2022/03/26 のログ
ご案内:「噴水のある広場」にアスカさんが現れました。
アスカ > 「…うん、今日も人がいないね……」

自身が訪れるのは、平民地区にある白い広場と大きな噴水。

清潔感があって、水の音がとても清らかなところに、何年前もお気に入り。
そんな場所で、自分以外にあまり見たことがない為、休日はよくここで
一人で時間を潰したり、勉強したりと過ごしてきた。

本日は、自身の好物のデザートを買ってきて、満喫するところだった。

「いつ見ても、このデザート…綺麗だなぁ…早くたーべよ♪」

白いベンチまでスキップしながら、よいしょと座り、一人の時間を楽しみ始めた。

アスカ > 自身の好物はフルーツ白玉。

ガラスのような光輝く容器を、キラキラと純粋に見つめながら開ける。
色とりどりのゼリーの中に、一口サイズのご5種類フルーツ。
そこにお店特有のモチモチ食感を連想させるだけでも、思わず生唾を飲み

「あ…!今日は、すごい…!!生クリームも入ってる!わぁ…幸せっ」

そんなウキウキな気持ちで、ヨシ…と食べようかとしたところだった。

「………、……え、………え、嘘でしょ……」

スプーンが、入っていなかった。落としたかな…と、慌てて探し始めるが、
どう見ても見つからずにいると、しょぼん…と大人しくベンチに座り直し

「……最終……手段……、……誰も、見てないよね……」

現状況、自分以外に、誰もいない。
ここは恥ずかしいながらの、チャンス、と唇を結んで決意し。

「手で、食べるしか……ないよね……、野蛮友人の隣で見てきて…納得しちゃったよ…私……、い、頂きます…!」

再度周辺を確認し、そっと手をつけて、食べ始めてしまった。
清楚卒業である。

ご案内:「噴水のある広場」にトランプさんが現れました。
トランプ > 平民地区での散歩の最中、耳に聞こえる噴水の音。
興味が沸いて広場へと足を踏み入れた長身の男。
吹き上がる水のきらめきを眺めつつ、春が来たといっても未だ冷たい風。
風の冷たさを顔で感じながらゆったりと足を進めている中、視線は白いベンチに腰かけフルーツを食べる少女。
きょろきょろと何やら不審な様子についつい目線が向かってしまう。
はて?と小首をかしげながら眺めていると少女は器の中に直接手を入れ食べ始めてしまう。
清楚な雰囲気の少女のそんな大胆な行動についつい小さく笑ってしまった。

アスカ > 黙々と、勇ましい顔で「おいひぃ」とモゴモゴ感想をこぼしつつも
夢中に食べていく。

「な、生クリーム……天敵…!……………!!!!!!!!わ、わわわっ」

手の平に生クリームを乗せようとした途端に、見てしまった男性。
慌ててなんと言おうか、言葉が出ないまま、羞恥に頬を赤くしざるを得なく
無意識に立ち上がり

「そ、その!!!……こ、これには、…ふ、ふかい、わけが、…ありまひて……っ」

まるでどこかのドラマか漫画の情けない言い訳の台詞を、年上の男性に言うのも、結構自身にはこの上ないほどハズいこと。

動物みたいにワタワタと落ち着きなく右左と動く。
動揺の塊だった。

トランプ > もごもごと勇ましい表情で夢中に食べる少女。
面白いものを見つけてしまえばついつい見詰めてしまうのは致し方がない事。

そうして観察していると程なくして気付き、真っ赤に顔を染め上げて立ち上がり言い訳を紡ぐ相手。
小動物めいたわたわたと動く相手に男はどこか楽しげに笑。

「ふふ。そんなに慌てて動くと、掌の生クリームが服についてしまいますし、零してしまいますよ。」

等とがっちりとした体付きの男から出てくるのは穏やかな物腰の言葉。
そんな言葉を投げかけつつゆっくりと歩み寄りつつ、落ち着く様に大きな掌でどうどうと、ばかりに軽くジェスチャー。
ついつい気になるのは手のひらの上の生クリームの行方…。

