2021/12/29 のログ
ご案内:「淫魔の巣窟」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 王都の郊外…人の手の入っていない平原や山林地帯の一帯は、淫魔を始めとする魔族や悪魔が縄張りとしていて、
怪しけな薄紫の切りがかかるそこを、てちてちと裸足の小さなシルエットが横切っていく。

その小さな来訪者は、淫魔に魅了され拐かされた幼子…などではなく、
淫魔の体毛や代謝物、体液などの「素材」を回収に来た、見た目にそぐわぬ強かな薬屋であった。

「ん~…っと、まだ少し奥までいっちゃってよさそう。
…いまのところ、そんなに多くの淫魔とか見当たらないし。」

と、余裕と油断の見える飄々とした足取りで地面に毛やら、羽やら落ちてないか呑気に探る。
その態度の根拠は、お手製の「淫魔に気配を察知されにくくなる」薬を身にまとっているからで。

その香気がきいていなければ、たちまちに無数の淫魔が蝿のごとく群がり、心身ともに無事では済まなかったであろう。

もし、淫魔の贄となっている一般人や冒険者などをみかければ、可能であれば救助し、かなわなければ王都のギルドや自警団に報告にでもいこうと周囲に一応の気を使いながら無防備に進む。

ご案内:「淫魔の巣窟」からタン・フィールさんが去りました。