2022/11/13 のログ
ご案内:「王都マグメール 狭間地区 図書館」にアウル・リブライアンさんが現れました。
■アウル・リブライアン > 狭間の地区に建てられている図書館
館内は静寂としており、新しく仕入れられた本の入荷
本の整理と在庫の点検 清掃 又は時折ある、怪しげな本の置き引き
所謂違法な持ち込みによる放置など 管理できなくなった性質の悪い本などが其れに当てはまる。
そう言った本やミミックなどが紛れていないかを探すのも、図書館内で働く司書らの役目。
静かな時間 本の出し入れ 頁を捲る音 革靴がコツコツコツと鳴る耳に優しいそれ。
本当なら魔女は、富裕地区の喫茶店でカプチーノ 泡立てた熱いミルクを上に被せたコーヒー
それに蜂蜜辺りを細く塗したものを呑みながら活字に触れて居たかったものの
今現在の興味の視野の一つのせいか、こうしてより専門的な場所で腰を下ろしてしまった。
長いテーブル 一人ずつ仕切る為の個室空間を演出する板
本を傷めない為に備え付けられている、頁を全開に開くことがないようにされた
台の上に斜めに置かれた本は、全体的に見える角度で開かれ、席に腰を下ろす魔女の視線が
左から右へと、ゆっくりと下がっていく。
「…、…。」
本はいくつか積まれており、背表紙タイトルは様々
“人間オウルゴウル”“カルコブリナ”“血は雨 肉は泥”
“ガーゴイルの性質と領域による条件拡大”“生きた剣”
など、この本を作成した者らの綴った者を読みながら、黙々とした時間を過ごしている。
喫茶店の白髭を整えたマスターのコーヒーに思いをはせながらも
自分で炒ってから豆を挽いて抽出してきた、コーヒー満たした魔法瓶
それを含める女性一人分の軽食のバスケット
魔女の口元からは先ほども口をつけていたのか、コーヒーの残り香に包まれている
香水などは香ることもない、今は文字に一途なそれを示すようにして
右手の義手はその形のままで、ペラリとまた捲った。
左手のほうは空いており、首に巻き付いていた青蛇が、体の中で袖口から出てくるようにすると
その薄く手を開いている内側を旨く後頭部を添えるようにしている。
魔女も無意識に、親指で首元を撫でてあげている図だ。
ご案内:「王都マグメール 狭間地区 図書館」からアウル・リブライアンさんが去りました。
ご案内:「貴族の邸宅」にメレクさんが現れました。
■メレク > 王都から離れた辺境の地。
魔族領と隣接するその土地を収める領主の館で催される夜会。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてきている。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。
表向きにはやんごとなき者達の社交の場である夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王侯貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人間界と魔族領の各々にて隣り合わせる領土を有する領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかも、認識阻害の魔法の影響で、来客の殆どは仮面の内側の正体が何れであるのかを知らずに接している。
結果、羽目を外した教会の司教が、淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた王族の姫君に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた領主たる夜会の主は愉快そうに眺めて嗤い。
ご案内:「貴族の邸宅」からメレクさんが去りました。