2022/04/30 のログ
ご案内:「森林地帯」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王都の北部に広がる喜びヶ原との異名を持つ広大な平野。
樹々が折り重なる森林地帯にて野営を行なう冒険者一行が存在した。
ギルドで同じ依頼を受けた彼らは全員がパーティに属している訳でもなく、
共通の目的の為に一時的な協力関係にある、レイドを組んでいた。
そのため、火熾しを終えて歩哨の順番を決めた後は気儘に思い思いの時間を過ごしている。
同じパーティの者達は薬品や荷物を融通し合い、道中で気が合った若い男女は木陰にしけ込み、
そうでない者達は自身の天幕で食事を摂ったり、装備の点検をしたり、早めに休んでいる事だろう。
冒険者は個人事業主で、得てして個人主義だ。個人が何をしようが無関係な他人が口を挟む事はない。
そんな仲間と呼べるかも怪しい同業者達を横目に中年冒険者が焚き火の前で革袋の酒を呷っていた。
「オークの討伐、か……。
キング級やジェネラル級の変異種が発生していないと良いんだが」
彼らが受けた依頼は近隣の村々を襲い、略奪や時には娘の誘拐に至るオークの討伐。
経験者が多いパーティではあるが、連携も取れない状況では全員が無事に帰れる保証は何処にもなく、
何事も起こらなければ良い、と熟練冒険者にあるまじき枯れた思考を抱きつつ酒に口を付けた。
ご案内:「森林地帯」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 教室」にレイリエさんが現れました。
■レイリエ > 「―――はい、さようなら。
寄り道などなさらずに、気を付けて帰るのですよ………?」
快活な挨拶と共に教室を後にする生徒へ向けて、そんな言葉を投げ掛けながら見送って。
そうして、誰も居なくなった教室に残ったのは金の髪と長い耳を持ったエルフの女が一人。
ふぅ―――と人知れず溜息をひとつ零してから、自身の立つ教壇に広げた教材や資料を丁寧な手付きで片付けてゆき。
「明日の授業で使う教材も準備しておかないと………。
材料は………工房にまだストックが残っていたから、大丈夫な筈。」
なかなか大変ですね―――と、誰に聞かせる訳でも無く微かに零した呟き。
事実、紆余曲折の末に引き受けた教師という仕事は未だに不慣れな点が多く、幾度かトラブルに見舞われる事もあったけれど。
不思議と否定的な感情は湧いて来ず、零した言葉とは裏腹に女の表情はひどく穏やかだった。
■レイリエ > 「………さて…と。」
やがて、教壇の片付けと教室内の見回りを終えると、明かりを落として暗くなった教室を後にする。
山積みになった課題をひとつずつこなしてゆく為に、まずは教員室へとその歩みを進めてゆき―――
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 身分混合クラス 教室」からレイリエさんが去りました。