2021/08/11 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にカザンさんが現れました。
■カザン > 「は―――………」
たまにではあるが、エネルギーが有り余ることがある
そういった時にはどっかりと座り込み、徐々に辺りに発散させるのだ
そのままでは爆発し、山でも抉れてしまうかもしれない
それに、これは寄せ餌でもある
鬼のエネルギーを周囲に発散させ、俺はここに居るぞ、とアピールしているのだ
その証拠に、ばちばちと鬼の周囲には光が舞い、夜闇の森を照らして
「―――――……」
ただ、夜中の山中
そんな相手が居るのかはわからないが
どちらにしても必要であるため、胡坐をかきながら膨大なエネルギーを吐き出している
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からカザンさんが去りました。
ご案内:「コクマー・ラジエル学院運動場」にシロナさんが現れました。
■シロナ > コクマー・ラジエル学園、その運動場に、シロナは居た。
他の学友たちと一緒に、今回は、木剣を手にして、左手は盾を持ち、剣術の訓練の授業。
腰にあるベルト、人外の域にあるシロナの能力を、他の学友と変わらぬものにする制御の魔道具によって、普通の学生と共に授業を受けることが出来るのである。
しかし、元々、戦士ギルドに入り浸り、戦士たちと戦って訓練の経験を多く持っている少女からすれば。
他の学生たちの動きなどは―――むしろ、教職員と打ち合って、勝つことが出来るレベルにあった。
しかし、それはそれで、基礎ではなく我流の、となってしまうので、今は、ちゃんと基礎の動きなどを学んでいる最中。
剣の意味、武器の名称、種類、使い方、などなど、一通りの説明を受けて、剣術の型という物を学んで居るのだ。
木剣を振り、盾に当てる、相手の木剣を盾で受け止める、其れの繰り返し、の授業。
何度か授業を受けたら、実戦がはじまる、らしいので、わくわくが止まらない少女でもある。
「とは、言っても。」
流石に、参加するのだったら、もっと歯ごたえのある人が良いな、と。
上級生とかを含めて、今、授業を受けている学生で、ちょっかいかけられる人は居ないかなーなんて、きょろきょろ。
それでも、他の生徒の打ち込みなど、軽く受け流せてしまうのである。
■シロナ > 「うーん……。」
切りかかって来る、学生を往なす少女、腰が引けている、力の入って居ない動きに少女は当てられる訳はない。
軽く剣の腹で受け流し、流れた躰に、ぺちんと叩いて見せる。
次の学生、次の学生、油断はなく、技術で往なしていくのだ、受け流し、転がして、別の―――。
「あら?」
ふと気が付けば、ヘイトを貯めていたのか、数人の学生に囲まれていた。
軽く往なしたのを彼らのプライドを傷つけたのかもしれない、
複数の人間に囲まれている、彼らは屹度学生の中では腕自慢で慣らしているのだろう事で。
複数で囲んで殴りつけようとするのは、訓練中の事故とすることも出来るのだろう。
本来であれば、少女はそのドラゴンのパゥワーで振り回せばいいのだけども。
今は、それが出来ない。
魔法のベルトで、他の学生と、同じ程度の力しか出ないのだ。
そうなると、1対4では、分が悪い。
その差をひっくり返すほどの技術は無いのだ。
「さーて。」
どうしたものか、と少女は、囲まれた今現状、周囲を確認して。
にまぁ、と笑って見せる。
これを、ピンチ、と考えてはいないのだ。
ご案内:「コクマー・ラジエル学院運動場」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
別に、学院の生徒…という訳では無い。
しかし、仮にも王族であり、貴族の一員であり――入学し得る年齢の己は、こういう施設への視察も仕事の内、であった。
コクマー・ラジエル学院。歴史と伝統のある王立の学院であり、人種や身分の分け隔てなく入学可能なこの学院は、目をかけておいて損も無いだろうし。
教員に連れられて一通り施設を見学した後。
自由に見て回りたい、という此方の希望も汲まれて生徒達の訓練を眺めに来た…までは、良かったのだが。
眼前に広がる光景は、余り愉快なものではない。
「……一体多数、というのは戦術としては正しいとは思うが。
学院という場所で、まして訓練という時間において。
自分達が一対一では敵わないから、と物量に頼る戦い方をするのは如何なものかと思うがな?」
4人の学生に囲まれた少女。
囲まれる迄の経緯も、遠目に眺めていたが故に。
のんびりとした足取りで近付きながら、尊大な声色と口調で声を投げかけようか。
