2021/06/12 のログ
ご案内:「街の中」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > 時間は昼前。
酒場や飲食店が立ち並び、服飾店や雑貨を物色する人々や、ひとときの快楽や日銭を求める娼婦と客らで賑わう街の中。
その一角の魔物の素材屋や、珍しい香料や精油を取り扱う雑貨店にて
「…そ、それじゃ…っどうも、ありがとっ…! また、きます、からっ。」
素っ裸に桃色シャツという開放的すぎる寝間着のような姿の小さな薬師が、
今日はその服装やカラダのシルエットがすっぽり隠れるオーバーサイズのフードローブを羽織り、懐をしっかり閉め、
たった今購入した魔物の皮や牙、内臓の干物や茸や体液の小瓶をつめたバスケットをぶら下げて、
ぺこぺこ店主にお辞儀をしながら退店してきた。
「……ふ~っ…これで、十分かな…? いそいで、治さなきゃ…っ」
その姿を隠している理由は、昨晩に試作していた肉体変化の薬の調合失敗。
フラスコから煙幕のように立ち上った煙を吸い、浴びてしまい、
その肉体は少年に想定外の変化をもたらしてしまったようで、
その姿を隠すためのフードローブ姿であり、治療薬の素材の買い出しあった。
はたして、フードの奥ではどのような変化を遂げていることか。
ミレーのように獣人の要素を得てしまったか、性別や年齢や、体の一部が変わってしまったか…
それはその姿が、誰かの前で晒されるまで一見しては判別できず…。
■タン・フィール > 2度、3度振り返り、
周囲の様子を伺いながら、そのまま街の奥へと消えていく。
ご案内:「街の中」からタン・フィールさんが去りました。