2021/10/06 のログ
ご案内:「川の畔」にトーラスさんが現れました。
トーラス > 王都近郊の森林沿いを流れる川の畔。
水遊場などにも水をもたらす川は王都や近隣村落の重要な水源で、かつ住民の憩いの場ともなる。
そして、水を求めるのは生物として必要不可欠な事であり、何も人間に限った専売特許ではない。
森に住まう動物達も飲み水を求めて集まり、中には人に害なす存在も群がってくる。

「――――……、そんな魔物を退治してくれ、とは、何とも業腹な事だなぁ」

水辺から少し離れた繁み、川からは隠れた位置に張られた天幕にて、中年の冒険者は嘆息を洩らす。
ギルドからの依頼は、住民が水浴びや飲料水に利用する川に現れた魔物の退治。
場所を変えれば良いのではと思うものの、未だ実質的な被害は蒙っていないらしい。

その為、この川を利用する者は後を絶たず、要するに安心を買いたいとの話。
魔物と言っても水場では、周りに害を及ぼさないという生物の暗黙の了解を貫いている中、
自分勝手な人間のエゴに辟易しながら、天幕の中で川辺の様子を窺い覗き見る。
はてさて、川に現れるのは咽喉を乾かした魔物か、それとも、涼を求める人間か、と。

トーラス > 暫し、天幕内で何者かが現れるまでの時間を潰して――――
ご案内:「川の畔」からトーラスさんが去りました。
ご案内:「貴族の邸宅」にリコリスさんが現れました。
リコリス > 王国某所の、ある貴族の邸宅。
貴族らしく煌びやかなその館の客間に、その場に似つかわしくないその女はいた。
シェンヤンの雰囲気を感じさせる顔立ちと衣装の女は、
ソファにどかりと座りながら紅茶を遠慮なくいただいている。

「しかしまぁ、賞金稼ぎギルド経由でなく直接引き渡しとは、変わった依頼主だ」

彼女、リコリスは賞金稼ぎである。
とある依頼を終え、その依頼主であるこの館の主に報告し報酬を貰うためにここに来ている。
それが誰かの暗殺なのか、それとも捕獲なのか、あるいは全く別の依頼なのかは彼女と依頼主のみが知る。

「……変な事を考えてなければいいんだがね」

金以外の物で支払いたいのであれば、交渉次第。
さらに追加の依頼があるのであれば、話は聞こう。
もし報酬を踏み倒すためにこちらを殺そうとするならば…その時は返り討ちだ。