2022/03/19 のログ
ご案内:「鍛冶場工房地域 一帯」にスピサさんが現れました。
ご案内:「鍛冶場工房地域 一帯」にアライダさんが現れました。
■スピサ > マグメール 鍛冶場工房地帯
槌の音 絶えない炉 夜は鉄の色を見分ける術
そんな場所の中、昼間 スピアはいくつもの歯車を作成していた
パーツ毎に正確な形が必要なそれ
それらを作り出すために、鉄を鍛えてはいくつもの塊を作り出す
ある程度が終われば、足踏み式のミシンのように スピサの力があるからこそ
その重たい足踏みやクランクを回すことで、手動式の削り上げや金鋸切りを動かす
切り出された材料たちに、混ぜ合わせた錆び止め用の塗布を行っていけば
ある程度は見える形になっているだろう。
正確な平面と角度 スピサの単眼視力で見つめるそこの正確さを買われての作業も
いったん区切りのいいところまでいっただろうか。
箱の中に出来上がっていったものを包んで湿度に公に触れぬように保管しては
熱と削り上げる火花の中で仕事していたせいか 水を一杯ひしゃくですくいとって飲み込むと
休憩に入ったように頭のバンダナを脱ぐ。
■アライダ > 丁寧で、偽りのない作業。
ひとつひとつに丹精を込めてものづくりをする、物静かな女。
どれだけ傷を受けてもなお、古ぼけた剣を手放さない理由がここにある。
命を預ける道具は、魂を捧げた道具に限る。
「……スピサ」
相手の工房へ顔を出すのはいつぶりだろう。
ひしゃくで水を飲む飾り気のない様子は、相変わらずといった様子か。
長い戦が続いていた。だが、しばらくの間は、休戦状態に入るという。
その間に武器や防具を、今一度新調し、久々に友人の顔を見たくなったもので。
「久しぶり。元気にしてたか」
柔和な笑顔を向けて、単眼の女に語りかけて。
■スピサ > ノックもなしに工房の扉を開ける
それは大抵 顔見知りのことが多い
革のオーバーオール グローブ そして先ほどまでつけていたバンダナ
裸オーバーオール姿と、薄く汗が滲んでいた薄青色の肌 そして大き目の単眼
現在は隠す目的よりも、作業場単眼に支障が出ないようにと革のバイザー型眼帯を身に着けており
それゆえにあまり慌てた様子もない。
ただ、普段人とのコミュニケーションよりも、鉄とばかり対話していたかのようなスピサ
寛いで気をほぐしていたところのせいか、少しビクッとしていたものの、それが知り合いでわかると
いつものくたびれた具合 懐が寂しい者ほど、スピサ工房を訪れる。
「う、うん お久しぶりです。」
バンダナを腕に巻き付けると、入ってきたアライダ くたびれた鎧の相手
眼帯越しでも、くっきりとその様子を見て取りながら、わりと女では長身なスピサ
目の前まで行くと、腰に身に着けている工具ベルトかチャリンカチンと音を鳴らして。
黒髪とグラデーションヘア 褐色と薄青肌の二人が向かい合う。
「ま、また修繕か研ぎのご依頼、ですか?」
今使っている剣は スピサがいつものやりとりで譲ったもの
まだ折れた様子ではないものの、傷んでいそうだ。
■アライダ > 相手がこちらへ近付いてくるのが分かれば、安物の甲冑をどさりと脱ぎ落とし、こちらも親しげに歩み寄って、腕を伸ばし、相手の首筋へ腕を絡めようとするだろう。
互いの胸と胸が、くにゅりと潰れて触れ合うのも構わず、親しげに笑みを向ける。
自分より長身のスピサを見上げるような格好で、目を細めて。
「研ぎの依頼だ。スピサの仕事には嘘がない。――誰より誠実だから、信じて命を預けられる。もっと、金をとってくれたって良いのにと思うよ。お前の仕事は、もっと高い」
ほら、と、金貨の入った袋を渡す。
相手が受け取るのであれば、確かな重みがあっただろう。
「向こうしばらくは戦争が無いから、のんびり過ごそうと思ってさ。
スピサに磨き直してもらった武器が馴染むまでは、戦場に出ても危ないだろうし」
スピサと身体をくっつけたまま、ゆったりと言葉を紡ぐ。
カネは払った。だが、それはそれとして、この女の呉れる熱が好きで仕方ない。
すり、と、誘うように身体を擦り付ける。
少しの汗の香りと、鉄の匂いを感じながら、相手の項に顔をうずめようとして。
■スピサ > スピサが気を緩めている間にでも脱いだのだろうか
甲冑という 要所要所をベルトで留めるなどをして身に着けるべき鎧
もっとも、それは簡易 歩兵用など 下位なものほど簡単に脱着できそうなものの
スピサが立ち上がって傍であいさつを交わすころには、すでにアライダの瞳は欲に濡れている。
お互い、利害一致を含めた剣士と鍛冶師の関係だというのに
以前アライダが二束三文の仕事ばかりだったころ、体と引き換えに剣を打ったこと
それを含めて、こうして依頼と共に欲しがる素振りをわかりやすく見せてくる。
コミュ障や、ふれあいがあまりないスピサでもさすがに察することができた。
けれども、そういうことなら、と腕を回す前に、ゴルドを追加で渡されてしまう。
まとまった金が手に入ったからだというものの、スピサは ? と浮かんでしまい。
「でも、こ、これだと。」
体をもらうわけにはいかないのでは? スピサはそう言いたげだった。
けれども、アライダはサイクロプスの特有の体の強さ 普段自分から誰かと関係を結んでいるわけではない
スピサのこの機会での性欲を発散するような行為で、逆に好意的になってしまっている。
汗や鉄の匂いにかまわず、裸オーバーオール故に露な首筋に顔をうずめる様子。
お金を受け取りながらも、腕を抱いて軽く叩き。
「わ、わかりました。 でも先にでいいんです、か?」
古びた剣 スピサ作 それを先に手入れせずにアライダは もう連れていってしまってくれと言いたげで
先払いでいいのかと、普段のスピサのやりとりとは違うそれに困り汗を表現できそうな態度で抱き着かれたままである。
もし、先払いがいいというのなら、クローズ看板と共に、工房の住居スペースに行ってしまうだろう。
■アライダ > 迷惑なら帰ろうか、と、尋ねる程度の理性は残っている。
「カネを払うのは、女を抱いても腹は膨れないからだよ。いい仕事にはいい食事が必要だ。あたしの刀を研ぐんなら、金のことを気にしないでしっかり食って欲しいと思う、だから支払う。……あんたがどのぐらい貯蓄を持ってるかは知らないけどね」
相手が困惑しているのを見れば、するりと手を離し、距離を取った。
「驚かせてごめんね。スピサには欲がない。執着も。……だから少し、甘えさせてほしかったんだ」
甘え、というべきか、欲の充足と言うべきか。
自分が何を欲しているのか伝われば、軽く肩をすくめ。
自分から求めてこないから、スピサは信じられると思う。
反面、媚びるように誘ったことへの羞恥がないわけでもない。
「……あたしはスピサを、友だちだと思ってる。だから欲しいし、だから、自由意志でいてほしい。あんたはどうしたい?」
■スピサ > スピサはそのまま二人で工房から住居スペースへと消えていき。
ご案内:「鍛冶場工房地域 一帯」からスピサさんが去りました。