2021/10/08 のログ
ご案内:「娼館通り」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にプリシアさんが現れました。
■プリシア > 普段は関係者以外が立ち入る事もなさそうな此の学院。
然し休日の学院は一部施設は開放され一般人等も立ち入る事が出来る。
そうした施設の一つ、学院の裏に存在する庭園に設置された休憩所。
其処に少女の姿は在った。
今日の天候は快晴で、此の季節とは思えない気温の高さ。
散歩をしていても汗が出そうな暑さも在ってか、ちょっと歩き疲れた事の休憩も合わせ身体を休めているのだ。
休日もあっての事だろう、人気は疎らで此の休憩所には自分一人しか居ない。
背負った鞄をベンチの傍らに置くと、中から水筒を取り出して。
コクコクと中に入れて持ち歩いていた飲料水で喉を潤していた。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にトーラスさんが現れました。
■トーラス > 王立コクマー・ラジエル学院。
その名前の通り、王国が運営する学院は身分の別を問わず、
広く国民を生徒に迎え入れて、王国の未来を担う人材を育成する機関である。
生徒達に施される授業は座学に留まらず、剣術や魔術という技術を実践的に教える場合も多く、
卒業後の進路も行政に携わる役人や、治安維持の為の騎士や魔術師、果ては冒険者が多いのも特徴である。
学院敷地内の庭園を歩いている中年の男性は、勿論、生徒ではない。
前途ある生徒達への反面教師として、という訳ではないが、餅は餅屋に任せるのが筋であり、
冒険者を育成する為には現役冒険者を理由するのが一番との理由で雇われた非常勤講師であった。
「ん? アレは……、
――――……あぁ、やっぱりだ。プリシアちゃんじゃないか?」
今後の講義の打ち合わせの帰り道、ふらりと立ち寄った休憩所の椅子に腰掛ける少女の姿を見掛ければ、
足取りを其方に向けて、やがて、視界に大きくなる像が、自身の知る相手と知れば、声を掛けながら近付いていく。
■プリシア > 水を飲んで小さく一息を吐いて。
キュッと水筒の口を閉めた処で自分を呼ぶ声が耳に届いた。
其の声に反応した様にピクンと揺れた小さな翼と尻尾に次いで、上げた顔が其方へと向く。
眼を向けた先に居たのは見覚えのある大人の男性で。
「あ、トーラスおじさん。
えっと、えっとね、こんにちは、なの」
そっと水筒を鞄の横に置いて、座っていたベンチから一度降りると、挨拶と共にペコンと小さく御辞儀。
再び顔を上げれば、男性を見上げ乍ニコッと微笑む。
■トーラス > ベンチから立ち上がり、頭を下げる少女の愛らしさに頬肉を綻ばせながら、
学院の制服を身に纏った相手の格好に、双眸を細めて眺め。
「あぁ、こんにちは。そういや、学院に通っていると言っていたもんな。
プリシアちゃん、おじさんに制服姿をよく見せてくれるかい?」
以前、交わした会話の内容から、彼女が学院生である事は既知の事実。
されども、丁度、夏休みの期間であったからか、実際に学院内で遭遇するのは、此れが初邂逅となる。
見覚えのある彼女の衣服とは異なる、学院の生徒が身に付ける制服姿に、
何処か新鮮味を覚えながら、軽く腰を屈めると目線の高さを相手に合わせながら、
その場にて制服姿を披露してくれるように、お願いを口にして見せて。
■プリシア > 「うん、あのね、プリシア、ここの生徒さんなの。
えっと、プリシアの制服を見たいの?
