2022/11/06 のログ
ご案内:「平民地区」にヴェルニールさんが現れました。
■ヴェルニール > 夜も深まる頃合い。
平民地区内にありつつ、他区域にも程近い場所。
それなりに広い酒場では、時折踊り子が舞を披露していたり、旅の楽団が演奏をしている事もあるようだが。
今日は普段よりも静かな店内。
寒くなってきて北風が吹く頃合い、冒険者が揃って依頼に出ているのか、
或いは皆の懐も寒くなっているのか。
ともあれ、夕飯時も過ぎて。
広い酒場のテーブルで陽気な一団が盛り上がっているが、
他はちびちびと酒を飲む人影がちらほらといる程度。
奥まった場所でゆったりとテーブル席に腰を下ろして。
テーブルの上にごろりと転がした水晶球を指先で弄ぶように撫でつつ、
片手でワインを飲む人影。
カードの類も広げられてはいるが、ゆったりとグラスを傾ける仕草からは、商いをする気はあまり見受けられず。
「…あら。お気に留めて頂けたのなら、占って差し上げましょうか?
ふふ、そうね、当たるも八卦、当たらぬも――と申しますでしょう。
結果は貴方の御心に拠りますわ。
そうですわねぇ…今分かるのは、貴方があたくしに興味をお持ちだという事くらいかしら。」
ご案内:「平民地区」にフリージアさんが現れました。
■フリージア > 冒険者の仕事を終えた帰り。
遅くなった時間なので食事をとれる店はだいたい酒が出る店になっている。
アタシは酒が駄目な方なので、隅の席で大人しくステーキとかを食べていた。
でも、今日は踊り子が出てきたりと華やかで楽しい雰囲気だったので食べ終えた後もなんとなく店に残って居たり。
お酒が飲めないので手元にはジュースが入ったグラスだけど。
で、何気なく視線を見渡すとテーブルの上にカードを広げた女性が。
あれって確か占いのカードよね?
占いそのものにはそれほど詳しくないアタシでもそれだけは分かったので、ふらふらと近寄ってしまう。
近くで見ると女性が綺麗だったのでより興味をそそられる。
「あ、いいの?
それじゃあお願いしようかしら。
お題は前払い?」
アタシは女性の向かいに腰掛け、酔ってもないのに緩い笑みを浮かべていた。
幸い、大物を仕留めた後なので懐は温かい。
■ヴェルニール > 店内のランプが灯す暖色の明かりの下では、淡い青緑色が薄っすらと影を落とし。
やや中性的で見方によってはキツい面立ちを適度に隠してくれるので、こういった場面ではとても役に立つようで。
カードなどを広げていれば、それらしくも見える。
ワイングラスを傾けていると、ふと近づいてくる気配に視線を持ちあげて。
「お代はそうですわね、このワインのお代を頂ければ結構ですわ。
ふふ、小麦色の肌が素敵なお嬢さんで嬉しいわ。
依頼の旅からのお帰りかしら?お疲れ様。」
腰を下ろそうとする彼女にどうぞ、と手のひらを向けて促し。
テーブルのカードは全て絵柄が見える状態で置いてある。
それを一度束にして。
指先でシャッフルして裏返した状態で扇を描くように滑らせる。
「お好きなものを3枚、どうぞ。
運がよろしければ、貴方の先行きを祝って差し上げますわ。」
■フリージア > 酒場の薄暗い雰囲気と占い師と言うのはなんとーく雰囲気が似合ってるとアタシは思ってたり。
ただ、ここの客は飲んで食って騒いでってタイプが多い気がする。
おかげでアタシはすんなりと座れたけどね。
よく見たら綺麗な人。 アタシの見立てでは女性に思えるわ。
「それくらいでいいの?
ええ、依頼からの帰りよ。」
なんて余裕ぶってみるけど、高いワインだったらどうしようなんて思ったり。
何せこっちは酒が苦手だから銘柄とか言われてもわからないものね。
でもやっぱり占いとか経験ないだけに興味が湧いちゃう。
促されるままに腰掛けると、シャッフルされるカードをじっと見つめて。
「じゃあ、これとこれとこれ。」
裏返されたカードの中で右端、左端、真ん中を指さす。
■ヴェルニール > 依頼帰りと思しき彼女の恰好や、視界の端に入っていた食事の様子。
明確な数字で代金を尋ねてこないあたり、懐は潤っているのだろう、と察してはいるようでくすくすと肩を揺らし。
かといって吹っ掛ける気でもない様子。
ワインはそれなりに名のある10年ものを飲んでいるが、グラス一杯であれば一般的に道端で占術師を呼べばこの程度はするだろうという値段よりは割安。
22枚程度の古典的な絵柄の並ぶカードは、一般的に出回っているそれと似通っているようで、意匠などが異なっており。
示されるカードを指先で一枚ずつ捲っては、その場に示していく。
2匹の魔物が牽く車、夜明けに光る星、湖畔に佇む背を向けた水妖の絵柄が彼女の方を向いていて。
「あら。お嬢さんは随分と腕利きでいらっしゃるのね。
次の依頼もきっと成功なさるわ。
ただ…そうねぇ、あまり欲を掻くといらぬ業を背負ってしまいますわよ。
暁の頃の水場には御注意あれ。」
ある程度は汚れを落としてきているにしろ、依頼帰りにしては小ざっぱりとした彼女の服装に視線を落として。