2021/06/30 のログ
ご案内:「コクマー・ラジエル学院運動場」にシロナさんが現れました。
■シロナ > コクマー・ラジエル学院……そこは、マグメールのミライアル若者達が、勉学に、訓練を修め、様々な職業に就くための学園。
先に末の妹のプリシアが入学し、その後にシロナも入学をした。
姉の様に、妹の様に、何かをするという目的の無かった次女は、だからこそ、様々なものに触れて、己という物を得る為に良い機会だという事で放り込まれた。
そして、体育の授業で、先生に呼び出された。
『いやあ、失敬失敬、姉妹だという事で、君にも尻尾と翼があると、事務が勘違いしてたみたいでね。
漸くシロナ君用の体操着が出来たんだ。』
そう言って渡された体操着は、コクマー・ラジエル学院の体操服で、そして、一つ違う所があった。
体操着に加えて、ベルトがあるのだ、腰に巻くベルト。
半そでシャツに、ブルマと言う体操服から考えれば、このベルトは、とても浮いている、必要のない物に見えなくもない。
紅い瞳で疑問符を浮かべて先生を見上げる。
『ああ。それはね、シロナ君の為に作られたベルトなんだ、君は身体能力が人と懸け離れているからね、授業するにしても、他の生徒にけがをさせてしまう可能性が高く成る。
誰も汲めなくなってしまう可能性があるから、ミリーディア様が作ってくださったものだよ。
其れを身につければ、この学院の中に限るが、普通の人間の女の子と同じぐらいの力になれる。
友達との模擬戦も出来るし、力が出ないから、技術を覚えるのにも好都合になる。』
成程、と首を傾ぐ。確かに。手加減はしても、シロナはドラゴンであり、人と懸け離れている力がある。
それに―――先日、学生たちの目の前で先生をぼこぼこにしたのもある、それらを考えれば、力を抑制しないと授業にならないのだろう。
体育の授業以外でもつけて居る事が望ましいようだ。
と言っても、見た目的には薄いシルクの帯のような、リボンのようなベルトなので、中で縛ってしまえば、見えなくなるだろう。
なるほどなるほど、と納得したのか、しゅるり、と、褐色の割れた腹筋を見せながらベルトを嵌めて、ブルマを履く。
「おー………。」
身に着けて納得できた、何らかの魔法の力か、力が抑制されているのが判る。
しかも、あれだ、一律的な抑制ではなく、対応する相手と同じぐらいにまで抑える、そんな代物だ。
誰とでも、互角の勝負が出来る、そんなベルト、無駄に技術浸かってない?と、想う少女だった。