2022/01/24 のログ
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 王都の平民地区の一角は、昼から夜にかけての人々や店の賑やかさがピークを過ぎた頃。

街を行き交う人や喧騒・音楽・出店もおとなしくなりはじめ、
人々が買えるべき場所へと足を向け始めた頃、薬の素材を買い出しに出ていた薬師の子供も、
己の自宅兼薬屋であるテントへと戻っていて…

「ふーっ、お外、さむいさむい…! テント、暖かくしておいてよかったー。」

テントの中は、小型のキャンプ用暖炉やランプなど、点々と火の気配を保っていて、
とろ火でくつくつと煮込まれているお茶のような薬湯の良い香りと、それが保った暖かな気温がほっとひとごこちつかせてくれる。

その甘い匂いと、あたたかそうな湯気がテントからほわほわと浮かぶ様は、
空き地を通りがかったものにはさぞぬくぬくとした棲家に見えるだろう。

ご案内:「薬屋のテント」にジラさんが現れました。
ジラ > 「あ、……やっぱりいた」

いつものメイド服の上に上着を羽織った、褐色肌の少女がテントに入ってくる。

「……今日もお仕事? お疲れ様……
 えっと、温まらせてもらっていいかな?
 買い物に来たわけじゃないんだけど……」

おずおずとテントの主へと近づく。
顔つきは大人っぽいが、背丈は小柄なタンよりも小さい。
その手には、どこで拾ってきたのか、空き瓶が握られている。
ちょうど、いつぞやジラがタンに飼育されていた時と同じぐらいの大きさの瓶だった。

タン・フィール > 「……んぅっ…?…ぁ、ジラだっ。」

暖かなお茶を一口、二口と飲み味わいながら、テントの天幕で出入りする人の気配にそちらを見遣る。
おずおずと遠慮がちな様子に、テントの主としては気兼ねなどいらないのに、と示すように、
ぱああっと両手を開いて歓迎する仕草で。

「ぅん、今日は色々でかけたけど、あんまりお仕事いそがしくなかったから、
ゆっくりのんびりしてたとこ。
…もちろん、すきなだけ温まってっていいよ。

―――っと…なぁに、その瓶?
っふふ、そのサイズ…なんだか、ジラによくにあう…♪」

くすくすと無邪気に、いつぞや彼女をその瓶に閉じ込めたときのことを思い出しながら、はい、と暖かな薬湯を差し出す。

少年の肉体であれば、身体をぽかぽかと温めるお茶のようなそれ。
しかし、それは薄めた「肉体変異」の作用も含まれるお茶。
様々な薬物の実験や行為を経た彼女には、どのように作用するかは、今宵の彼女の気分…願望次第。

ジラ > 「ありがとう」

お馴染みの仲であっても遠慮がちなところが抜けなかったが、
歓迎の意を表されると表情を緩める。

「あ、うん……
 その……見つけて懐かしくなっちゃって、つい、ね」

からかうような口調には、顔を赤く染め。
ごまかすように、差し出された薬湯をぐいっと呷ってしまう。

「って、え、何これ……っ」

成分が薄まっていても、ジラには効果がてきめんだった。
するすると身体が縮み……ぽすん、とメイド服や上着を残してその身体が消失してしまう。
抜け殻になった衣服を漁るなら、そこに閉じ込められていた体長数センチにも満たないシジミチョウが飛び出てくるだろう。
本当の蝶と違って……豆粒のようなジラの顔と身体がついているが。
ご丁寧にも、裸体に首輪だけが残っている。

タン・フィール > 「っふふ、懐かしいからって、そんなもの持ってきちゃうなんて…
だって、あんなに怖そうにして、だしてーっていってたのに…♪」

赤く染まる頬、恥じらいと困惑の浮かぶ表情を眺めて、
笑い声には相変わらず、年下であるにも関わらず相手を愛玩するような独特の子供っぽい嗜虐の音色が交じる。

薬湯の味と温度の効果として、まずはちゃんと彼女の体温を胃袋から温め、発汗や代謝を促す。
それらが血行や吸収を良くしたタイミングで、いよいよ肉体変化の効果が現れて…

