっても、常に『そちら』でいると逆に目立ちますことよ。
 樹を隠すなら森、って言うか――――」

エルフが必死に(?)彼の職業をぼやかしているのに、銀髪の彼女があけすけにいうものだからエルフはまたあらぬ方を向いて吹き出す。今回は、そのまま少しだけ肩を震わせていた。
顔を戻す際に、しゃなりと横髪を後ろに流して見せる仕草は、果たしてもう取り繕う役に立っているかどうか怪しい。

「少しくらいお高い方が、オジサマも気を遣うかと思いまして。
 ―――あ、それ綺麗ですわね。流水模様。 あーなんか、わかりますわ、好きそうー」

彼女が示した図案は、丁寧に背景と配色を変えて幾つか揃えてあった。
どれも際立てて派手な配色ではないが、全体像が部分として切り取られても画になる凝ったつくり。
エルフが手を伸ばしてそっとサンプルの布の表面をなぞると、見えない色と見える色との刺繍で凹凸が表現されているのがわかって軽く目を見開いて、瞬いた。

「…へえ、そんな魔法があるんですのね。
 本人たちが着てみて、違和感がなければ大丈夫ではないんですの?
 見た目は気に入っている様子ですし、とにかく、これを着ていれば野生動物として保護されちゃう可能性はぐっと減りますわよ」

お高い、云々の所に言及はしない。
エルフはふむふむとスケッチと2匹とを見比べてから感想を述べて、『オジサマ』を振り返って極上スマイルを送った。

「―――気になるのでしたら、もう一着『仕事着』を誂えて頂いてはいかがでしょう?」

本音は

『オジサマ』の資金を当てに、彼女のデザインをもうちょっと見たい。

影時 > ……ははァそれはそれで何ともまあ言及しづらい心持なこったというか何故に恨み買ってる前提で想定すンだねこのお嬢様は俺はそんなにアレげな手合いに見えてるのかね泣くぞ――

泣くのかどうかは、ともかく。きっと帰り道は騒がしくなりそうだろう。
小一時間問い詰めて何かどうか出るかは、定かではないが。

「ほっとけ。……一応人前に出る仕事だぞ?
 身体を動かして、斬った張ったに然程困らん服を選ぶの自然の道理だろうに」

こちらもそもそもあんまり隠せていないというよりは、深くその役になりきろうという想定が強く要らなかったのも大きい。
殺し屋かどうかは兎も角、冒険者である、よく見るとして軍属など戦い慣れた人間という察しはついたことだろう。
そう願いたい。兎に角、実用を重んじるという態度、スタンスがやはり先に出るものである。
おしゃれをして生残性が上がるのならば、皆そうしているとばかりに。
だが、一方で今の装い、街着、普段着と位置付けているものと、本来の“仕事用”は別にある。
陰と陽――陰忍と陽忍という用兵、運用の思想、日にあたる場所とそうでない場所での使い分けもまた、理解できる道理ではある。
今の色合いがその境目を付けづらい、半端であると言われてしまうと、苦笑いしてしまいたくなる。

「まァ、そうだな。全面柄物にするってよりは、……か。流水に菊花散らしとか、どうだ?」

例えば、そう。
今の布地とは色が濃く黒に近いが、金銀の色で流水を表し、色合いを変えた金糸で花弁を描いた布地のサンプルはどうだろうか。
そういう刺繍の例もある。染め方で柄を出したものではなく、刺繍の精巧さで凹凸が確かに出ている図型がある。
同様の意匠を仕立てた着物を一着あるが、一旦分解して染め直し、仕上げた直しする手などもあるかどうか。
懐具合を確かめつつ、思案しながら吟味をする。最終判断は財布を持つ己にある。何せ……。

「なるほど。そういう仕込み、絡繰りを組めるってなら――言うこたぁねえか。
 せっかく作ってもらったものが勝手に落ちるというのは、色々と勿体ない話である。って、こら。……あー、いい。まずは見積もってくれ」
 
一先ず、この二匹が気に入っているかどうか、という点であれば言うことはない。
懸念事項も問題なく解決できるというのならば、猶更だ。
見立てで納得しているらしいエルフの反応を見つつも、もう一着と考える姿に突っ込みかけて、肩を竦める。
まずは、見積もってもらおう。デザイン料が出ないならば、試算してもらうだけはタダであろう、きっと。

NPC > 「折角聞かないでおいてあげたのに、そーゆー筋の人ってワケ……かぁ。へぇ、ほぉ。
 生憎この手の生地は今入れてないけど……遣ってくれる当てがあるなら、持ち込んでみてもいいんじゃない?
 かれこれこういうの、というコトだったら、伝書位は書いてあげるわ」
 
折角突っ込まないでおいていたのに、ここまでくると最早喜劇的なくらいに当たり、なのだろうか?
口元を押さえ、笑い声がこぼれ過ぎないようにを付けつつ零して、多少は興味を示した反応に頷いて見せよう。
デザインセンスは、連れのエルフの方がきっと的確ではないか、と。
あたしは悪くないと思うけど、と述べつつ、吹き出したり肩を振るわせたりと百面相的な姿を見やろう。
着物の類は頼まれると、人形用に仕立ててはみせる、という位だ。頼める店が他にあるなら、そちらを活用する方がもっと早い。

「ふぅん。君たち、家の中で飼われてるワケじゃないのね。だから、元気いっぱいなんだ。
 もう一着? んー……そうねぇ。それだったら、少しはおそろいな方がいいのかな。どんなコトしてるの?」

放し飼い?でもしてうるのだろうか。保護云々が出てくる様子に、眼をまんまるくしてみながら、続くオーダーに再び筆を執る。
スケッチブックを掴み上げ、新しいページを開きつつ仕事着という点に着想を求めてみようか。

ご案内:「富裕地区・商業エリア」からジギィさんが去りました。
影時 > 【次回継続】
ご案内:「富裕地区・商業エリア」から影時さんが去りました。
ご案内:「平民地区の宿屋兼酒場」にアレンシアさんが現れました。
アレンシア > 日が暮れた頃に扉を開けて入ってくる際ど過ぎる格好をした娘。3月にしては寒すぎる格好なので何かしらの魔法的なものがあるとは思われるかもしれない。

娘はどうやら常連らしく、程良く酔っぱらってるオヤジのセクハラを雑にあしらいながら部屋を取り。荷物をそこに置いてからカウンター席に座って度の強くない酒と揚げ物を頼みくつろいだ様子でのんびりと酒を傾けた。

ご案内:「平民地区の宿屋兼酒場」にジュンさんが現れました。
ご案内:「平民地区の宿屋兼酒場」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「平民地区の宿屋兼酒場」からジュンさんが去りました。