2021/12/17 のログ
ご案内:「貴族の邸宅」にメレクさんが現れました。
メレク > 王都の貴族邸宅にて行なわれる仮面舞踏会。
普段よりも照明を落とした薄暗いホールには管弦楽団による艶やかな音楽が鳴り響き、
華やかなドレスで着飾った男女が肌が触れ合う程に身体を近付け、会話や舞踏に興じている。
彼等は皆、一様に仮面を付けており、己の素性が何者であるのかを分からなくしていた。

表向きにはやんごとなき者達の社交の場である夜会。
しかし、その実は有閑貴族達が一夜の享楽に耽るための集いであるのは明白。
貴族の他にも見目麗しい奴隷の男女や高級娼婦、事情も知らずに集められた女達が混ざり込み、
灯りが届かぬ会場の隅からは男女の熱い吐息や嬌声が、音楽の途切れる合間に漏れ聞こえてくる事だろう。

その会場の中央の壁際にて一人の男が二人掛けのソファに腰掛けて高級ワインを嗜んでいる。
でっぷりと肥えた身体に、節くれ立つ十の指に嵌めた豪華な太い指輪。
仮面で顔を覆っていながらも、正体を隠す意志が見られない彼は、この夜会の主催者である。
傍らに奴隷達を侍らせて、時折、近寄ってくる貴族達との他愛もない会話に興じながら、
男は快楽に堕落する人々の姿を眺めて、心底愉しそうに只々ほくそ笑むばかり。

ご案内:「貴族の邸宅」にフェリオさんが現れました。
フェリオ > 貴族層が暮らす区画にて密やかに行われる仮面舞踏会。
行われていることは表向きは文字通り、舞踏を行う為のパーティーなのだろうが、
その実態はと言えば―――男女が集う淫らな宴だった。

そこにダークエルフの女が忍び込んだのには理由がある。
主催者である男―――、サマリア辺境伯たる男が己の故郷の襲撃に関わっている、
という噂を耳にしたからだった。

給仕としてなんとか忍び込むことに成功した女は右手にシルバーのトレーを掲げながら、
舞踏会場をスルスルと滑らかに回り、目当ての人物を見付けだす。

種族特有の長耳は事前に仕込んでいた隠蔽魔法により、人間のそれと大差ないように見えるだろう。
そうなれば、少々背の高い男装の女給仕として見られている筈だ。
今のところ―――周囲の状況を見るに己の存在に気付いている者はいないようだった。

であれば―――と滑らかで無駄の無い歩みで向かう先は宴の主催者の近くだ。

「……ワインの続きは如何ですか…?」

主催者を囲む集団の一人に低い声音でそう問いかけ、グラスを掲げられれば言葉の通りにワインを継ぎ足す。
けれども、視線の端ではしっかりと主催者の動向を注視しており、なんとかもっと近付けないかと
考えを張り巡らせていたのだった。

メレク > パーティ会場のあちらこちらで、来賓客に肉体を用いて奉仕するのは彼の自慢の奴隷達。
客を満足させるに足る容姿端麗さであれば、種族に拘りはなく、
奴隷種族たるミレー族の他に、王国や外国の人間、中には魔族の存在までも見受けられる。
そして、その中にはとびぬけて稀少である、褐色肌で尖り耳の、ダークエルフの姿も存在していた。
その事実は、即ち、彼女が聞き付けた噂が根も葉もない話ではない事を示しており。

「……んん? おや、……」

来賓客達が享楽に耽る様を眺める中、取り巻きにワインを注ぐ給仕の姿が視界の端に映る。
この舞踏会のために集められた給仕も、客前に姿を見せて持て成すのであるから、
十把ひとからげのただの使用人であろう筈もない。
時と場合によっては彼ら彼女らもその肉体にて客を持て成す事を想定している。
その点、男装の女給仕の美貌は人目を惹き、十全に役割を果たすように見えたが、
如何せん、その容貌は十二分に過ぎるきらいがして、男に違和感と関心を齎して。