さっきまであった小柄な肉体が、溶けてしまったかのように衣服のみを残す。
その衣服を優しく払えば、舞い上がったシジミチョウの羽根を少年の目が追って…

そ、と指先を立てて、そこに留まるよう仕向けてみる。

「ぁ、っは…♪あははっ、今度はまた、とってもちっちゃくて、かわいい姿になっちゃって…♪

こんどは、その姿で…この中で飼ってほしかったのかな…?」

指先に、本物の蝶よりは感触や肉感のある手足がとまる感覚を受ければ、
四肢や羽根を潰したり傷つけぬ程度に、指ではさみこんで動きを封じたり、
羽根をつまんで持ち上げてみせたりして。
その四肢の自由も、生命すらも手のひらと指先の力加減一つであることを教え込んでいきながら
彼女の衣服の傍らにあった瓶を手に取ると、小さな小さな顔の反応を伺うように覗き込みながら、
ゆっくりとその小さな体を瓶の口へと近づけていく…。

ジラ > 「あ、ああああ……っ」

テントの天井が、雲の上ほどに遠くなる。
薬の煙の漂うテントの空気は、ジラという小虫には湿って重い。
覗き込んでくる大きな大きな少年が、近いのか遠いのかすらもわからない。
広大すぎる空間で、あてもない蝶は、吸い寄せられるように少年の指先へと止まってしまう。
無遠慮に覗き込む瞳は、自分と同じぐらいの大きさ。
常人の視力ではわからないかもしれない──ジラの表情は絶望と恐怖に満ちている。

「ひぃ……や、やぁ……っ!」

小さすぎる身体は、爪を立てるだけで切り刻まれるだろうし、
指先に余分な力を込められるだけで潰れてしまうだろう。
声や息遣いですらも、小さな蝶を苛むには充分だ。
蝶の翅をつままれれば、たやすく自由を失う。
もちろんこれだって簡単に破くことができる。
そんな圧倒的な力の差、命の危機、自分の矮小さを感じて……
自分の肉茎が、なぜだか立ち上がってしまう。

「か、飼われっ……」

自分が手にしていたはずの瓶が、今は建物のように大きい。
底に落とされたら、這い上がることなど不可能だろう。
じたばたと、指の間でもがいてしまう。
それは、本当に逃れたいのか、逃れられないという無力感に打ちのめされたいのか。

タン・フィール > 「っふふふ♪ それじゃあ… 今度は前よりもたっぷりカワイがってあげられるよう、
ちゃあんとちょうちょのこと、調べて飼ってあげる。

っふふ、指の間であんまりもぞもぞ動くと…くすぐったくって、つぶしちゃうかもしれないよ?
ほら、ここ…♪こんなにちっちゃなおちんちんだって、なにかあったら、たいへんでしょ?」

ふに、ふに、と手足を押しつぶしたりもいだりしてしまわない、ぎりぎりの力で強弱をつけながら、
時折指の腹で極小サイズながらも突起として立ち上がった肉茎を擦り、愛撫し、
瓶の口にその小さな身体をゆっくり傾け…

つつ、しゅるり。
羽根部分ではなく、ヒトの裸体部分をなめらかなガラス面に滑らせるようにして、ガラス瓶の中へと小さな身体を導いてしまう。

「まずは、ちゃあんと空気の穴をつくって…
ちょうちょらしく、おいしいミツを含めた綿やキレイな水で、おしょくじできるようにしてー…♪」

虫かごやその内部をクリエイトする子供そのものの無邪気さで語りながら、
瓶の中に吸い込まれた彼女の反応を伺うように、かるく瓶を左右に振って。

ガラス越しに見える少年の赤い目は、今のサイズの彼女からすれば恐ろしげに煌々と見開かれ、
綺麗というよりは、夜空に浮かぶ赤い月のような威圧感だろう。


そうして一晩、瓶の中の彼女を観察しながら愛で、出来上がったのは虫瓶の籠。

瓶の中には肉体変異や媚薬混じりの蜜を含ませた脱脂綿や、虫サイズの餌皿。
多少の運動やとまり木ができるほうが蝶には快適と本で読んだので、瓶の内部に小枝も少々。

ビン底にある湿らせた脱脂綿は、虫の糞尿をまとめておくためのものであり、後ほど少年は珍しい生物の「薬の素材」として採取することだろう。



そうして彼女を支配する薬と環境を整えながら、幾日かが過ぎ…
少年の興味は、ヒトとは呼べなくなり、しかし蝶とも異なる生体となった彼女の「生殖」へと映りはじめた。

ときおり媚薬の効果か、その瓶の中から甘い吐息や、蜜をこするような音が聞こえる度に、
その様子を360度透明で透けている瓶のあらゆる角度から観察しては愉しんで。

「…っふふ、そんなにちっちゃくなっちゃっても…ジラは、えっちな身体のままなのかな?
…そんなちっちゃな身体で…えっちなこと、ボクにしてほしいの?
…こわれちゃうよう…?」

