2021/06/04 のログ
ご案内:「平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 今日は週末限定の夜市が開かれる日。日が落ちてからも、あちこちに明かりを掲げられた広場の中は明るく、多くの人で賑わっていた。そんな混雑の中を、通行人とぶつからないよう気をつけながら、のろのろと歩く小さな人影。
なにか面白い品物でも見つからないかと思って足を運んでみたけれど、想像以上の客足に、すこし人酔いしてしまいそうになっていた。どこか休憩できる場所がないかと探してみても、どこのベンチも使用されていて。

「…んん、…ゎ、あ、す、すみません……」

ベンチの方を見ていると通行人とぶつかりそうになって、あわてて頭を下げる。ぺこぺこしながら謝罪をしている間に、特に気にした様子もなかった相手は、人混みに紛れていって、ほっと息を吐く。
中には貴族と思わしき雰囲気の人たちもいるから、せめてトラブルを起こさないようにしようと気を引き締めて。

ミンティ > 広場の中をしばらくぐるぐると歩きまわって、ようやく空いているベンチを見つけた。他に座りたそうな人がいない周囲を確認すると、足早にそちらへ向かって。

「……ふぅ」

腰を下ろして一息。もうすこし客足が減るタイミングを待とうかと考えたりするものの、広場の賑わいは、まだまだ落ち着く様子もない。結局この日はめぼしい品物と巡り会う事もなかったけれど、屋台で買った飲み物がおいしかったから、あまり損をした気にもならなかったようで…。

ご案内:「平民地区」からミンティさんが去りました。