2022/01/08 のログ
ご案内:「王都の舞踏会」にメレクさんが現れました。
■メレク > 新年の慶賀は街を浮足立たせ、それは此処、王都中心の王城でも然り。
否、この街を体現した王城でこそ、羽目を外して欲に駆られた宴を催していると言えよう。
煌びやかに飾り立てられたホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
表向きにはやんごとなき者達の社交の場である舞踏会。
しかし、その実は有閑貴族達が享楽に耽るための集いであるのは明白。
王侯貴族の他にも見目麗しい奴隷の男女や高級娼婦、事情も知らずに集められた女達が混ざり込み、
会場の隅からは人目も憚らず、男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる事だろう。
その会場の壁際にて一人の男が二人掛けのソファに腰掛けて高級ワインを嗜んでいる。
でっぷりと肥えた身体に、節くれ立つ十の指に嵌めた豪華な太い指輪。
傍らにメイド奴隷を侍らせて、時折、近寄ってくる貴族達との他愛もない会話に興じながら、
男は退廃と享楽に堕落する人々の姿を眺めて、心底愉しそうに只々ほくそ笑む。
ご案内:「王都の舞踏会」からメレクさんが去りました。