2022/09/03 のログ
■ライゲノース > 何か足りない。
何かが……足りない。
喉に自分のオリジナル調合の葡萄酒を飲みながら、ふと思う。
――…直ぐに何が不足しているかピンと来る。
「ああ…オルゴール!生演奏とは言わないが店に華が足りない、そうオルゴールだよ!!」
まだ半分ほど葡萄酒が残るワイングラスをトンとカウンターに置くと、声を荒げる…ところまではいかないが、大きな声をだす勢いで立ち上がる。
が、残念、その勢いでつみ重ねた硬貨山が崩れるのだった。
慌てふためくのと同時に、こんな時に手足となる者が欲しいと、それもまたオルゴールと同時に買い上げるか雇うかしようと、どすんっと立ち上がった勢いと同じくらい勢い良く椅子に座りなおすのだった。
――…あとで看板にオルゴール、音楽を奏でる魔道具を高値で買取マスとでも付け加えよう。
夜はこうして深まっていく。
酔いもまた同じように深く…深く……
ご案内:「ランドラン貿易店」からライゲノースさんが去りました。