2022/01/23 のログ
ご案内:「廃棄遺跡」にグランツさんが現れました。
グランツ > ある貴族が所有する領地。その森の奥深くに存在する遺跡。

半ば土砂に埋もれた古代の城塞であり、調査も完了したことで
老朽化、崩落の危険性から立ち入りは禁止され、貴族の手によって管理されている。

というのは表向きの建前。

グランツが所有する”牧場”の一つであり、そして”顧客”の要望に応える”社交場”でもある。

今日もまた、一台の馬車が遺跡の前に停まり、フードつきの外套で素性を隠した女性達が遺跡に足を踏み入れていく。

繁殖期に入った魔獣。借り腹を求める蟲。
無数の触手を備えた肉の柱など、様々な異形が飼育されているが、
調合された薬液を浴びることで通常人を犯さぬ異形からさえも”孕む雌”として判断されるようになる。

……遺跡のことを聞きつけた諜報員が忍び込んでも、
特異な能力を有したメイドに捕縛され、犯されてしまうだろうか。

ご案内:「廃棄遺跡」からグランツさんが去りました。
ご案内:「平民地区 通りにある雑貨商」にセリアスさんが現れました。
セリアス > 平民地区の通りにある店は、特別目立つわけでもなく。
ただほかの店と同じようにそれなりに繁盛し、それなりに人の出入りもある。

客の入りが少なくなったタイミングで奥から顔をのぞかせたのは店の主人である男。
腕組みし、店内を一瞥してから、誰に向けるでもなく零す。

「ふむ。……学院のほうの影響ですかねぇ。筆記具がよく出ているようで。」

聞きつけていたカウンター担当の店員は頷き、他の生活雑貨の売れ行きも悪くないと上機嫌な様子。
それを見て頷き返しながら、ゆっくりと店内を歩き、もう少し、よく出ている商品を見ようと。

店員に仕事を続けるように視線と手の動きで促しながら、赤い瞳を愉し気に細めた。

セリアス > 立地柄、ある程度生活必需品に近いものを多く置いている店。
その中で、先日自身も臨時講師として届け出をした、学院で使われるであろう
筆記具、記録用紙、携帯用の鞄などを集めた一角があった。

先ほどは「影響ですかね」などと嘯いていたが、内心は見込み通りで満面の笑みである。
瞳に続き、口角も上がり、愉快そうに喉をくつくつと鳴らす。

「くふ。重畳重畳。そのうち学院にも卸せると良いものですが」

学用品の卸しは大商会が入っているだろうが、少し嚙ませてもらうだけでも違う。
それのための伝手がなかったか、それをどう使うか。
そういったことを考えるのが好きな性質である男は、上機嫌さを隠さずにやけ顔。

店内で全身黒い出で立ちの男がニヤついているが故に、客足は店の前で引き返しているのだが。
男は気付かず、店員は見て見ぬふりでそれぞれの仕事をしていた。

セリアス > 暫く、そうして色々と考えながらヘラついていると
流石に邪魔と思ったのか、店員の一人が男の後ろで咳払いをする。
男はそれに気づき一度目を見開いて、店内を見まわした後、
居心地悪そうに、店の奥へと引っ込んでいった。

後は、何時ものよう店は営業を続けていって……

ご案内:「平民地区 通りにある雑貨商」からセリアスさんが去りました。