2021/10/20 のログ
ご案内:「とある居酒屋のナイトタイム」にセレアさんが現れました。
■セレア > 「……………はい………?」
先日、酒を飲みすぎや、夜更かしし過ぎや、頭が回っていない返事を一つ。
もちろん、ナチュラルに怒られる。
「へっへっへへ、わかりもぉおしたぁあ………あ、すみません、すみませんってば」
どうにもならんと言われたので、お仕置きに一つ食らった件を
提示されると。
「……マジすか。」
その時だけ、薄ら良いが覚め、そうなった時には手遅れのナイトタイムの始まり。
例の居酒屋、特別スタイルのメイド姿で営業終了時までお仕事の刑を食らったという。そして、我ながら苦手なフリフリ感と、スースーする短いスカート。
そもそも、自分のようなばっさりした性格に可愛いもんを着たくないのである。
スーパーふて腐った顔で指示され、トロロ如くスローリーに動けば、尻を叩かれて急かした。
戻ってくると、モアイ像ごとく、目元に深い影と固い表情。世界一接客業に向いていない顔で店員たちの元に寄ると。
もちろんビンタ。さりげないパワハラである。
「いたぁ!あかん!!!パワハラあかんっす!!!!」
ということで、玄関でお客様をお出迎えしなさいとのこと。
客によっては、その場の流れで個室で奉仕すればという話になり、
苦手な格好で客を待つ。
「…………、いらっしゃいませー!」
来客がきたようで、とりあえずと通常通りに心掛けて話しかけたという。
その客は果たして…
■セレア > 訪れた来客は、とっても普通の格好で、とっても普通な男性だった。
何か美味しいもののオススメやら、一つ疲れを取りたいということで、
自身も普通に微笑んで接客。
個室に案内して、とりあえずとこの格好の場合、客が帰るまで付き添いということになる。
普通の客である為、美味しいメニューやなにやら説明したり、
本日のピックアップだったりと、いくらか応えて、楽しげに提供。
客も「なるほど」と明るげに対応してくれた為、なんだかんだ
こんな格好でも、お話やら、全身のマッサージなどサービスして
営業終了時まで、お気楽に過ごせたんだとか。
ご案内:「とある居酒屋のナイトタイム」からセレアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」にスピサさんが現れました。
■スピサ > コォォォォォンッ
その日もこの鍛冶場工房地帯は槌の音がする
コォォォォォンッ
鉄は冷えれば甲高い音を立てて耳に吸われていく
しかし熱を入れた赤々と燃える鉄の塊は、槌の音を逆に吸う
一打一打 一振り一振りの 一撃 音 そして職人の魂がこもるっていうのはきっと
この熱した鉄の塊に吸われた音があるからこそ、そんなふうに言われるのかもしれない。
「―――っ! ―――っ!」
その日スピサは、自身の住まいと工房を兼ねた場所で
幾つもの作品や革が並ぶ参考程度の売り物のある入口から先を過ぎた奥の工房にて
鞴で高められた炉で何度も自身が鍛えた鋼を入れ、形を叩きのばしていく作業に入っている
頭に赤布のバンダナを巻きつけ、サイクロプス特有の大きな単眼はやっとこで摘まんだ鉄塊を見つめている
赤々と火を閉じ込めた、火が上がらずして火がそこにあるとわかるような赤い鉄塊
相槌のいない場所で、青肌のサイクロプスの、鍛冶師の鍛えられた腕で玄翁を片手に何度も金床で打ち込んでいく
その姿は熱の中と書いて熱中していると呼べた
ひたすらに鉄だけを見つめ、槌を振り下ろす
人間もドワーフもサイクロプスも、其処だけは絶対に変わらない
依頼や罅の鉄との会話ではなく、ふと作りたくなってしまったものをつくるという衝動を前にすると
自身のわがままで手が出せる範囲の鋼を用いて、打ち込んでいく。
やや離れた場所にあるのは、ありふれた騎士の兜付きの全身甲冑とシェンヤンの流れを組んだ両刃剣
羊皮紙に対し細炭をペン代わりにしてデッサンされたものが何枚か転がっている
ガンッガンッガンッガンッと金床にたたきつける音がしてくると、だんだんと鉄が冷えてきたのを感じ
スピサはその出来栄えが真っ直ぐか 縁取りの線が真っ直ぐになっていっているかどうかを見つめる。
苦もなく、ただ汗をいくつも流す表情で。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」にエキドナさんが現れました。
■エキドナ > いつの間にやらすっかり寒気を感じるようになったこの頃。
しかしこの工房地帯は暖かく…むしろ熱気を感じられるほど。
日中ということもありその工房地帯は人の往来も多く、そのほとんどは鍛冶師か冒険者、兵士…ときおり商人といった顔ぶれだろう。
だからこそ、そんな職人気質の気難しい者たちの多い場所に、情婦めいた格好をしてゆったりと歩く女はさぞ浮いて見えているだろう。
この辺りで仕事を終えた帰りか、それともただの気まぐれか、不釣り合いな場所にいる女は、珍しいものでも見るかのように辺りを見渡しては仄かに楽しそうな笑みを浮かべていたりする。
そんな女の脚が止まったのは、とある工房の前。
普通のヒトとは異なる、青肌を持つ一人の職人が目の前の仕事に真剣に取り組んでいる姿。
無機なものに命を吹き込むかのような繊細かつ大胆なその所作に魅了されたのか、それともまた別の理由か。
女は足を止め、工房の中の職人を邪魔にならないよう外からじっと見つめているのみ。
道沿いに置かれた樽に肘をついて、ただ相手がこちらに気づくのを待ち続ける。
気づいたからといって、何か用があるわけでもないのに。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」からエキドナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 鍛冶場工房」からスピサさんが去りました。