一見して、高位の貴族…というよりも、貴族のボンボンだと分かる様な豪奢な衣装。家紋の縫い込まれたマントと礼服。
しかし、恐らく学生達の中では少女と同格くらいではないか…と言えるような華奢な体躯。剣術など出来ません、と訴えかける様な小柄な少年。
そんな闖入者を前に、少女は。少女を囲む者達は。どんな反応を示すのだろうか。
■シロナ > 「――――。」
深紅の視線が声の方に向かう、少女の視線の色としては、疑問。
彼の行動に、言葉に、肯定も否定もなく、なんで関わってくるんだろう、という純粋なものだ。
きょとんとしている様子にも見えるのだろう。
そして、囲んでいる方としては、貴族の子女でもあり、権力をかさに着たり、力づくで物事を進めるのが得意なタイプ。
邪魔するんじゃねぇよ、と言わんばかりの視線が、リーダー格から、其れも恐らくは、高位の貴族の親の威光を纏っているものなのだろう。
「別に、勝てば良いんでしょう?アタシにしろ、此奴らにしろ。
良くあること、だと思うよ。」
に、と、口を引いて笑って見せる少女。
彼らに負ける気はしない、力は封じられているのだけども、だとしても、だ。
なにせ、このベルトの凄い所は、唯々能力を下げるのではなくて、対面する相手と同じ程度の身体能力になる。
つまるところ、技術があるのであれば、負けることはないのだ。
そして、もう一つ、決定的に違う所があるのだ。
少女は、踏み込んだ。
地面を踏みしめ、反発力をばねに、一気に加速し、木の盾で、声を掛けた貴族に意識を取られているリーダー格をぶんなぐる。
盾とは、護るために作られているので厚い。つまるところ鈍器だ。
思いっきりいい音を立てて、リーダー格の男がぶっ倒れる。
そこに、追撃で蹴り飛ばし、蹴り飛ばし、泣かせる。
気絶とか、そんなのはまあ、流石にやり過ぎだろう。
経験と、気質が違うのだ。
「舐めた真似するなら―――。」
リーダー格の少年にさらりと言う。
魔道具が、封じているのは身体能力であり、気迫が抑えられる訳でもなくて。
竜の気迫を受ければ泡を吹いて気を失うのだ。
「ね?」
と、屈託なく笑い、ギュンターの方を見る。説明が、とても、とても、少なかった。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
どうやら、助け船はいらなかった様子。
と言っても、己が場に出たところで助け船になるか、とか。
一対一を四連戦するなら別に此方も何も…とか。
善意で声をかけた訳では無いので、如何ともし難いのだが。
ただ単に、複数人で囲む前にもっと努力したまえ、と言いたかっただけの事。
「まあ、その気概は良いとは思うがな。一体多数というのは面倒では――」
と、言葉を続ける前に。
少女の見事な体術によって、リーダー格らしき少年が吹っ飛んでいく。
おやまあ、と思う間もなく追撃。少しだけ可哀相になってきた。
まあ、彼の自業自得なので止めはしない…のだが。
「ね?…と言われてもな。私に同意を求められても困る。
とはいえ……」
「貴様達が彼女に勝利を収める事は難しそうだな。
諦めて自己研鑽に励むべきだと思うが、如何かな」
屈託のない笑みを浮かべる少女に呆れた様な視線を向けた後。
其の侭、少女を囲んでいた者達を軽く一瞥した後――
「しかしまあ、見事なものだ。今日一日視察していたが、君が一番戦闘力を有している様に見えるな。
経験の差も見えるが何より…」
そこで、一度言葉を区切って。
「……その体躯の少女が放つには、些かおっかない程の気迫だ。
武術の心得などとんとない私でも、感じ取れる程。
この学院は、中々愉快な生徒を抱えているみたいだな?」
と、可笑しそうに笑ってみせるのだろうか。
■シロナ > 「面倒で、相手が辞めてくれるとは、思わないよ。
それに、結局、群れと言うのは頭を潰せば、たいていは瓦解するから。
同じことだと思うよ。
それに、君が来て、其方に意識を全部向ける馬鹿もいるし。」
なんで敵対している時に、敵以外の方向に全力で意識向けるかな、襲ってくれって言ってるようなものだよね。
と、獣の理論で物を言う。とは言って、油断した存在を全力で狩るのも、戦術、といって良いだろう。
「あ、そう?
君も、新しい挑戦者、という訳では……無いみたいだね?」
敵意もなく、ただ、立つ彼は授業を受けに来ているという雰囲気ではなくて。
そんな相手に、襲い掛かるほど無分別でもないシロナは、んー、と軽く伸びをして見せる。
体操服からちょっと大きめのふくらみが、プルンと主張。
「まあ、この学校に入る前は、毎日のように、戦士ギルドで大人相手にやり合ってたからね。
体鍛えるのも大好きだし、色々、戦い方は学んで居たからさ。
あはは。
だって、此処は、平民だって通うことの出来る学校でしょ?