「――――其処のお前、此方においでなさい。」

手にしたワイングラスを傾けて、一息で飲み干せば、空のグラスを掲げて女を呼び寄せる。
周囲の取り巻き達は、夜会の主の邪魔をせぬように引っ込み、女と彼の間に千載一遇とも言える道が開かれた。

フェリオ > さて、どうしたものか―――と逡巡した、その矢先。
僅かに捉えていた先の男の口が開き、そしてその言葉を向けられたのは己だった。
驚いた表情を浮かべたいところだったが、寸でのところでその表情をにこやかな笑みへと差し替え、
周囲の取り巻き達の動きとは対照的に一人、主催者の傍らへと近づこう。

「……どうぞ。」

男が腰掛ける豪奢なソファの傍らに跪き、己へと向けて差し出されたグラスへ
並々とワインを注いでゆき―――、十分に注ぎ終えたのならば笑みを一つ向けて。
近くで見るその肥えた身体と醜悪な面構えは嫌悪感を抱かずにはいられない。
しかし―――立場上、この屋敷に務める給仕の一人であるのならば、その感情を押し殺すしかない女。

「メレク様。果物もお持ちしましょうか?」

男の手の届く範囲にあるテーブルへと視線を僅かに向け、あくまでも給仕として振舞い続ける女。
周囲には己と目の前にいる"敵"かもしれない存在。
いまが絶好の機会ではあるのだが―――、あまりにも不意の好機故に何をすべきか途惑う。
時間を稼ぐ為に問うた答えを待つ間に―――どうすべきか、と表情には出さずに思考を巡らせる。

メレク > 近付いてきた男装の女給仕がグラスにワインを満たしていく仕草を、
仮面の内側の双眸を細めながらまじまじと凝視するように眺める。
この王国の人間には珍しい褐色の肌と銀色の髪、そして、シャツを持ち上げる豊満な膨らみ。
男装をしていても尚、否、逆に性差を隠そうとする服装故に、彼女の性的魅力が際立ち、
来賓の男性客達の好奇と好色な視線が周囲からも注がれる。

「……うむ。有り難う。ふぅむ、そうだな、」

軽くワイングラスを揺らして豊潤な香りを愉しみながら口を付け、
唇を湿らせると、咽喉の奥へと葡萄酒を流し込み。
彼女の言葉にフルーツや軽食が置かれたテーブルを一瞥すれば、首を縦に頷かせ。

「適当な果物を選んで……、私の膝の上で、口移しで運びなさい」

女の胸から腰の括れ、引き締まった臀部に視線を這わすと、
太く長い舌を口の隙間から覗かせて、唇を一周、舌なめずりして見せる。

フェリオ > グラスを注いだ先の男からの労いの言葉を聞けば、僅かに顔を下げる。
その隙に垣間見た男の視線は、己の存在に何か違和感を感じているようにも見て取れた。
極力目立たぬように―――と考えたのが裏目だったか、等と独り考えつつ、
続く言葉を聞けば、周囲には見えないであろう本来の長耳がピクリと動いてしまう。

「……承知いたしました。」

俯かせていた顔を上げ、文字通りの意味を伝える為の笑みを浮かべて立ち上がる女。
事前に仕入れていた情報では相当の好色であるというのは知っていた。
これもその趣味嗜好の一部なのか、と考えながらテーブルへ視線を向ける。
その上にある銀の皿に残っている果物と言えば―――、実芭蕉、つまりはバナナが一本のみ。
右手を伸ばし、その残り物を掴むと主催者へと振り向き―――。

「……失礼いたします……。」

先程の取り巻き達の一部の視線を感じながら、平静を装いつつ男の膝の上に跨る女。
身体を相手へと極力触れぬように―――と距離を保ちながら右手の果物の皮を剥こう。
剥かれた果実を口へと運び―――、咥えた姿は見ようによっては男性器を咥えているようにも見えるかもしれない。
先端を僅かに齧り折れば、逆側の折れた方を男へと差し向け、相手の口元へと必然的に身を寄せることになる。
であれば―――衣服越しにも隠しきれていない豊満な乳房が男の胸にも当たることになろう。

