2022/04/24 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール ストリップクラブ」にイスルスさんが現れました。
イスルス > 曇り空の今日 真夜中は月明りを差さない空模様
こんな夜に外へ出ても、気分が上がらないことだろう
湿り気と半端な熱が揺蕩う気温のせいか、外で燥ぐ者よりも屋内が多く感じられる。

イスルス自身、こんな夜は狩りに出向くような日ではない。
覗き窓に例えられるような月のある夜 もしくは月の無い夜ほど魔物は人を食うように
イスルスも無表情な、ハイライトの無い瞳でも高揚する感覚というものはあった。
自身のボスが命じればもちろん、こんな空と空気の中でも 全うするが。


舞台はストリップクラブ
bgmが流れる中で屈辱に顔を染めるストリップの華が踊っている。
教えられたとおりにやらなければどうなるか 見せしめにされた何かが前の時間にはあったはず
だからこそ、体が綺麗なままで その肌を観客へと見せていく。

起伏がない者はじっくりと嘗めるように見つめられ 起伏の激しいものは盛った犬のよう
二者二様といった具合を見つめながら、イスルスはそんな舞台を後目に まだ曲調が滑らかなもののせいか
種族的なステータスの点から、耳が痛いということもない。

縦縞の黒服にハット 口元には葉巻の紫煙を燻らせるボスに対し
イスルスは手元の琥珀色の酒が詰められた樽から、ゆっくりと琥珀色に染まった酒精を長い柄のついたグラス型で汲み上げる。
氷室で保管されているのか 王族が使うような芯に透明な一つの塊とはいかないものの
罅がやや含む 濁りの少ない削った氷を入れたグラスへと静かに注ぎ、ボスへとトレイで差し出そうか。

ボスは、店の様子を見るついでのように屈辱と甘い涙を浮かべるその嬢らを眺め 酒を静かに舐めていく。
イスルスはボスの傍で、腹部に両手を添え この季節でも汗の一つを浮かべる必要素もない
クラシックメイドスタイルの身なりのまま、そこにいる。

イスルス > 酒精を二杯ほど舐めるように過ごしたボス
葉巻は半分半ばで終え、窪みが真っ直ぐについた葉巻用の灰皿の上へ。

イスルスはコートを肩から羽織る手伝いと共に その場を離れるだろうか。
自身の店といえど 周りの視線の中は一つ二つは 焼くようなそれがあったこと
それはイスルスを少しだけ昂り。

ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール ストリップクラブ」からイスルスさんが去りました。
ご案内:「設定自由部屋」にクララさんが現れました。
ご案内:「設定自由部屋」からクララさんが去りました。
ご案内:「街道沿いの海辺」にクララさんが現れました。
クララ > 「────────ッ」

ふっ、と一度強く息吹し、振り抜いた刃が異形のシルエットを切り裂く。
それは暗緑色の肌を持つ成人男性より大きな体を持つ、蛸に似た生物──否、魔物だった。
何日か前からこの辺り──とある浜辺の一帯──に夜毎濃霧が立ち込め、その中を奇怪な存在が徘徊しているという話しを街道筋の宿で聞き、
こうしてやって来た、という訳である。急所を切り裂かれ絶命する魔物が、重い音を立てて砂の上に倒れ込む。
ギルドを介した仕事では無く、客足が遠のいて困ると嘆いていた宿の主人に対する恩返しだった。
ボランティアなどという心算はないが……何度も利用して世話になっていたから、自然と足が浜辺に向いたのだ。

「…………ふう」

緊張を緩め、一度空を仰ぐ。自分を中心に十メートルも視界が通らない濃霧はまだ晴れないが、噂の魔物は退治した。
人間に敵対的な魔物や魔族というのは、何処にでも現れるもの……この浜辺が恒久的に安泰になった訳でもないが、ひとまず宿に戻ってもいいだろう。
その前に──
剣の刃を見下ろして、渋面に。この粘ついた体液は、本来望ましくないが先に海水で洗い流しておこう。
そう決めて、外界と己を隔絶するかの如き濃霧の中、波打ち際へ向かわんと。