2021/08/01 のログ
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 職員室」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 放課後の職員室で、太った男が書類仕事をしていた。
内容は、病気がちで授業に出れない生徒の為のノート作りである。
勿論、王立コクマー・ラジエル学院の教師に、そのような事をする義務はない――なので、これは彼が進んで骨を折っているというだけの事。
彼は、この様な事を積極的にやっている。それも文句も言わずに。
だが――彼は悪魔。当然、その様な事を何の打算もなくしたりはしない。
「(人間、例えそれが自分に向けられたものではなくとも、他人の為に骨を折る人間の事をそうは疑えんものだ――ましてそれが、自分が所属する共同体や、自分の友人の為ともなれば猶更)」
この様な事はさりげなく、しかし学校のあちらこちらで行っている。
それにより、彼は『良い教師』としての評価をそれなりの生徒や同僚から受けている。
見た目の醜悪さを差し引いて、それはあまりあるものだった。
そして、それは、『困ったらロブーム先生を頼ればいい』という雰囲気を作り出す。
後は、その頼みごとを――弱みを上手く使えば、その生徒をどうにでもすることはたやすい。
「(この程度、無限の時を生きる私にとっては大した手間ではない――これで、心の美しい女を捕まえられると思えば、多少の面倒など)」
その時を楽しみに待ちつつ。
男は、"良い教師"の仮面を被り続ける――
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院 職員室」からロブームさんが去りました。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」にトーラス さんが現れました。
■トーラス > 王都の平民地区と富裕地区の間に位置する王立コクマー・ラジエル学院は、
創立200年を誇る王国内でも有数の歴史ある由緒正しき教育機関である。
王国の未来を担う人材の育成のため、平民から貴族まで幅広く門戸が開かれた学院は、
実際に卒業後には役人や騎士団、魔術師、冒険者になる生徒が多い事でも知られている。
また、生徒達を指導する教師陣も身分や経歴に捉われず、実力が重視されて、
より実践的な教育が施される事も、この学院が一目置くに値する所以とも言えた。
そんな学院の廊下を練り歩く講師の名札を首にぶら下げた中年男性が一人。
現役冒険者であり、過去には偉業も成し遂げた実力者として、ギルド経由で請われて、
戦闘訓練や冒険者のノウハウを座学で教える非常勤講師として月に数度、教鞭を執っていた。
ならず者が多く他人にモノを教える事が得意ではない冒険者の中では、伊達に歳を喰っておらず、
評判は上々な彼が、講師の仕事を引き受けたのは、勿論、王国の未来の為、――――等ではなく。
「……さて、今度は、どの生徒に声を掛けようか」
無垢な学院生を歯牙に掛けて、手籠めにしようという王国らしい理由であった。
何しろ、学院である故に一回りも年の離れた若い娘には事欠かず、
学院生の中には決して高くはない授業料にも困窮して、身を売る者もいる始末。
そんな学院生や、同僚の女教師、最近は夏季休業下の一般公開授業の受講生、と獲物は降って湧く状況で。
ご案内:「王立コクマー・ラジエル学院」からトーラス さんが去りました。