ぺろり、とサディスティックな舌なめずりをしながら、空気穴の空いた瓶のコルクをゆっくり開けはなち、
「出口」へと蝶々を導いて、手のひらにのせようと。

ジラ > 「あっ、くっ、ひっ」

肌色の巨柱に、戯れのように与えられる、平らになりそうな圧力。
指紋の凹凸で、ふたなりペニスに削ぎ落とされてしまいそうな刺激。
自分を同等の人間として見なしていない、幼気で嗜虐的な言葉。
それに身体が悦びの形で反応してしまうのは、
生存本能と、どうしようもなく倒錯した嗜好ゆえ。
透明な傾斜を滑り落ち、はるか頭上で蓋がなされる。
子供の力でも簡単に開閉できる蓋は、小虫にとっては鋼鉄の扉よりも厳重なセキュリティだ。
ガラス越しの男の子は、もはやとても遠い存在になってしまう……

…………

「……っ、は、あ、ああっ……」

そうして数日。

最初の方こそ、覗き込む視線からできるだけ隠れるようにしていたが、
媚薬が回りきった今、むしろ観察されることで興奮するペットになってしまっているだろう。
本物の蝶や小動物が瓶に放り込まれていたら、構わず腰を振ってしまっていたことだろう。

「あっ……あっ、あっ……ああ……♡♡♡」

小さくなって時間の経過が速くなったジラには、数百日のように感じられて。
そんな永い月日のあと、久々に触れられるご主人さま。
逃げようともせず、ご主人さまのふにふにの手のひらの上に身体をこすりつけてしまう。
人としての尊厳を失い、恐怖すらも忘れてしまったのだろうか。

タン・フィール > 「……♡ っふふ、なんだかとっても、きもちいこと我慢しちゃってるみたい…♪」

日に日に彼女の、「蝶の羽が生えた人間」であった仕草や表情はなりをひそめ、
本来の蝶々の性欲がどのようなものかは幼子には定かではないが、
すくなくともその表情や、ひっきりなしに自らの肢体を愛でる様子に、
媚薬の効果と相まって、すっかりその人間性や羞恥よりも、欲求や本能に突き動かされる肉人形蝶になってしまったことを察する。

いまならば、仮に瓶から開放し、手のひらで遊ばせたとしても、
宙を待って逃げ出すことも叶わぬだろうと、手のひらでへたりこみ、
細い四肢を擦り付けてくる身体を再び弄びながら…

「…たとえばぁ… ごしゅじんさまの、こんなところに乗っけたら

ちょうちょさんは、どうしちゃうのかな?」

ぺろんっと桃色シャツをめくりあげれば、そこには彼女の肉茎同様に、すっかり火照って逆立つ立派なペニス。
甘く青臭い先走りの蜜が滴るその亀頭に、小さな身体を大の字に抱き乗せるようにつまんで乗せる。

その先走りは彼女の四肢をとろとろと全身ローションまみれのように浸し、
羽根に付着すれば、当分の間は飛翔できないであろう粘つきで甘く優しく拘束する。

…そして、その亀頭の先端を、仮に口なり、秘所なり、尻穴で咥え込もうとしても、通常の体格差であれば当然不可能な対比ではあるが、
現在の彼女の肉も骨も皮膚も内臓も、それを可能にしてしまう柔軟性を得てしまっていたし、
別の角度で見れば、蜜が滴る亀頭の鈴口は、彼女の腰を振りたがるもうひとつの肉茎には、実に具合が良さそうな湿りとヒクつきを見せていた。

「ちょうちょさんの、あかちゃん、つくりたい?
…ボクのおちんちんから、お腹でいーっぱい、あかちゃんようちゅう、つくろっか?
…それとも、ボクのおちんちんに卵をうんじゃう、わるくてかわいい、へんたいな虫さんなのかな…?」