それくらいなら、良いよ?こう?」
前に教えた事を思い出し乍、彼の言葉に大きく頷いた。
身を屈めて視線を合わせて貰えば、上目使いだった眼は真っ直ぐに見詰める様に為って。
続いてのお願いに不思議そうに首を傾げるのだけれども、再び頷いてみせれば其の場でクルリと身を翻す。
其の動きに合わせ、緩やかに背中迄届く漆黒の髪が、制服のスカートの裾が靡いてゆく。
勿論、其の際に背中やお尻から覗く小さな翼や尻尾も揺れ動いているのが見える訳だが。
■トーラス > 「そうかも知れないと思っていたけど奇遇だなぁ。実はおじさんは此処の先生なんだよ」
正確には非常勤講師であり、一部の授業を受け持つだけで正式な教員ではないが、
剣術の授業や冒険のノウハウを座学で受け持っているために完全に嘘と云う訳でもない。
その辺りの事情を説明しても理解し得るか難しい年齢の相手故に、先生で押し通し。
目の前でひらりとスカートの裾を翻しながら廻って見せる少女に口端を弛めると軽く拍手をして。
「へぇ、可愛いな。うんうん、制服姿もよく似合ってるじゃないか」
可愛らしい幼女の仕草に満面の笑顔を向けつつ、腰を浮かせると少女の身体を抱き竦めるように
両手を背後まで伸ばし、右手でスカートから零れ落ちる尻尾を掴めば、軽く扱くように触れて、
左手を臀部に触れさせると小振りな桃尻を撫で回してしまおうと試みて。
「なぁ、プリシアちゃん。前に言った事、覚えてるかな?
ほら、君が学んでいる学院の中で逢ったら、という話をさ」
両手を少女の身体に伸ばしつつ、耳元へと顔を近付ければ、そんな事を囁いて嗤い。
■プリシア > 「トーラスおじさんが、学院の、先生?そうなの?」
トンッと翻す身を正せば、彼の言葉に目を丸くする。
自分にとっては非常勤講師で在っても教える立場、教師には変わらない。
此処には大勢の教師が居るのだから、其の内の一人だと思って当然の事なのだ。
自分の姿を見せて、拍手に褒め言葉を送られれば少しばかり照れ乍。
「ありがとう、なの、トーラスおじさん…トーラス、先生?」
首を傾げた侭、其れを確かめる様に伝えるのだけれども。
伸ばされ迫る彼の手が脇をすり抜けて背後に、尻尾を、そして小振りなお尻を下着越しに弄られればピクンッと身を震わせてしまう。
「ふあっ…あ、あの、あのっ…」
小さく身を震わせている処に囁かれる彼の言葉。
急な事で戸惑っているのか言葉を詰まらせているも。
「えっとね、その…ちゃんと、覚えてるの…」
あの時の記憶はおぼろげで、でも忘れずにはいて。
ポソポソと小さな声で彼に其れを答えるのだ。
■トーラス > 「もしかしたら、その内、プリシアちゃんを授業で教える事もあるかもね。
だから、そうだね。学院内では、先生、かな?」
現在の所、自身が受け持つ講義を彼女が受講している事は一度もないが、
非常勤と云っても、今後も学院講師の仕事を受け続けていれば、有り得なくない話。
制服姿を誉められて照れる少女に双眸を細めながら、背後に這わした手で、
尻尾と臀部を悪戯に触れながら、二人にしか分からない秘密の共有を尋ねてみれば、
途惑いながらも小声にて答えて見せる少女の反応に尻尾を先端まで扱き上げた右手で頭を撫でてやり。
「そっか、ちゃんと覚えていてくれて偉いね、プリシアちゃんは。
じゃ、此処じゃ何だから、……教室にでも行こうか?」
屈めていた腰を伸ばすと、片手を差し出して少女の手を掴みながら歩き始める。
本日は休日ではあるが、学院の講師であれば、必要な教室の鍵も自由に扱う事が許されており、
庭園から校舎へと足を向ければ、人気のない教室へと少女を誘っていき――――。
■プリシア > 「う、うん、わかったの、トーラス先生」
彼の受け持つ授業に依るのだが、其れが必ず無いとも云い切れないか。
言葉の受け答えをし乍も、手の動きにブルッと一つ震え。
其の手が頭を撫でれば、落ち着いた様子で改めて彼を見上げる。
「わかったの、トーラス先生。
今日、お休みだけど、教室あいてるの…?」
差し出された手を取り、引かれる侭に彼へと付いて行くだろう。
其の際にそんな質問をするのは、彼が教室の鍵を好きに扱えるのを知らないから。
そうした遣り取りをし乍、庭園を後にして校舎へと向かうのだった。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からプリシアさんが去りました。