メレク > 銀色の盆の上に残されたのは、褐色肌の彼女と同様に、
この国では余り自生せず、南国から輸入される実芭蕉。
まさに打ってつけと言わんばかりの取り合わせの果実を手にした女が男の膝に跨り、
皮を剥いて男性器の如き、実を咥える様子に周囲の男性客がどよめきを漏らす。
口移しする為に身を寄せる女に身体を傾ければ、バナナの先端を咥え、

「んっ、……はぁ、んちゅ、」

甘く熟れた果実の表面を舌で舐め、唇で咥えれば、其の侭、女の唇を奪い。
一本のバナナを互いの口の間で玩ぶように、舌を這わせると彼女の咥内へと侵入を果たす。
相手の咥内にて果実を舌先で潰し、捏ねながら彼女の舌の根を捉えると、
くちゃくちゃ、と卑猥な水音を立てながら、バナナを分け合いつつ舌同士を絡めていき。

「はっ、んっ、うん、……、お前にもお裾分けですよ。味わいなさい。」

咥内で果実を弄びながら、女の細腰に手を伸ばすとその身体を引き寄せ、
己の胸板に豊満な乳房を押し付けながら、その感触を存分に堪能する。
口の中で潰れて、互いの唾液に塗れた果実を、舌で彼女の咽喉奥へと押し込めば、
嚥下するように口にしながら、腰に触れた手を臀部にまで滑り落としてスラックスの上から尻を撫でて。

フェリオ > 「んッ…、はッ…ンッ……、ぅ…。」

文字通りの口移しとなれば、互いの口の隙間から粘着的な咀嚼の音が響く。
嫌悪で眉根を潜めていたのだけれど、周囲のどよめきが耳に届けば、一層に不快感が身体を走る。
それをなんとか誤魔化せたのは、男が当然のように己の腰へと手を回してきたからだ。

咥内の果実が砕け、代わりに触れることになる男の舌先。
そして味わうことになるのは甘い果実だけでなく、男の唾液もだった。
ここで拒否をしようものなら―――そう考えれば否応にも舌先を絡める羽目に。
ぬちゃ―――、ちゅ―――と尚も音を響かせながら、咀嚼を終えた女は顔を引き、
何度目かの笑みを浮かべ―――。

「……有難う御座います。とても……美味しい、ですね…。」

立場上は主人からの施しを受けたというべきなのだろう。
喜ぶべきところなのだろうから、礼を滞りなく述べるのだけれど
心の方はと言えば当然そうではない。吐き気すらなんとか催さないものの―――、不快感が酷い。
そのまま背を伸ばしたのは早く離れたいという気持ちの顕れであるのだが、
勘ぐられないように一つ言葉を付け加える。

「……それでは給仕に戻りますので……。」

短くそう告げ、腰を上げるのだけれど―――。女はそこで一つ閃いた。
このまま取り入れば―――襲撃の真相の一旦が解るのではないか、と。
しかし―――目の前の男に媚を売るばかりか―――恐らくは身体を使う羽目になるのは明白だった。
その閃きを実行に移すか否か―――僅かの間に女は葛藤することになり。

メレク > 今は、仮面にて顔の上半分が覆われているために、幾分かはマシと言っても、
頬肉が弛み、脂ぎったその貌は老若男女問わず、大半の相手に生理的嫌悪を感じさせる。
そんな相手に唇を奪われた上に、咥内を弄られて、挙句の果てに彼の唾液塗れの
潰れた果実を喰わされて、不快感を抱かぬ人間などは早々居ない。

「はっ、……そうでしょう。
 何しろ、今宵のために南国から特別に取り寄せた逸品ですからなぁ」

その正体は不定形のスライムであり、如何様にも容姿を変えられる魔族。
実際、ダークエルフの集落を強襲した折には似ても似つかぬ姿であったように、
変わろうと思えば変われる中で、その姿を取り続けるのは、
醜男に眉目秀麗な女が犯されるという行為に底知れぬ愉悦を覚えているからに他ならず。
礼を述べた女が如何なる感情を抱いているのか、内心を見透かすように双眸を細めながら嗤い、
彼女が腰を上げながら、一瞬、隙を見せるのを見て取れば、左手で腰を捉えて、