片方も、両方も可能な、歪んだ生殖の選択権は彼女に委ねつつ…
そのどちらを選んでも小さな蝶々の心身は限界以上まで性感と狂った行為に翻弄されることは必至な、底意地の悪い問いかけ。

彼女を乗せた亀頭は、少年の高鳴る心拍に併せてビグビグ!と下品に脈動し、彼女を貫くことも、彼女に鈴口を広げることも準備万端で。

ジラ > 「ひゃっ……♡」

眼前に現れる、熱を孕んだ巨木。
その幹の太さだけでも、今のジラの体長よりも大きい。
ぱんぱんの睾丸のひとつひとつですら、中に隠れられてしまいそう。
その上に乗せられて、先走りが染み込んでいけば、
もう水面に落ちた虫さながらに身動きが取れない。
今まで与えられたどの餌よりも美味しそうに、あふれる汁を唇で貪っていく。

「あかちゃん……おちんちん……♡」

蠱惑的な言葉を、人でも蝶でもない半端な生き物は繰り返す。
種付けされ飼育されてぽこぽこと卵を産むさまを観察されるのを想像してしまう。

「あ、ぐ、うっ!」

可愛らしいタンの印象とはかけ離れた、ペニスの下品な律動に小虫は全身を揺さぶられる。
その拍子に、自身のものがタンのスリットに滑り込む。

「あ、だめっ! ご主人さま、犯しちゃうっ! おかすのきもちいいっ!」

虫の叫び声は、聞き取れているだろうか。
そこからはもう、なし崩し的に亀頭にへばりついたまま、
へこへこ、ぐちゅぐちゅと先走りの海をかき出すように腰を振り始めてしまう。

けど、セックスと言うには、随分と矮小で滑稽で、立場がわかっていない。
だってこのまま手のひらを乗せてしまえば自慰をされたり、
他の人間との“本当のセックス”に巻き込まれてしまえば
小さなジラは、愛液や精液の濁流の中に消えて、
誰にも気づかれなくなってしまうだろうから……。

タン・フィール > 「んっふ、っふく♪ ぁは、ははは♪ なぁに♪そんなにおちんちん、がまんできなかったの?
…っふ、っく、くしゅぐったい、よ♪ ぁっ んぅ♡」

例えるならば、ふにふにと弾力と柔らかさのある、髪の毛一本よりは太く感じるもので尿道をくすぐられる心地。
しかし、それを繰り出してくる蝶の矮小さとは相反して、その性感は馬鹿にできるほど小さいものではなく、
繁殖生殖に全生命をかける動物がいるように、へこへことしたその腰使いは、
極小のペニスでペニスを犯される背徳的な感覚をしっかりと少年に伝えこんでもいた。

「っふふ、それじゃーあ…♪ボクのこと、おかしながら…
ボクにおかされちゃう経験、してみる…?」

ぎゅむっと亀頭に乗り上げた彼女の体ごと、自慰するように己のペニスを握り込む。
すっかり淫蜜やら先走りやらで身体をでろでろにコーティングされ、肉体改変の薬も染み込んだその彼女の極小の肉体は、
仮に生身の人間の強度であれば無残に手足やら肉やら血なまぐさい光景が広がっていたであろう圧迫。

しかし、今は少年が望む形で、その肉体は圧迫を苦痛ではなく「快感」に変化させながら引き伸ばされて、
鈴口にペニスを大の字で挿入したまま、形状記憶の粘度のように手のひらで潰されれば生きたまま引き伸ばされ、しごかれれば生きた肉ゴムオナホとなってこれまた薄くひき潰され、
幼子の手のひらの拘束や圧迫が止めば、緩やかな快感と苦痛と共にその肉体はもとの蝶々の羽根と貧相な女体へ戻っていく。

破壊や破滅の恐怖や絶頂すらも無限に繰り返させる「ペニスとの一体化」が、少年の手でしごかれる度に実現されていってしまう。
彼女は大の字に亀頭に抱きついたまま少年と過ごすことになってしまうかもしれない。

そう遠くないうちに、彼女を「乗せた」ままのセックスに少年は興じて、少年自身にも、蝶々にも、セックスの相手にも、
これまた未知の感覚の交わりを与えるだろう。

ジラ > 「んっ♪ んーっ♪」

命がけの必死の突き入れも、大きな大きなご主人さま相手にはくすぐるようなものでしかない。
それでも、確実に彼を喜ばせることができていることに、
小動物のような鳴き声で嬉しさを表現する。

