2022/04/28 のログ
■イスルス > 昼は賑やかな 荷物が行きかう場所
その場で直接受け取り、輸送されていく荷物以外の品物で
こういった倉庫を抱えることのできる商人や、一個人などが利用する倉庫街
しかし夜になれば警備をする者などが雇われながらも、倉庫内 はたまた 端では見せしめにするかのような
赤が散る光景や鎖と鉄球をつけた状態で沈められる光景などが、そこにはある。
空は暗い暗い夜 まるで刃のように先端が鋭利な三日月が映える 良い月の夜だった。
こんな月に中てられた剣士が、斬りたくもなるなどというのは、きっと鋭い月に魅入られているのだろう。
無表情 ハイライトの無い瞳に三日月を映しこみ その月を閉じ込めるように瞼が瞬きではなく
パタン、と一秒だけ閉じれば イスルスは月を眼で味わう様にしてから再び
アンダーリムの眼鏡越しにその視界を前方へと広げた。
現在 この倉庫街という 全てが十字交差の連鎖で仕切られた場所にて
珍しくイスルスは一人月夜の散歩を楽しんでいた。
「……。」
三日月の夜に誘われて ふらりと訪れた場所。
人気のない人工物の並列された場所はひどく静かで 潮の匂いが鼻をつく。
ご案内:「港湾都市 ダイラス 港 倉庫街」からイスルスさんが去りました。