2022/07/23 のログ
ご案内:「無名遺跡」にメルビレイさんが現れました。
メルビレイ > 遺跡 その中でも代名詞たる存在はこの 無名遺跡
名も無き遺跡という名前とは裏腹に、内部は変動し 魔族が住み着き 魔導機械 がうろつく一種の魔境
入る者が後を絶たない ハイリスク・ハイリターンを求めるその場所は、恐怖と浪漫が同じ量を注がれて尚
零れるような有様だったといえるだろうか。


―――カンッカンッカンッカンッ


遺跡内部 土の地面や、石畳の街中の舗装とも違う床
それは金属であったり、滑らかに磨かれた石のようであったり
そして砕け散らかる場所であったりもする。

その床を、取り除くことはかなわない白の金属で覆われたヒール型の機械脚が小走りの速度で走っている。
音は硬質的で、クリアリングをする水底色の瞳は、生きたハイライトではなく造り物の反射
中心に点る赤は、センサーか、温度感知か 周囲に於いて視覚以外の覚も備えているような色味を見せる。

無表情の、瞬きも必要としない凝った造形 造り物故の表情は、現在 無名遺跡の内部
主との合流を前に通路を移動しながらも、右手には黒い肉付けされている銃を備えている。
フリントロックとは違う形状 三つ葉型の銃身を三角柱に纏めた姿。

足元の触手は踏みつぶされ、麻酔針が打たれることは敵わず、動きを止めようと壁から出てくる
潜ませていた形には 引き金に掛ける指が 一発 二発 三つの銃口から纏め上げて放たれた散弾のような一撃が
イソギンチャクのようなフォルムをユムシのようにばらけさせ、床へと飛散させる。


「クリア。」


一度辺りを見回すと、そこは十字路
クロスロードとも呼ばれる、悪魔と契約を交わせるかのような 均等に整った十字型の道だった。


「…、…。」

ご案内:「無名遺跡」からメルビレイさんが去りました。