「お待ちなさい。給仕は他の者にやらせましょう。……そう言えば、名は何と言ったかな?
 お前には代わりに、……私のバナナを、下のお口で味わってもらいましょう」

右手を己の下衣に伸ばすと前を寛がせ、既に窮屈そうに布地を持ち上げる逸物を、
下着の束縛から解放すれば、女の眼前に逞しき雄姿を晒して見せる。

フェリオ > 己の故郷を襲撃した疑いのある人物―――どころか張本人が目の前にいる。
しかし―――、いまの女が其れを知る筈も無い。

目の前で何かを紡いでいる男。けれど、女自体は自身の閃きに身を委ねるべきか如何かと
悩んでいたのだが―――それが隙となったか。続く男の言葉は己の閃きを半ば実現させる言葉だった。

「いえ、そんな……。わ、私は……フェリアと申します……。
 ―――な、何をッ……お戯れをッ……!」

己の名を偽ったのは単純に本名を語りたくないからだ。
そんな己の考えを余所にして目の前の男は告げた言葉を実行させる為に早くも行動を起こしている。
互いの間に出来た僅かな隙間、その下へと視線を移せば手慣れた動きで男性の象徴を露出する男。
その異様さに言葉を失いながらも―――女は観念したのか、或いは決断したのか。

「……メレク様……。許されるのであれば……メレク様のお部屋で続きを……。」

引き攣りそうな顔へとなんとか力を込め、精一杯の媚を込めた艶やかな笑みを浮かべ、一つの願いを口にする。
男との行為を考えただけでもいますぐにでも逃げたいところ、それが衆目に晒されるのなれば、尚更だ。
右手を伸ばし、バナナをテーブルの上に置いた女は、次いで下肢の中心でいきり立つ男の肉棒へと右手を伸ばす。
それをやんわりと握りながら、『どうか、ご容赦を…』とか細い声で嘆願する素振りを見せて―――。

メレク > 「フェリア、……私とした事が、失態でしたなぁ。
 お前のような者を、給仕の役割に任じていたとは。」

辺境伯家の使用人ともなれば、膨大な人数となる。
その全員を自身が採用している訳でもなければ、
商売道具の奴隷でもない、給仕に目が行き届かないのも致し方ない。
特に今宵のような舞踏会ともなれば、普段以上に人手が必要な為、
一時的に雇われているような者も多く、間者が紛れ込んでいても判別しようがなく。
露出させた下半身に、女が手を伸ばしながら嘆願を口にすれば、
雄の興奮を掻き立てる結果となり、口角が歪んで吊り上がり。

「くくっ、フェリア程の者を皆に披露しなければ、
 我がサマリア辺境伯は、吝嗇な振る舞いしかしないとケチが付きましょう。」

彼女の懇願に緩やかに頭を左右に振れば、スラックスの留め具に手を掛けて、
金属音を響かせて金具を外して前を寛がせれば、臀部の丸みに伝わせるように下衣を剥ぎ。

「さァ、いつまでも主人の手を煩わせてはいけませんよ。
 此処から先は、自分で脱いで、自身で咥え込みなさい。」

下着に包れた尻を衆目に晒し上げると、一旦、手を引いて、其処から先を女に委ねるように命じて。

フェリオ > 「……しょ、承知…、いたしましたッ……。」

己の嘆願は―――叶わなかった。男の言葉には了承した旨の言葉を告げる他無い。
そして下肢のスラックスの留め具を外されれば、為すがままに尻肉を剥き出しにされるのだが―――。
続きは自分自身でやれ、ということらしい。

女は立ち上がり、脱げ掛けのスラックスを脱ぎ始め―――。

フェリオ > 【移動します】
ご案内:「貴族の邸宅」からフェリオさんが去りました。
ご案内:「貴族の邸宅」からメレクさんが去りました。