2022/10/03 のログ
■タマモ > のんびりと、そうして寛いでいるも。
やはり、まったく何も無い、と言うのは暇なもので。
こんな場所なら、別に隠れる必要もない。
考えてみれば、と、そんな結論に到る。
「ふむ…ならば、適当にやっておれば良いか」
己の考え、意見に、一つ頷けば。
がさりと茂みから、その姿を現し。
さて、適当に、とは言ったが…どうしようか?
そんな事を思いながら、その場から離れ、歩み始めるのだ。
ご案内:「王都マグメール近郊 森林地帯」からタマモさんが去りました。
ご案内:「貴族の邸宅」にメレクさんが現れました。
■メレク > 王都から離れた辺境の地。
魔族領と隣接するその土地を収める領主の館で催される夜会。
控えめに照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
そして、灯りの届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてきている。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。
表向きにはやんごとなき者達の社交の場である夜会。
だが、その実、この屋敷で行なわれているのはただの乱痴気パーティではなかった。
王侯貴族と魔王、二つの顔を持ち合わせ、人間界と魔族領の各々にて隣り合わせる領土を有する領主。
そんな彼が莫大な富と権威をちらつかせて集めた客達には人間、魔族、双方が存在した。
しかも、認識阻害の魔法の影響で、来客の殆どは仮面の内側の正体が何れであるのかを知らずに接している。
結果、羽目を外した教会の司教が、淫魔の女王とまぐわい、精を搾り尽くされて、
魔軍を率いる勇猛な将軍が、擬似陰茎を身に着けた王族の姫君に尻穴を掘られて嗚咽を漏らす。
普段であれば敵対する人間と魔族が快楽に翻弄されて堕落する様を、
会場中央の壁際にて二人掛けのソファに腰掛けた領主たる夜会の主は愉快そうに眺めて嗤う。
ご案内:「貴族の邸宅」からメレクさんが去りました。