2021/11/01 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 地下闘技場」にイスルスさんが現れました。
■イスルス > 真夜中の不夜城の地下世界の一角 永遠の夜を築く地下闘技場
リングの上は、砂でもなければ混合疑似土でもない
やや硬めの床の上に鞣した革を敷いたことで生まれる人工的なリングと、周囲の金網
網目は大き目なのは、周囲からも透かして見やすくするため、遠ければ遠いほど見やすく
囲まれた内側にいる者はその境目の網目から向こうは、見えづらいだろうか
故に観客が楽しむ為のこのステージは アケローンのように終わりを期待して集まる者よりも
その過程の姿すら楽しむだろうか
わざとらしい配分ではなく、拮抗する肉と肉の争いすら、別の興奮を築き上げる
その一角にて、貴族や商人などが腰を下ろす大き目の席取りをした位置
黒と縦線のスリーピーススタイル 青髭を残すマフィアの頭目
それが観戦という形で、血汗 喘ぎと慟哭に満ちた舞台を楽しむ
その傍らには、一人の癖毛のメイド イスルス
持ち込んでいる古酒のボトルから、イスルスが杯を空けた主の器へと
トクトクトクと注ぐ傍ら、7分目に抑えた量が注がれると再び栓を閉じ、ボトルを手に控える
注がれた古酒の官能的な寝かせる味を堪能しながら、イスルスを連れる頭目はあくどい笑みを浮かべていた
『今日も過激で、良い試合が揃っているな イスルス。』
それに対し、イスルスは無言で視線を合わせると、目の前のミレー族同士という 負けた相手がどういう末路を辿るのか
語らずともわかる試合を見つめながら、馬乗りによる殴打と肉と骨がぶつかる音を聞き
唯一つ、コクリと頷き主と同調する
無言 無表情 ハイライトの無い瞳 それでも主に掬える従者の答えに、ニィッと新しい葉巻を取り出し
パンチカットを加えた様子まで見つめると、燐寸を擦り上げて目の前で火を灯す役割を担うだろうか。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 地下闘技場」からイスルスさんが去りました。
ご案内:「路地裏」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 王都の平民地区の市場に面した通りには、一般人に向けた食材や衣類や雑貨の店が並ぶ「表」たる大通りと、
そこから無数に伸びる路地裏を抜けた先の貧民地区に近い区画にひっそりと並ぶ「裏」たる闇市が存在していた。
闇市には、「表」の店には置けぬような密猟や強奪による食材・素材がずらりと並び、
どうみても普通は買えぬような高価な…あるいは凶暴な魔物の幼体がペットとして売られ、
奴隷市場都市バフートの一角のように、人間やミレーの老若男女が様々な用途で繋がれ売られている。
そんな裏市を訪れる怪しさや危うさや豪快さに満ちた客層の合間をぬって、
ひたひた、ぺたんぺたんと裸足の足音が軽やかに大人たちの人影をすり抜けていく。
手にぶらさげた籠には、この裏市で仕入れたのであろう奇抜な色や形状の花やキノコや動植物の部位が詰め込まれていて、
この裏位置でしか仕入れられない、薬屋に必要なものを買い揃えている最中で。
「~~~っ…はやいとこ、必要なモノ買って帰っちゃわないと…」
と、漏れる独り言の少女のような声色は、不慣れな雑多さや猥雑さが渦巻くこの魔境といえる市場に明らかに不安がっていて、
途中、『そこの嬢ちゃん、こっちきてコレ見てみねぇか』といった類の、
客引きなのか変質者なのか人買いなのか判別もできないこわいおとなの声などは、
聞こえないふりをしてそそくさと人混みに紛れてかわしていく
…その人混みも、決して安全地帯では無いのだが。