2021/11/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール 地下闘技場」にエレン・ローズマリーさんが現れました。
■エレン・ローズマリー > 冷える夜 凍える地下
それでもハイブラの夜は人は絶えない
建設された複合施設には欲望がたっぷりと詰まっていながら
金も人も、地下の方が集まるのは後ろめたさで隠れ潜みたがる性があるのだろうか
―――地下闘技場―――
血肉と凌辱 アケローンでの大規模な事柄は、似た何かが自然と増えるもの
奴隷と闘士を戦わせるような決まりきった采配もあれば
必死が見える世界 お互い同士が後に引けない者同士だったなら、その表情も
体の一部が欠けただけでも まだ動く
人質 借金 賞金 契約
男も女も、負ければ死ぬか凌辱かでしかない場所は力量の差を決して離れさせなかった
戦場でしか見られないような現場を、間近で金を賭けて 安全に眺められる
スリルが持ち味な場所は今夜も、血潮が湧いていた
「あら、負けてしまったわ。
妹の為に必死だったんでしょう? あの男。」
賭け事の一つに負けてしまったらしい
懐の厚い貌の利いた平民層の席ではなく、富裕層の席にて頬杖を突く幼げな表情
半魔の印を背中や瞳 口元で表すエレンは人に混じり、賭けていた対象が
目の前で臓腑を貫かれても今だ動くその身を、首を堕とされて負けてしまったことで
大して残念そうにもせずに、周りの勝ち取った一人に拍手を送った
「死んでも殺すという眼が気になっていたのに……。」
拍手する小さな両手を合わせ、口元を覆い隠しながらつまらなさげな表情
発泡する白桃色のワインを傍に置いたまま、透明な壁で仕切られたリングという
武器の制限をあえて無くしている場の武舞台を見下ろして。
ご案内:「港湾都市ダイラス ハイブラゼール 地下闘技場」からエレン・ローズマリーさんが去りました。