2022/02/08 のログ
ご案内:「荒らされた薬師のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「……うううーーーー…」

営業中は整然と薬瓶や素材など品物が並ぶ、幼い薬師の店舗であり自宅であるテント。

しかし、商品や衣類はそこらじゅうに転がり、煮詰めていた商品用の鍋はこぼれていて、
テントも骨組みが一部はずれて店内に布地がよれかかっている有様で、
王都の自警団や兵が目撃したならば、何者かに襲撃されたとすら思われるだろう。

「んぅ、う、よい、っしょ…っ…うぁー、やっちゃった…っ」

その布地の中からひょっこり起き上がり少女のような顔をもにもに擦りながらアクビをしたのは、裸の店主である幼子薬師本人。

昨夜、新商品の薬を「味見」しすぎて、すっかり酔っ払ったようにテントの中で好き放題にひとり踊り、歌い、てきとうに薬を酒の如くがぶがぶ飲んで、また舞い踊る。

そんなことを一晩続けた結果がまさにこれ。
二日酔いの患者のように耳鳴りのする頭を抑えながら、けだるそうに起き上がり…

ひとまず、人通りが増えてきそうなので、なにか羽織るものはないかと倒れたテントのカゲに裸身を隠しながら、
ごそごそと周囲に散らばったものの中から衣服や体にまとうものををさぐる。