なら―――アタシのようなのだって、来ることもあると思わない?」
確か、入学の条件が、年若い事と、平民でも払える程度の学費を払えるという事だったはず。
そして、授業などは多岐にわたり、様々な事を学ぶことの出来る、学び舎。
此処で、武術の専門を学ぶ事さえ、可能なのだろう。
不思議はないと思うよ、と首を傾ぐ。
「アタシより、ゆかいな子もいると思うけど、な?」
多分きっとメイビ―と、白い歯を見せて笑う少女
■ギュンター・ホーレルヴァッハ >
「成程。概ね…というよりも、同意するしかあるまいな。
あの学生達では君に挑むにはまだ早過ぎた。そして、その実力差を理解していなかった。
とはいえ、馬鹿と言ってくれるな。此処は学院だ。彼等もまた、学ぶ事によって君に並び立とうとするだろうさ」
それが叶うかどうかはまあさておいて。
少なくとも今の少女が挑んだ者達よりも圧倒的な強者である事は事実。
それを学べるようになって欲しいものだ、と肩を竦めつつ。
「私が剣を握ったりする様に見えるかね?
この学院の視察に訪れて、この現場を見かけたのでな。
お節介かとは思ったが、声をかけさせてもらった。お節介にもなりはしなかったがね」
躰を解す様に背伸びする少女に、訪れた経緯を説明しつつ。
戦闘中とは随分と空気が違うな、なんて感じていたり。
「道理で動きや考え方が違う訳だ。其の侭ギルドにいた方が、色々と立身出世に繋がったのではないかね。
……ふむ。まあ、そうだな。様々な人材を発掘出来るという点においては、君の様な実例を見ると視察に訪れて良かったと思う次第だよ」
王侯貴族とは違う価値観。異なる考え方。
理解はしていても、実際に触れるのとはまた違う。
少女の言葉に、ふむふむと頷きながら――
「そうかね?それは楽しみな事だ。とはいえ、現時点では私の興味を一番引くのは君しかいない。訪れたばかりなのに、君の様な生徒と会う事が出来たのは喜ばしい事だ」
「私はギュンター……あー、ギュンターで構わない。
宜しく頼む」
快活に笑う少女に、釣られる様に笑みを零しつつ。
よろしく、と握手を求める様に手を差し出しながら、名前を告げる。
家名まで告げなかったのは…まあ、こういう場所なのだしそういう雰囲気にはしたくなかった事と。
一々名乗るのも面倒、というところもあった。
■シロナ > 「そうね、此処は学校、学ぶところであって、撃退するところじゃなかったね。
でも、ああいう事をする面々が、真面目に努力をするのかしら…?
ま。どうなるか、如何学ぶかは、彼らの選択、か。」
馬鹿というな、という言葉に、其れもそっか、と頷くのは、自分も学びに来ている学生であり、彼らと同じだ。
それに、座学、という所で言うのならば―――正直人を馬鹿にできるよなレベルではない。
知らないことが多いのだから、彼の言う通りね、という同意をして見せる。
「―――んー、どっちかというと。
人を動かして戦う将軍タイプに見える、と、云って。
戦う事が出来ないとは思わないよ?
そういう所に身を置いている、そんな匂いがするし。
そもそも、君が言うようなタイプの人なら、さっきの気迫で、君だって影響を受けたと思うよ?」
今、剣を持っていない、華奢な肉体、だから、弱いと言うのはイコールではない。
この世界には魔法という物があるのだ、それを使う人間は強いし。
母親のリスの様に、人を動かすタイプにも見える、つまり、筋力以外の所で、力を持つタイプなのだ、と考える。
勉強は兎も角、頭が悪いわけでは、無いのだ。
「んー……。まあ、親の方針でね。まだ、アタシは若いんだから、いろいろ学んで、そして、選びなさいな、ってね。
そういう意味では、此処はうってつけでしょう?武術だけではなくて、魔法や。算術、語学、経営。
さまざまをおしえてくれるんだから。
―――ん?人材?」
人材なのだろうか、竜材?まあ、一応クゥオータ―だし、人よりだ、外見も人と同じだし。と、自分の中で納得する。
ただ、其れよりも気になった事が、彼の口ぶりで浮かんだのだ。
「君、此処の学生じゃないの?と。
アタシは、シロナ。シロナ・トゥルネソルだよ。
ギュンターね、覚えたよ。」
差し出される手、戦士として考えるのなら、手を握るのはためらわれるが。
先程納得したとおりに、此処は学校なのだから、そっと手を握り返す。
戦士ギルドで戦っているとは思えないほどに、柔らかな褐色のシロナの掌、そして、同年代の女の子の様に、小さかった。
彼が名前だけでいう所に、苗字を返すのは。
名乗りを面倒に感じていないのと、トゥルネソルは商家だ、そして、商会の宣伝にもなる。
なので、親から苗字は隠さないように、と言われている教えがあるから。
―――何より、シロナは単純だと言うのも、有ったから。