「あぁ もし、スプーンがご入用でしたら可愛らしい御嬢様の為に準備することもできますよ?」

等と、両掌を向けて何も持っていないことを示してからその掌を相手の視線から隠す様に左手の手の甲を向け、右手をその内側に、ゆっくりと引き抜けばその手には銀のデザート用スプーンがきらりと光る。
種も仕掛けもある魔法を使った手妻。

アスカ > 慌てる自身とは正反対に、微笑ましげか、注意をしてくれたことに
ピタと足を止め

「え、えへへ…そう、ですね……っ………」

緊張まじりにヘニャっと微笑み返すも、どんどんと近くなる相手の
背の大きさに、思わず「ふわぁ…」と大きい…なんて思いながら見上げていると、なんと…持っている…?!と言わんばかりに目をまん丸く驚いて見開き

「!!!い、いいん、…ですか…!……も、もしや、貴方は…手品師…?ですか…??!…わ、わぁ……、生まれて初めて目の前で観れる……!」

感心…と両手を合わせた。


合わせてしまった。
無意識。
手の平が酷いことになりました。

トランプ > 警戒心の薄い少女である。
夜の街でも冒険者としても、貴族としてもめったに見る事の無い天然もの。
男も物珍し気についつい見詰めつつ、相手に見せた魔法を使った手品風。

それに大きな瞳をまんまるに見開いて感動する相手に男も楽しげに笑い。
「ふふ。 えぇ もちろんですよ。 さて、手品師か、魔法使いか。 喜んで頂けたようで何よりです。」

そう言葉を返したところではしゃぐ少女が手を合わせればべちゃりと悲しい音を立ててしまう。
その手元を見詰めながら、男は少女の顔を楽し気に見詰めながら片手に持っていたスプーンを一度消してから、スーツの内ポケットから真っ白なハンカチを取り出し。

「ふふ、そんなに喜んで頂いてなによりです。」

そう声を掛けながら少女の手を取り、生クリームまみれのその手の甲をハンカチで拭おうとする。

アスカ > 手品師、魔法使いの彼が出したスプーンに感動をすると、飛び散るクリーム。

顔と服まで汚してしまったが、一度自身の行動に無言になった

後、
今日という日はついているかいないか、幸いにハンカチまで出して頂ける
有り難き幸せに、もちろんのこと、何度も頬を赤く恥ずかしがりながら、
「ありがとうございますっ!」と、頭を下げた。

「……、」

手を取っては拭いてくれる彼。
初対面で、ここまで優しくされると、警戒なんてヨソのところに飛んでしまう。他、自身より逞しく、冷静で、優しくも親切に、紳士であれば、
ドキドキと、違う面にもときめいてしまったりとか。

それ含めて、みるみる赤くすれば、唇もギュッと結んでしまった。

トランプ > 余程喜んでくれたのか、打ち付けた手のひらは思いのほか威力が強かったようで、少女の顔や髪、服にまで付いてしまう。

「ふふ。そんなに頭を下げなくても大丈夫ですよ。」

そんな少女の手を取り、男は柔らかな手つきで少女の手のひらの生クリームを拭い、柔らかな胸のふくらみの上に乗った生クリームや、髪についた生クリームを拭い、最後、顔についた生クリーム。
ふと真っ赤な顔でぎゅっと唇を結ぶ少女を見ているとついつい悪戯心が沸いて、
少女のそんな真っ赤な頬を大きな手で撫でてから指で拭い、それをぺろり。

「とても美味しいですね、さ、椅子に座って、食べたほうが美味しいですよ。 なんでしたら、私が食べさせて差し上げましょうか?」

等とゆっくりと語り掛けながら少女を再び椅子に座らせようと促しながら、どこか悪戯っぽく囁きかけた。

アスカ > 「ん…っ」

手の平の他、触れられていくと、思わずピクっと感じては反応してしまい、
益々羞恥も鼓動も上昇する矢先

「っ!!!」

彼の仕草やスキンシップといったところか、その他に、語りかける優しげな言葉を耳に囁かれると、瞳を潤ませて、プルプルと震え

「…あ、で、でも……っ
これ以上、して…頂けれると…っ、わ、…私……っ

…………、お、おそれ大きくて……」

何度か結んでしまった唇は、かすかに濡れてしまう傍ら。
恐れが大きい以上に、彼といると、色いろと気持ちが弾けてしまいそうに
なることに躊躇いが生じてしまったという。