2021/08/18 のログ
ご案内:「喜びヶ原」にトーラス さんが現れました。
トーラス > 数日前、王都周辺を襲った大地震。
幸い、建物などへの被害は小規模に抑えられたものの、各地では地形変動や生態系への影響が報告された。
中でもとりわけ問題視されたのは、迷宮や洞窟から現われたとされる魔物の変異種の存在である。
従来、出没していた魔物と桁違いに強大なそれらは遭遇した冒険者や近隣村落に多大な被害を齎して、
急遽、冒険者ギルドは通常のパーティの枠を超えた複数名によるレイドを組織して調査隊を派遣した。

日が傾き始めた時間帯、喜びヶ原の森林地帯にて件のレイド一行は早めの野営準備を行なっていた。
数刻前、オーガ変異種発生の報告を受けた現地へと赴き、その場で発見した無惨にも肉塊と化した屍を埋葬して、
事の重大さを改めて認識した彼らは夜間の探索を危険と判断を下して早々に本日の調査を切り上げた。
新人からベテランまで混合の即席レイドながらも、自身の安全管理には目端が利く者達ばかり。
勇猛果敢に異を唱える輩は一人も居らず、篝火を焚き、鳴子の罠を仕掛け、天幕を建てると、各々が夜に備える。

「さて、何事もなけりゃ、良いんだがな……。そういう訳にもいかねぇか」

野営地中央の焚き火の前にて腰を降ろしながら、革袋の酒を呷るのはレイドの一員である中年冒険者。
同行者の中でも長い経歴を持つ彼だが、過去の経験が当て嵌まらない事象に、一抹の不安を抱きつつ、
強い酒精を口の中へと流し込めば、咽喉を焼き切る熱さに、湧き起こる感情を呑み込もうとして。

トーラス > 其の侭、森の中でも警戒態勢は続き――――
ご案内:「喜びヶ原」からトーラス さんが去りました。