「つ……あ…… ぶっ」

しかしそれもつかの間、視界が暗黒に染まる。
巨岩のような拳が全身を握りつぶす。
幼くふにふにとした男の子の掌は、小虫を潰すには十分すぎる凶器だ。

「な……あ っ ♡」

自分の中に、入り切るはずもない肉柱が入り込み、抉られる感覚。
膣に入れられているのではない。
自分自身が、肉穴と化しているとしか、例えようがない。
鈴口で気持ちよくなる雄の恍惚と、
全身を性具にされる器物の快楽。
手足が、おなかが、滑るように広がって、
タンのものを包み込んで、血管の形までもを覚えていく。
変化が極端に短いスパンで繰り返されて、自分が何者なのかあやふやになっていく。
“恋人”でも“セックスの相手”でも、“ペット”ですらもない
ちっちゃなおとこのこの“オナニーの道具”、“アダルトグッズ”、
そんなものに、自分が成り下がりかけている。

「あっ、わたし、何、わたしは何なの……っっ」

掌の暗黒の中、途絶え途絶えに叫ぶ。定義を、相手に委ねてしまう。

タン・フィール > 「っふぁ、ぅっ…♪ んふ、ぅ、っく、っふううう、んぅ…♡」

時折、扱き上げる肉棒から漏れ出す鳴き声じみた嬌声。
その音色に交じる狂喜に、少年自身も嬉しそうにうっとりとした表情で己の肉竿を、彼女の肉体ごと扱いていく。

そうする度に、彼女の肉体の一部はまるで油粘土を引き伸ばすが如く、
ごつごつとたくましい肉棒の隆起と一体化して、
亀頭や肉竿を抱きかかえる手足の境界すらも曖昧に、その男根のシルエットに飲み込まれていく。

「っふふ、そう、だね…♪ なんなのかっていわれたら、
さいしょのジラは…ボクがいちばんお気に入りの、おなほーる?っていうの。

…いまのジラは…おちんぽけーす?…っふふ、うすーくのびておちんちんにはりついてるから、こんどーむっていうのかも♪

…そして、こうや、って…♪ おちんちんとなじませるように、ちゅっこ♪ちゅっこ♪
もっともっと一つになっちゃおうって思えば……

ジラは、ボクのおちんぽそのものに、なっちゃうのかも…♡」

亀頭やカリ首、血管の形にまで広がっていく女体であったもの。
蝶々の羽根も徐々に半透明になって、少年の肉棒の根本に、蝶のシルエットの淫紋かなにかのように張り付いていく。

やがて彼女の肌の色、羽の色と少年の肉棒の色は一つに溶け合い、
彼女の肉体自身が表面が一度溶けてから固まったかのように少年の肉棒と融合してしまい、
その日から暫くの間は、文字どおり一心同体となって寝食をともにし、
排泄や自慰の心地よさまでも共有する共生体となって…。

ジラ > 「あっ……くああ……♡♡♡」

コンドーム。
消耗品の名前で呼ばれて、無邪気な調子で身体を揺さぶられれば……
変貌した姿のまま、果ててしまう。
じわり、とタンの性器の周囲に染み出す蜜。
それきり、言葉一つ、喘ぎ声ひとつ口にできなくなる。
何しろ、もう口がないのだから。

もはや蝶の模様だけが、ジラがいた証となっていた。
“お客様”に蝶の模様について聞かれたら、
自分のことだと、紹介するのだろうか……。

(やっ……やだっ……もどして……タンっ……)

もうタンとしゃべれないかもしれない。
タンの顔も見れないのかもしれない。
タンに奉仕することもできないのかもしれない。

人間の尊厳を奪われたことではなく、それが悲しい。
思念で訴えかけるも、排尿や自慰の欲求に
さざなみのように打ち消されてしまうのかもしれない。

タンがおしっこに行きたいと思うたびに、
自分以外の女の子に興奮するたびに、
自分の意思が、それに上書きされていく。

瓶の中に戻りたい、と思ってしまう。
瓶の中が、本当のすみかではなかったはずなのに。
かつて自分が人間であったことすら、曖昧になっていく……

ご案内:「薬屋のテント」からジラさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」からタン・フィールさんが去りました。